すっかり様相が変わってきている、サイゴン側に近いエリアのTon Duc Thang。しかしそこにどうやら昔から変わらずそこにあるお店があったようでてん?
劇的な変化のあってるエリア
Ton Duc Thang。
あたらしい、Thu Thiemエリアに行く橋がかかって、その際にはTon Duc Thangにあった大きな木が切り倒されてしまうことになり、市民の間でも論争になったことがありましたねえ。。。
新たな都市開発には、古いものを取り去らねばならないことがある、というのを目の当たりにして、土地の人間でもないくせに、ちょっと寂しく感じたものです。
ですが、それと引き換えに、というわけではないでしょうが、最近はそこに通じるNguyen Sieu通りが、まるで忽然と現れたかのような変貌ぶりで、おしゃれカフェが立ち並び、連日、すごい人で賑わってますね。
そんなNguyen Sieuの入り口近くに…
こんなお店がありまして。
昔からあったようななかったような。Ton Duc Thangって、なんとなく自分には「通りがかるところ」で、立ち止まる感じじゃなかったんですよね。
でも今は、この店からほどないところにある角を曲がると、カフェもたくさんあるし、「通りがかりやすい」場所になった。
ってか、この素敵な建物の右隣もまた素敵な建物なのですが、クラシカルな様相なのにスポーツジムだったりする、ある意味ベトナムらしい様相にもなってたりw
でもここのお店は、「古くからあるお店」という雰囲気。
遠目に見ると、お店の外観の上の方に、日本語でメニューを出してたりするんですよね。それすらも最近まで気づいてなかった😅
素敵店内
あまり大きくないし、エアコンも効いてなかったのでこれからの涼しくなっていく季節に良いお店かな?と思うのですが…
シンプルながら、こんな感じでとっても素敵♪
リノベーションはしてるのでしょうが、Ton Duc Thangに、こんなお店あったのねえ。
壁にはサイゴンの古い写真が飾られたりして、住んでる人間でも興味深く。
白地に濃い色のタイル柄。素敵な窓枠にアーチがかかる通路。
ベトナム固有のものではないと思うのですが、いろんな文化が合わさっての「ベトナム様式」。素敵。
メニュー
メニューの表紙には、4世代続く唯一の味、とある。
No MSG(うま味調味料不使用)を謳い、私はそこにはあまり価値をおかないけれども(もちろんそれでも魅力的な旨みを作り出しているのなら感服はする)
こも国ではまだそれが誇らしいことの一つになるので、利点とされる方も多いのかと思う。
表の看板に、ヤギフーティウと、パテシューがデカデカと書かれていたので名物なのだろうと頼もうとしたら、パテシュー、品切れw
パテシューとは、パイ生地のようなものに、レバーパテやらミンチ肉やらを閉じ込めた、ちょっと大人なミートパイ的なもので、ローカルパン屋にもよくある一品。
これもフランスからの影響なんですかね。
でもすっかり庶民食なんです。おしゃれよね。そしてお店によってすごく個性が出るから、見つけたら買って食べてるんですよね。
持ち帰りもできるから、トライするチャンスも多くって。
で、もう一つのお目当てはこちら。
Hu Tieu De Kho。
麺は小麦の Mi を選ぶこともできるらしい。
おや、日本語が書いてある。
表の看板にも見かけたけど、なんて日本人フレンドリーなんだ。
最近は日本人旅行者さんが少ないからか、すっかり日本語をみかけなくなっているので、ちょっと嬉しい😊
ヤギ以外にも、川魚=パンガシウスのフーティウもある。そのほかにエビ、イカ、雷魚のフーティウも。
あら、結構魚介系のフーティウ充実。
あとお肉がいいなという方にはチキンの麺もあるし、牛肉のサイコロステーキみたいなやつも(ローカル仕様)
パンガシウスは結構このお店も推しみたいですね。
お鍋もあるっぽい。
やだ見てこの子っ。
お腹がでっぷり。シンパシーしかない( ・`ω・´)b
実は日本の加工魚商品にも多用されてて、知らないうちに食べてることが多いんですよね。
ちょっと見慣れない姿&川魚であることに「うわ…っ」となる方いらっしゃるかもですが、もし、外食なり、中食を楽しむことが多い方だったら、知らないうちに食べちゃってる可能性大。
魚の煮付けや、うおおおおお。ヤギのステーキとかある!(1時間前にオーダーが必要)
ヤギモモの丸焼きは一前にオーダー必須。他のお店で食べたことがあるけど、なんと、こんなアクセスの良いところでもヤギ肉をこんなふうに食べられたのね。知らなかった。
ヤギフーティウ!
