タイミングよく入ってくる情報は「ご縁」だと思ってます。こちらのお店はまさにそれ!予定になかった方まで巻き込んで、行ってきました、エビ鍋!
直前の飛び込み情報
ほんまに自分は簡単な消費者だなーと思うのですよ。FBやInstagramの広告なんかで知ったお店とかも、よく試してるしw、今回も、ハノイ直前にこんな情報が。
エビ鍋?
蟹鍋(Rieu Cua)とかはよく聞くけど、エビ鍋?特にハノイ名物としてはあまり聞いたことがない。そんなんあるんけ?
エビ鍋、といえば、まあホーチミンでも自分はこちらくらいしか楽しんでこなかったわけですが…他の店にも、ありそうはありそう。
でもこれは南部のお鍋。スープが甘酸っぱいCanh Chua というトマトがたくさん入ったタイプ。北部でこの甘いスープは…たぶん受け入れられんよなあ…??🤔
ってことで興味津々。
なんとなく話を持ち出したら、その場にいた方が「一緒にいきましょう!」って話に!ありがてえ!!
一見チェーン店適様相
割に新しめのお店なのか、一見外装はチェーン店風。
しかし中はこんな感じで悪くない。入り口左手に、一応仕切ることができるスペースがあり、客席に。
ですが、一応予約はしたものの、なぜかズンズン奥の方に案内される。
わお、個室!
ぶっちゃけましょう。そーんな高級な調度で揃えられてるわけじゃないです(笑)
でもおもてなしをしよう、という気概は感じられるし、プライベート空間は確保できる場所。なんやろ。一応予約はしてったんですが、店に入るなり、
「にゃっばん?(日本人?)」と聞いてきて、おそらくこの日他には日本人予約客はいなかったものと思われるw
なんか一生懸命カラオケのセッティングとかもしてくれてたけど、ごめん、お気持ちだけいただくわ、ということで、食べ物に集中(๑•̀‧̫•́๑)
さて。
個室に通されちゃったけど、お値段大丈夫かしら?🤔
メニュー!
ま、エビ鍋がメインとはいえ、流石にアペタイザーなどもある。
豪華に行きたい時はカニもある。
写真から察するに、カナダ産のスノークラブとかを取り寄せてるんかな。地ものではないっぽい。
ってか、Sashimiもあるんか!(´⊙ω⊙`)
で、本題の、エビ鍋!
Lauは鍋、という意味で、その次に続くのが使われる食材とかスープの名称が入ったりします。
えっ、やだ、お手頃?!
しかも、人数設定が細かい!
大中小、となってる場合(もしくは大小しかないこともある)結構その場の人数はどれでいけるんやろ?って悩みますよね。
お店によっても全然違うので、うっかり、けち臭くない方選んどこ、と大きいの頼むと、たらいみたいなんで出てきたりするから、なかなかの賭け(いや、ベトナムのお店は割りと丁寧に親切に適宜な量のを勧めてくれることが多いでw)
でもこれなら見当つけやすい。
1人前から6人前まで細かく分けてくれてはる。計算すると、二人で楽しんでも一人頭、180kくらいやん。思ってたより全然安いっ。
上の写真右ページは、具材の追加な。
これが細かくできるのがベトナムのお店のいいところ。基本セットは消化前提だけど、あとは好きなもんだけどんどん足せる。
まあ基本セットが結構たっぷりあるから、頼みたくてもお腹がいっぱいになること多いけどw
ちなみに次のページには同じように、Lau Tom(エビ鍋)があって「スペシャル」ってなってるんだけど、アワビ入ったりなんだかんだで具材が豪華になるらしい。
でもお店の人、控えめやねん。
「普通のでええで、エビ鍋食べにきたんやろ?ほなら普通のでええがな!(意訳)」
と、高いものは決して勧めようとしない。
ほんっと、こういうところ気が楽やわ。高いの勧められて、なんか断るの格好悪くて、たいして欲しくもないのに散財する、とか、ありがちやん?
ってか…
昼間、お一人様できても食べられるものあるやん!エビの麺、なんならビーフシチュー的なもんで食べる麺とか、ハノイ名物NEM(エビやら蟹やら入れてる揚げ春巻き)もある!
しかも結構リーズナブルやーん!
巷で食べたら半額かも知れけど、旅行者さん、ベトナム初心者さんにはローカルがハードル高いこともある。でも土地のもんは食べたい。
この店、美味しかったら綺麗な店内やし、お値段も明朗会計。ええんちゃう?
