オススメしません、一般の方には。よほどの酔狂←にのみオススメします。しかも食べて良いのは一品だけど睨んでる、地味ーなお店。N氏のおすすめ炸裂案件。
ハードル１：夜道
たまたまでしたが、宿から5分も歩かないところだったんですよ。だから、近い。気軽に歩いて行ける。そう思いました。
Sxxx。
これ、大丈夫か。
異国の夜の一人歩きは、基本しない。だがここは10年住み慣れた国。もちろんホーチミンとハノイは違うが、治安の側面ではそんなに大差はないだろう、と思っていたけど、これは、ちょっとやばくないか。
ということで、特に女性一人のお出かけはオススメしない。聞けば住宅街だし、そういえばガードマンさんたちも随所にいたので何もないとは思うのだけど、何もなかったとしても、結構怖いっすw
なんとかかんとかジズを辿り、細い道を進んで見る。まだこの辺はバイクが通る。人通りがある程度あるってのは悪いことじゃない。
悪いことじゃ…ない…し、なんか店らしき明かりが見えてきた。が、ここは見当はずれ。
しかも建物が密集しているからか、GPSが不安定。もしかしてこの先の横道を入るのか？と、方向音痴独特の根拠なき予測に従い行って見る。
Sxxx、Sxxx、Sxxx。
なんだこの地獄への入り口みたいな看板は。
えーっと…
うん、これはさすがにあかんのじゃないか。ここで襲撃にあったら多分朝まで発見されないな？という思いがよぎる。
まあ先に明かりが見えたので行って見ると民家っぽく、なんと言うことはなかったのですが、店は、ない。あれ？間違えたかな？（さすが方向音痴）
一旦元の道に引き返してみる。
そう、さっき来る時左手に見えたこのアパートに目を取られてたんだった。うにょんとした形のこの建物。珍しいなって。
で、よくよく見たら、そのちょっと右手先に人の気配。この壁を通り過ぎて…
右手を振り返ると、おや。なんかある。
ハードル２：怪しげ店舗
店だ。でも反対側から入ってきたら全く目に入らない。なんなら塀に隠れて隠されてる感すらある。横看板も出てないし。
駐輪場も兼ねたスペースにテーブルが一つ。店内入口にドリンクを入れた冷蔵ショーケースがあるので店であることは間違いないと確認できるが、メニュー看板も視認性が低い。。。
店の入り口正面に立っても…（これは、店か？）という思いが払拭できない。
ポーチ的スペースの左側に、ちょっ突やんちゃそうな男子が４〜５にんたむろしている。この家の子か？といういくつろぎっぷりだったので、常連さんかも。
反対側にかろうじて机発見。客用の席なのか、単に「端に寄せられた机」なのか判別が困難。
実は最初店の正面奥も客席かと思い、靴を脱ぐ様子だったので（段があって手前に靴が並べられてた）上がろうとしたら「そこは違うよ」と制されたので、あれは生活スペースだったのかも。
まあとにかく…ハードルたけーな。なんだったらこれ、持ち帰りにした方がいいかもしれなかったが、ここに来るまでの夜道の疲れがドッと出た。とにかく、座ろう。
メニュー
店名がアラブ・ファースト・フードってことで、中東系の料理です。
どうやら手製のパン生地が推しらしいのだが、ちょっとしたスナックからラップ、サンドイッチ、バーガーのバンズは流石に買ってきたものと思われるけど、そんな感じ。
店名とはまた違ってメニューの頭にはエジプト・ファーストフード・ダイアモンド。混乱。
パン生地が推しっぽいだけに、こんなメニューも。これは気軽でいいね。長居してゆっくり食べる感じでもなかったから、ZALOでデリバリーするのがいいかも。美味しかったら、なんだけども。
しっかしTay Hoエリアはイタリアを目指してる様子でもないのに、とにかくピザ屋が多い。もしくはピザをメニューに置いてるお店が多い。デリバリーリストを見ても、とにかくピザがずらっと並ぶ。
激戦区で敢えてメニューに入れてるってことは人気なんだろうか。ここのは他店より単価がグッと低いので手軽なのは間違いないね。
ハードル３：おっちゃん
