一時帰国に!ちょっとええもん土産!はこの赤帯をタッチ!

【日本・広島 – 福山】第一希望に振られて入った50年以上の歴史のあるお蕎麦屋さん! しみじみ旨い! ~ 大黒屋 駅前店

@広島・福山市

そうとは知らず、創業半世紀以上の蕎麦屋に入ったら、そこにはそれだけ続く意味があるとわかる旨さがあった!

福山の夜

福山の駅前ホテルに泊まった時に、夜は近所で済まそうと、狙いすまして洋食屋さんに行こうとしたんですよ。

そしたらあなた、この時期は年末。しかもその日は金曜日。そりゃーどこも宴会どんちゃん!狙ったお店も貸切でw

なんかこう、ベトナムにいると12月が年末!って感じが薄くて、すっかりその辺の感覚が鈍いみたいで😅

どうしよう?ってことで振り返ったら、そこにこんなお店が。

あれ?こんな店あったっけ?
私この街に5年間ほど住んで、食べログを書き始めたのもこちらのまちに住み始めてから。

なので主要なところにはかなりの数回ったと思ってたのですが、記憶に、ない。お蕎麦屋さんとかなら喜んで行ったはずなのにな。

新しいお店?にも見えない気がする。
あれ?

しかし掲げられてるメニューがとっても魅力的だ。蕎麦屋だけれども飲みのアテも充実してそう。

ピンときて、「ここがいい!」と、当初の予定とは180度違うお店に(笑)

メニュー

面にあったメニューの一部は主にこちらから抜粋されてた感。
蕎麦屋、というのは謳われてたので、こういうのの推しは有効よね。

はいはい、酒呑さんいらっしゃい!なメニュー。
でも価格が10年、いやそれ以上前から変わってないのではないか?😅

日本酒以外も色々充実。
ビールはエビスよ。
一応抑えでスーパードライも置いてあるけど、多分ここの料理はエビス基準なものが多いと思われる。スーパードライは人気あるけど対局なので、どっちを先に持ってきてるかで料理の傾向も違って予想されるよね。

焼酎なんか、蕎麦焼酎を最初に持ってきてるもん。
ああ、これガチもんや、とのワクワクがこの辺から頭を擡げる。

希少種のお酒も仕入れてらっしゃる。

 

一方で、駅前という立地柄もあってか、ちょっとお食事をして帰ろう、という方にも優しい。

お蕎麦屋さんの定番といえば定番ですが、丼ものも色々あるのね。
もちろんお蕎麦のバリーションも豊富。

その丼ものもさ、カツ丼、とか天丼、とか、そういう目に鮮やかなものを最初に持ってくるんじゃなくて、「たまごどん」よ。

お出汁に誇りがあるのだろうな。
目に価格が優しいということもあろうが、客に優しく、また凛とした自信も感じる。

まさにメニューは語る、のお手本のような。
まあ食べてみないとわからないけど、おそらくここ、美味しいと思う。

ちょい飲みからスタート

ということで、旦那さんは荒越し梅酒。
梅酒はすっかり市民権を得た、ちょい飲みのお酒としても仲間に入れてもらえてるお酒ですが、

あらごし系は味わい深いお料理にも寄り添ってくれることが多いし、良いチョイスだなと。
まああらごしがどれでも美味しいというわけじゃないだろうけれどw、先ほどのメニューを見る限りは美味しそう、と思ったら、こちら。

間違いなく美味しいわねえ。
タッタッ!と思わず舌がなってしまった。お行儀悪いが、美味しいお酒を飲むと無意識にやってしまう。育ちが出るな😅

そしてお皿がホッコリ。
うふふ。可愛い。

クリームチーズ豆腐

ん?なんですかそれ?とメニュー表を見て興味を持った逸品。
豆腐を濃厚に作ってそれをクリームチーズに見立てただけのものはよくあるので、そういうこと?と思ってたら。。。?

うおっ、これ見事に豆腐とクリームチーズの融合!
え、めちゃくちゃ美味しい!

よく「クリームチーズにネギとおかかを乗せて醤油かけて食べるのも乙なんだよー」的メニューあるじゃないですか。それもそうなのだけど、日本人的にはそこに豆腐の要素が入ると余計にお醤油との馴染みが良い。

え、なんこれ?!こんなにシンプルなのに自分の中でこの発想がなかった!美味しい!

もうこの最初の一品から(ここ、あたりや。。。)の確信が。
そうなるともう先楽しみ!

太刀魚の醤油漬け

なんですかー!!
太刀魚をそんなことする?!

ってか、してた!

こちらはキリッと醤油が立ってて、うんまいうんまい!!
シンプルなお料理ですが、漬けた状態でおいておけるからすぐに出せる一品よね。

私はぬる燗。
蕎麦屋だよなあ。湯でがまのところでちゃんと燗つけしてくれてるんだ。

レンジで温めたって酒は温まる。

でも、アルミの酒たんぽで温めるには、気配りがいる。蕎麦屋さんはいつもお湯が沸いているからそこはアドバンテージだけど、やっぱり温める時間や様子には気配りがいる。

その分、何か美味しく感じるのですよね😊

鱧や舞茸の天ぷら!

天ぷら、となるとどうしてもエビが花形だったりしますが、旦那さんは甲殻類アレルギーなので、こちらのように、ハモや舞茸などの天ぷらがあってくれると大変嬉しい。

それにしても、大サービス。
ハモ、頼んだけど何このゴロゴロw

舞茸だって、大サービスw

蕎麦屋の天ぷらは美味しいよねー。普段は塩で食べたがる人なのですが、お出汁が美味しいので天汁で。

ハモも舞茸も、衣の中で蒸されているので、ひと口噛むと、中からそれぞれの風味がホワア!っと上がってきます。その蒸気がご馳走!