で、お茶押しなのを見て、こういうお店にありがちな、「ビールありません」なのかも?!と一瞬焦りましたが、ま、もてなしの席でビール出さんことなどありませんわな。
そしてアラカルトもちょいちょい。
そっちは頼む予定なかったんやけど、女将が「和牛(実はたぶん、交雑か豪州Wagyu)がうまいで!」と押すので、頼んでみた。
豪華な鍋と普通の鍋の違いをこっちから聞いて、ふうつの鍋を押してくれた女将や。ただ儲けたいだけで言うてんのちゃう。
そもそも言葉が通じない中でも、食べ物のこと話すときの目が違う。あれ、オーナーとして金出してるだけの人の目じゃなくて、料理ちゃんと把握してて自分でも作れる人の目や(想像ですが)。
しかしながらローカルで食べる和牛。
幾ら女将が誠実そうでも、警戒心が全くなくなるわけではないので、とりあえず小さいのを頼んでみる。500k。お試しにはありだろう。
さあ食事開始!
エビ揚げ春巻き!
ハノイの揚げ春巻きは美味しい!
時にしかくい形で挙げられることもありますが、蟹なんかをふんだんに使ったやつは、やっぱ北のもんがええなあ、とよく思います。
が、これはエビ揚げ春巻き。
見た目は普通の揚げ春巻きですわ。しかし…?
うっお、エッビー!!!(笑)(フードアナリスト、もうちょっとなんか表現考えましょうw)
蟹の揚げ春巻きもそうなんですが、良い素材を使って頃合の量、頃合の大きさで下ごしらえした揚げ春巻きには「隙間」ができます。そこに素材の香りをいっぱい含んだ蒸気がたまり、一口食べると、その美味しい蒸気がフワアッ!と広がり、まあ美味しい!
しかも、意外とエビをゴリ押しした揚げ春巻きって、記憶に少ないかも。エビ「も」入ってるのはよくあるけど、これは、
揚げ春巻き・フューチャリング・海老
として良い存在感。
え、うまい!
和牛の焼いたん!
さあ、これが女将お勧め和牛の焼いたん。
バター、パテ、マッシュポテトとパンがついてくるあたり、これがメインではなく前菜として扱われてる感が伺えます。
で、えっ(゚ロ゚ノ)ノ
見目だけで、結構ちゃんとしてるやん?!
もうチラ見えした瞬間に箸を構え、着皿した瞬間に箸を伸ばそうかと言う勢い(嘘、写真撮ってるからそんなにすぐには箸つけてないw)
で、食べてみたら…
美味しいやん!(´⊙ω⊙`)
これ、下手に和牛の名前だけに頼って残念なことして出してる店より、よっぽどうまいで?!え、ちょっといいお店とはいえ、ローカルでこの牛の扱い?!
ベトナム飲食店の底上げ感、すごい。。。
ちなみにハノイで肉の超絶スペシャリストに会う機会があったのですが、恐れ多くもその方にこの話をして写真を見せたところ、見せた瞬間、
「え、ちゃんとしてる?!」
と驚かれてました。
プロならわかるってやつですな。
一方で、パテとトーストが出てくるのはベトナム風だ。
元来フレンチから入ってきたものと思われるけど、もうパテはベトナムの国民食。こう言う宴会のアペタイザーメニューには、よく入ってますな。美味しかった。
はいはいビールが進む君。
クラッシュ氷を出してくれるお店はきっと良いお店、と言う全く個人的なジンクスw
ウヒヒ、ではついに本命の海老鍋ですよ!
エビ鍋!
さてエビ鍋ですが…卓のコンロが埋め込み式で、こんなの。
みる人が見たらわかる、かなりしっかりした感じ。
実際、火はかなり安定していていい感じでした。
インテリアその他は、超高級とは言えませんでしたが、こう言う設備にはケチってない感がある。
で、出てきたのはこれ。
え。
ドヨーンと曇った、なんとも美味し…そうじゃない鍋…orz
よもやの、「もしかして、Mam Tom お湯に溶かしただけ?」みたいな思いが脳裏を過ぎる。
まあ私は、Mam Tom好きなので、そんなものがあったらあったでおもろいけれども…(笑)
どうにもこの絵面は、映えませんなwww
具材の方は綺麗なんだけど。
で、見てましたら、しばーらくそのまま静かに温め、途中からグルグルかき混ぜ始めました。
すると少しずつ、モロモロと分離するようになってきて…?