というわけで、ヤギフーティウ!
おお、結構濃厚そうなスープの色だ。
そして薬味モリモリ。
ヤギを食べる時は葉っぱ類たくさん添えて食べるけれども、麺だとすでにカットされた薬味+更に追い薬味ができるように、別添えのシソがたくさん。
スープは…あれ?もっとコッテリした感じかと思ったら、むしろあっさり。旨み長魅了を使ってないので、どうしても塩気の立ち方が不足に感じる。そして甘さだけが目立つ感じ。
でもご心配召さるな。
そういう時には、辛味調味料などを足してみる。
SATE(薬味などを唐辛子と合わせた調味料)のようなものが2種類、単純な青唐辛子が1種類と添えられてたので、これはこれらを使って好みに仕立てろ、というお店からのメッセージ。
ここ、ヌクマムちゃうんけ?と思ったけど、あれだと旨みの種類がヤギのそれとはカチあっちゃうのかもしれないなー。
チリに塩気はあまりないので、足してもやっぱりスープの味わいに塩気が足りない気がするけれど、チリの作用で口の中の環境が変わり、だんだん味わいが楽しくなってくる。
麺がちょっと変わってて、フーティウだけども、細めのうどんのような仕上がり。微かに透明感があり、米粉だけじゃなくタピオカ粉とかも入ってたりするのかな。とにかく美味しい麺だった。
お肉は、骨付きの部分もあったけど、食べやすく柔らかく、皮付きの様子は食べ慣れない人にはギョッとされるかもですが、豚もヤギも、皮付きだからこそのおいしさがある。
皮下の部分はプルプルねっとりでコラーゲン満載っ。
どうか目尻に届いてほしい(๑•̀‧̫•́๑)
薬味も大事な味変アイテム。
別皿にたくさんのシソが添えられてたのですが、こいつを千切って香りを立たせて一緒に食べると、また味わいが変わる。そしてこうなると塩気の足りなさは気にならなくなる。
辛味と、辛味によって感受性が変わる舌の状態と、爽やかなシソの風味。食べているのは同じ麺料理なのに、どんどん味わいが変わっていって、気がつくとあっという間に食べ終わり。
時間が経つにつれ、麺にスープが馴染んでいく様もまた良き。
ってか、この麺うまいな。
フーティウ、ほんと色んなタイプの麺があるから、簡単に定義ができないわねえ😅 ここのタイプのフーティウは初めてだなあ。近しいものはあったかもだけど。
そしてヤギ肉。
日本の方は、沖縄で食べて「ちょっと苦手で…」と思われてる方が結構いらっしゃいますが、多分種類が違うのかな。手入れも違うのかもしれない。
沖縄で食べる山羊とは全く様子が違うので、誰かが食べてる時でいいから、ちょっと箸を出してみてほしい。
もちろんベトナム内にもいろんなヤギ肉はあるけれど、大抵の場合、とても綺麗でクセがなく、手入れが丁寧で食べやすいから。
しかし、ある程度のローカル感があるお店だったり、屋外店であることが多くて、屋内店があるにしても、北のお店のような独特の簡素感を感じるところしか知らなかったが…
Ton Duc Thangで?
街中、とは言わないけれどもLe Thanh Ton通りからほどないところに?
知らなかったなあ。
正直、初心者の方、旅行者さんには味のコントロール、難しいかもしれないけれど、「ヤギを食べてみたい」という方が手軽に試すためのお店としては、知ってて損はないかもですよ。
ってか、私はこちらのお店の他の料理にも興味津々。
また近々行ってみようと思います(^・^)
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
Hu Tieu De Kho SGC
05H Ton Duc Thang, Q1
Time: 07:00 – 21:00
Spent: 103,000vnd / person
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