で、おかみさんが2階にいるらしい店主を大声で呼び出し、控えめな感じのおっちゃんがメニューを取りに来てくれる。色いい露相談した結果、上のメニュー写真、２枚の上の方の９番、定番のラップロールサンドにすることに。
メニューにはチキンとありますが、ビーフがお勧めだと聞いたので、黙って従う。そしてそれが100k前後。モヒトツなんかあってもいいな？と思って、チキンを頼む。メニューの中のどれかはわからん。
「今日はそのラップロールとチキン焼いたのしかないわ」と言われたのでそれにした。
時間的に気持ち、遅かったので、品切れになったのか、最初からやる気がなく、仕入れをしていなかったのかは不明。
ただ、人当たりは良い。
暑い時は上半身裸でお腹出して来たりすることもあるそうですが、優しくおだやかなおっちゃんだ。
英語はそーんな流暢じゃないけど、こっちも第２外国語なのでちょうど良い感じ。ただおっちゃんの風情や、裸で出てこられた時に女性の方は衝撃を受ける可能性もある。うーん、勧めにくいw
衝撃のラップロール
オーダーを取ってもらってから、横では男子たちが賑やかに話をしている。こっちは…PCを広げる感じでもない。なんとなく所在無げに見渡していると、モニターがある。
今日はメニューが映し出されってるけど、スポーツ系の人気の試合がある時は、ここで観戦し合いながらワイワイやるのかな。
ともあれ、所在無げにたまに携帯をさわりつつ、落ち着かないままに過ごす。うん、本当に落ち着かないw 落ち着きすぎて根が生えるようなカフェが多い中、なかなか久しぶりの感覚だ。
ぶっちゃけN氏も私には強くは勧めてこなかった。事実後で報告したら「まさか行くとは思わなかった」と言っていた。しかし私のN氏への敬意を最大限に表すために、行かないという選択肢はなかったのです。
そして出てきたビーフラップロール。
皿、小せえ。
ラップのしかた、ざっくり。でも出来たてだ、手が熱くないように、そして持ちやすいようにアルミホイルを巻いてくれてるのはありがたい。ファーストフードたる所以を表しているようなルックスだ。
がぶり。
……っ！！！
なんだ、このスパイス感、そしてその中にビーフの旨味が凄まじいっ。チーズ、も入ってるな？プラスソースの滑らかさ。
この手の生地を使ったものは、口の中でもちゃらもちゃらと重たくなり、腹にも不要にもたれかけるものが多いが、こちらの生地はそんなこともない。
といって、具材を包むサジに成り下がることはなく、さりげなく自己主張をしてる。でも邪魔しない。
ハーグハグハグ。
ごっついうまい。そしてチーズやソースのなめらかなる口どけがあるので…飲める…っ！！（よく噛みましょうね
うまい。物凄くうまい。
N氏の紹介というバイアスは意識して取り除き、むしろ厳しめにジャッジしようと試みた。が、うまい。これまで食べてきたラップロールの中でも出色。これは、食べるべき…っ？！
まあ一度しか食べてないので、味が安定してるかどうかという話もあるけど、N氏によると、彼もこれしか頼まないらしい。
選んでそうしているのか、私のようにお店の方の誘導によってそうなってるかはわからんけど、どちらにしてもこれ、正解。ごっつい美味い。うん。
ちなみに
そう言えば、もう一品頼んでました。
えっと、こちらのお店ではラップロールを頼みましょう。そしてビーフに限った方が良い、ということを、謹んでご報告差し上げます。
いやしかしここは怪しくて謎で諸々不便だけれども、このビーフラップロールだけは食べに行く価値があると思われる。デリバリーもされてるようなので、機会があったらぜひ試していただきたい。
ただし、勇者に限る( ･`ω･´)b
どんな勧め方だよ。。。（苦笑）
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お店情報
ARAB Fast Food
111 Xuan Dieu, Tay Ho, Ha Noi
Time: 不明
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