更にモロモロ!
こうなった瞬間に火を止められました。
そしたら鍋が蓄熱しているのと、スープのタイミングがちょうどあった感じで、ブワーッと急に湧き上がる!
もう火は止めてるので、ちょっと不思議に見えますが、店員さんは心得たもんで、吹きこぼれることもなく、たいへん首尾よく行ってました。
これ、Cuaでよくやるやつだ。
Bun Rieu Cuaなどのスープ。
それは、水と一緒にすりつぶしたタガニを何度も越して、炊き上げて同じように、蟹のタンパク質を固まらせるスープ。
これは…そのエビ版だ!
なるほど!
うおおおお、このふわふわが美味しいのよね!
時々、蟹で作ってあるやつのこれを「蟹味噌がー」と書いてあるガイドブックその他がありますが、まあ味噌も含まれてる可能性高いから嘘ではないが、主成分は、素材のタンパク質。
大体、味噌の味、そんなにせんしな。色が似てるからそう思ってしまうんかな?
で、日本の料亭のように、
「まずはスープをお召し上がりください」が終わったら、具材をあれこれ入れて、煮る。
この出汁が…実に上品。
日本で、エビ出汁のラーメンとかなんとかとなると、もうオマールのビスク、みたいに濃厚こってり「エビですねん!!!」みたいになってたり、味噌汁にしたってかなりエビが主張しますよね。
あれはあれでもちろん美味しいのだけど、こちらのエビ出汁は…楚々とたおやか。食べ飽きがしない。エビはクセもアクも強いので、あんまり量を食べると頭打ちが来るというか、体の方で受け入れ限界がきちゃいますが、これはそれがない。
加えて、白木耳なんかが豪勢に入ってるのは、ベトナムだわよねえ。ま、あまりこちらでは超高級食材ってわけじゃないんだろうけど、自分的にはやっぱり嬉しい(^・^)
〆のフォーはこんな感じ。
フォーというよりは、ドライなコメのシート的なものをカットしたって感じやろか。生フォーではなく、ドライなもの。を、ちょっと水にくぐらせてる感じですかね。
何度か具材を入れて、その麺を入れる頃には、見て。これ見て。スープ、透き通ってません?
長い時間炊いてタンパク質の粒子がくまなく固まって、スープ取る時に掬われたり、お野菜にくっついて引き上げられたりを繰り返した結果、スープはどんどん澄んでいくという寸法。
またタンパク質は、その他の小さな粒子もくっつけて固まるという性質があり、それはコンソメを作るときの手法と同じ。(多種類の食材を煮た後に卵白を入れることでスープを澄んだものにできる)
最初に、タンパク質のふわふわと一緒にいただいた段階でも綺麗やったのに、それが更に澄まされてる。
そんなん食べ飽きるはずがないやん?
で、食べすぎて、お腹いっぱいでひっくり返りそうになりましたけどね(笑)
いや、これは初体験。
美味しいですが
ただ、美味しいですが、お伝えしたように、エビのこってりドロドロな出汁を期待していくと拍子抜けです。あっさりしすぎて。
でも、だからこそ、かなり幅広い層の方に受け入れてもらえると思うんですよ。エビアレルギーとかでない限り。
ということは、大人数集まる席とか、日本からのお客様をお連れするにも、ちょっと変わったベトナムらしい食べ方をするけれども、そのお味は日本の良質なお出汁に近いものがあり、ご年配の方、あまりベトナム料理に親しまれていない方でも楽しめるのかなと。
そういえばこれのスペシャルバージョンは具材も豪華そうだったし、そういうのを活用するのもいいのかも。
ちなみにこれは、ハノイの名物というわけではなく、ここの女将考案のお店オリジナルの料理らしい。
Tuさんとこのカニ牡蠣鍋みたいなもんですが。あれもホーチミン名物ではないけど、あの店のオリジナル。
こら、ええもんいただかせてもらいました。
自分の楽しみのためにも、おもてなしにも使えそうなお店。金額はカジュアルなので、大切な接待、とかには難しいかもですが、何かと使えるお店かと思いますー♪
滞在中に2回目!アラカルトも追加!⬅︎NEW!