もちろんそのもの自体も美味しいけれど、そこからご馳走。
やれ、これは酒が進むぞね!

3色そば

ここでシンプルな盛りそばでも頼めば、粋な感じがするのでしょうが、こちらは出雲そばの店。ついつい割子、だったら3色!と欲張ってしまったw

しかし結果オーライ。
おろしにトロロに山菜乗せ。お野菜補充にもよく、豪華じゃないの!

何より蕎麦がねー!
出雲なのでしっかり系。しかし剛を押し付けるでなく、さりとてへなちょこでもなく、蕎麦香らせてなお、しなやかで食べやすい。

はいっ、ここでお酒追加w
そばでいっぱい、ってのは若い頃にも背伸びをしてやったもんだが、あの時はまだこの楽しみを全然分かってなかったなw

そして粋がってた頃は、まず酒の良し悪しも分かってなかったので、なんかこう日本酒じゃないといけないのでは?みたいな固定概念から外れられなかったのだど。。。

いいぞ?生すだち酒。
酒でありながら、そばを食べる際の薬味的なポジションもこなす。うめえな。しっかりとしたそばを啜りながらすだちのお酒。うん、うめえ。

そして旦那さんは、梅酒もすだち酒もストレートで頼んだんですが、ロック用でもソーダ割り用でもなく、ちゃんとストレート用のグラスがあったのもポイント高し。

よく、安い居酒屋さんだと、ロック用のグラスに氷なしで、そこからほんの1cmあるかないかくらいの残念な提供の仕方したりすることあるけど、ここはそれぞれの飲み方に合わせた提供の仕方をされてるみたい。そこも、素敵。

クワイの唐揚げ

そして福山といえば、クワイ。
しかしこの小さなクワイは、年末の数週間、長くて1ヶ月だけのお楽しみだ。

なんか宇宙人みたいな形してるよねw
正月のお重に入る、クワイの煮物、ありますよね。あれの子供。

それを素揚げにしたものがこの地の名物。私も住んでた頃は、このシーズンになるとよく食べてました!

シンプルな料理なれど、独特の風味が濃く詰まってて、喰むととフワッと風味が広がる。ゆっくりと低めの温度で揚げられた実の部分はホクホクとして、しかしながら質量が小さいので重くない。

これぞ酒のつまみ。
ホーチミンでもクワイはみるので(チェーによく入ってる)このクワイの子供、どっかで見つけられないかなあ。

どんぶりもの

旦那さんは〆に親子丼。
ちょっと、当初予定したお店からのあまりの方向転換ぶりと、お店の地味さ加減から、当初はあまり興味なさそうに見えた旦那さんでしたが、流石にここまで美味しいものが続くと「良き」と思ってもらえたのかw

ここへきて、どんぶり注文。

まあ、美味しくないわけないよね。
蕎麦屋の丼。しかも全てにおいて加減を知り、酒を飲む人の気持ちをわかってくれる料理をここまで出してくれるのだもの。

蕎麦湯で締めて、大団円。
ああ、なんと良い夜だったことか。

最初に行こう値したお店、私たちを弾いてくれてありがとう。残念ながら次回この付近に行っても君のところに行くことはなく、このお蕎麦屋さんに足が向くことは必須だが、君に弾かれたおかげであることはずっと忘れない。

人間万事塞翁が馬。
その時には残念に思うことがあっても、結果それが自分にもっと素晴らしいチョイスに繋がったなんてことはよくある話。

場面場面で逐一のことにがっかりせず、何かが閉ざされても「これは別のいいことへの導きかも!」とワクワクして道を探るが吉。

創業昭和45年

それにしても、5年住んでこのお店を知らないままにいたとは解せぬ。
ということで聞いたら、こちら、ちょうど自分たちが街を出ていく頃にできたのだとか。

いや、できたというか、創業はなんと昭和45年。
以前は近くにあった「繊維ビル」という雑居ビル的複合施設があって、その中にあったらしい。ああ、そこは私は攻めてなかった。

しかし再開発となり、その繊維ビルは取り壊し。
その時お店も閉じられたそうなのですが、今の地で、復活。

最初は三吉町、という場所に出されたようですが、その後駅前に、今回ご紹介したお店を出されたとのこと。元あった繊維ビルからほどない距離にあるお店。三好町のお店は親御さんがやっていらっしゃるとか。

駅前店舗、そんなに簡単に場所が空いてたわけでもないでしょうに、よくぞ戻られた。かつての常連さんは、駅前だから通りが狩ることが多く寄っていた、という方も多かったでしょうから、場所関係なく店を出せば良い、というものでもなかったのでしょうね。

半世紀以上の、この街の歴史を担う店。
こんなお店があったのか。そしてそれを支える気質をお持ちの地域の人たち。

この一点でも、福山を好きになる理由になるな。
いや、良いお店を引き当てた。なんでもない夜が、途端にとても良い夜になった。

福山に行った時は、またぜひ寄らせていただきたい!

 


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ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/

お店情報

出雲そば大黒屋 駅前店
広島県福山市三之丸町3-9
Time:11:30 – 15:00 / 17:00 – 22:00 (水曜定休)
Spent:¥3,500 / 人(ごめんちょっとあやふや)

 

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