別の個室で
こちら、ハノイ滞在中にもう一度行ったんです。違うメンバーで。
女将が、あっというかに私の記事を見つけて(日本語なのにどうやって…)「よかったらまた食べに来てー!」と熱烈にいうので…
「ほんまにきたで(・∀・)」←社交辞令の効かない人w
と、お話会に参加してくれた方の中でご一緒してくれるという皆さんと一緒に行ってきた(^・^)
前回とは違う別の個室に入れてくれました。
エアコン効く部屋をと気を使ってくれてるのかも(^・^)
特製ドリンク
なんだか今回はこれをどうしても飲んで欲しかったのか、メニューにもあったハーブドリンク的なものを。
飲んでみると、羅漢果で優しい甘みをつけたあさりとしたお茶で、私は好きだったなあー。
食事の時に甘い飲み物なんてとおっしゃる方もおられましょうが、羅漢果の場合はかなりスッキリな甘さで清涼感があり、特に熱い食べ物、辛い食べ物を食べる時には、バランス取れてよかったりします♪
マストなエビ揚げ春巻き
前回も食べましたが、今回ご一緒してくださる方々も初めてということだったので、ぜひとも、とこちらのエビの揚げ春巻きは真っ先に注文。
揚げ春巻きなんて珍しくもない、と思うし、エビを使ってるものは少なくないので、なんでまたわざわざ…と思われるかもしれませんが…
ここのはブワッとエビが主役。
口に入れるととにかくエビの風味が素敵。エビなんです。だってエビ揚げ春巻きだから。エビ好きさんにはたまらないはず。
豚アゴ肉の炒め物!
これは女将がめっちゃ推してきたので、まあほなら。。。くらいの軽い気持ちで頼んだんですが、めっちゃ美味しい!!!
タレ漬けの炭火焼。
肉質は、アゴ肉っつってたけど、これ豚トロ部分だな。
しっかりとはしてるんだけど、ざくっとした歯切れの良さと甘みのある霜降りになった脂。角の香りが香ばしく、しそで巻いて食べると、脂が相殺されてうまい!
エビ鍋を食べに行って、肉を頼む流れにはなりにくいかもしれませんが、これは食べるといいと思うです!美味しい!
鳩!
ハノイはなぜか、鳩をよく食べる?!
ホーチミンでも食べられなくはないけれど、メニューに見かける頻度はハノイが圧倒的に多い。そしてここでも問答無用で出されましたw
うんうん、うまい。
ジビエです、ジビエ。
少し赤身肉な質感と濃い風味。ミニマムな味付けで丁寧に温度コントロールされた油で時間をかけてじっくり揚げられてる。手間かかってるのに、
「え、とくにそんな何もしてないですよ?」
と言わんばかりのシンプルな見目、味わいに、うっかり簡単な料理かと思ってしまいがちだけど、これ素人やると失敗するからねw
特に日本人は鳩は扱い慣れていない人が多いと思うので、お外で食べる価値のある料理だなあと思う次第。
あ、はい。
頭はワタクシがいただきました。美味。
エビ鍋
そしてエビ鍋。
今回は4人で行ってたけど、ほの単品をあれこれ頼んだので2人前ほど。
おっ、鍋が小ぶりだw
でも十分だわよ、この量。
加しい事はこの記事の冒頭の初回の部分を読んでもらえたらと思いますが、相変わらず美味しいわー。
丁寧に作った出汁を炊き上げて、固まったふわふわはエビのたんぱく質。
アク、に見えるが、このふわふわがとても美味しい、
これ自体を食べてもいいし、他の具材をとってそれに絡めて食べても良い。
東南アジアにありがちなスパイスもあまり使っておらず、南部に見られる甘さも最小限。シンプルにエビから抽出したエキスを楽しむ、品のいいお出汁。
和のお出汁が好きだと言われる方にも、これは結構楽しんでもらえるのではないか。やはり美味しい。一緒に行ってくださった方の中には、すぐにご家族を連れてきたいとおっしゃってくださった方もいた。
ハノイ料理、ではなくて、この店のオリジナルなようですが、ハノイにお住まいの方はこれ、是非とも食べてみてほしい。また、日本ではちょっとしない調理法なので、旅行者さんにもお勧めだ。
やっぱり、おいしかった。
本当は一人用の麺をさくっと食べに効果という狙いもあったのだけど、それはまた次回に持ち越し。鍋じゃなく、一食分の麺料理なんかもあるのでお気軽に。
わたしはまだそれ食べてないけど、このお店のことだから下手な事はされていないと思います(^・^)
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
Lau Tom Bau by Chang
10 Hang Chinh, Hang Buom, Hoan Kiem, Ha Noi
Spent: 500,000vnd / person
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