街の代表的なランドマーク、ベンタン市場。以前は観光名所の代表格みたいになってましたが、さて、再開後の今からは?
ベンタン市場はホーチミン観光名所の代表格…だったと思う
ホーチミン、数日でパッと周れる観光名所ってそんなに多くない気がしてるんですが(メコン川とか遠いし)そんな中でガイドブックに必ず載ってて中心部にあるのが、ベンタン市場。
以前は観光市場といって良い様相で、お土産物屋さんがたくさんあり、価格もかなりの金額をふっかけてくるし、かなり強気のご商売をされるお店も多かった。
ただここ4〜5年は Fixed Price なお店も増えてきてたかな。それでも客引きなどが強引なエリアもあって、観光客の方から「怖かった」という感想を聞くことも。
もしも私がサジェストするなら、そういうのがない別の市場をお勧めするので、観光客の方に対しては積極的にお勧めしていなかったお市場ですが…
昨日、社会隔離下で長く閉じていたこの市場が、解放されたという話を聞きました。
十分な感染対策を厳密に守った上で、かつまだ観光客がほとんどいない状態なので、おそらくは以前と随分様相を異にしているのではないかと思われるのですが、ともかく再開。
自分的にはとても嬉しい。
え?でもそんなに行ってなかったし勧めてもなかったんでしょう?って?
生活市場としては実は優秀なベンタン市場
いまでこそ、住んでいるところがちょっと遠くになってしまったので、足を運ぶ回数は減りましたが、ホーチミンに住み始めた当初は割に中心部に住んでいたので、よくお世話になったものです。
特にお魚。
今のようにあちこちで日本人が使いやすいお魚を売っていなかった、ローカルの市場に行けるだけの経験値がなかった、など理由は色々ありますが…
そんな消極的な理由だけじゃなく、ベンタン市場のお魚って、すごく魚種が豊富で生え抜き、というか「良いもの」が扱われてたんですよ。
もちろん日本でいう高級魚がそのままあったわけじゃないですが、綺麗なキスにタコ、時にはアワビ、ハタの使いやすそうなサイズのものなどもあって…
当時ここ以外ではスーパーでヘノヘノになったお魚しか買う術を知らなかった身としては、大変ありがたい市場だった。
もちろん高いです。ちょっとびっくりするくらい高くはあった。ただ、街に慣れた後もこの市場に行ってた理由は…
魚を求めて7区の市場に行くことを考えたり、レアもの求めて時間をかけて四方八方駆けずり回る異に比べるなら、ここにきた方が早いし安いから。
野菜系統もお店によっては優秀で、キノコ類専門店があったり、屋内には芋専門店があって、山芋・里芋的なものはそこの品質が安定してたし、スパイス屋さんも侮りがたし。
布屋さんはその売り場の広大さと品数の多さに、慣れるまでは気絶しそうになりますが、プロの仕立屋さんも通う市場の一つでもあり、使い方次第で、
「このネームバリューは伊達じゃねーなっ!」
と言われる方も多いのがこちら。
何度も言うけど、全般には、高い(笑)。そして以前は客引きも煩わしかったし、チートなお店の率も高いから、消費者側が試される場ではあるけれども、上手に活用すると、他の市場では得られない魅力もある。
朝一番の市場見学には気をつけろ!
そういえば強引な客引きとともに、この市場をよく知らない人に「怖い」というイメージを持たれがちだった理由の一つが「朝一の市場」だったんじゃないかなーと思ったり。
今現在、又はこれからも同じようなことがあるのかはわかりませんが…ベトナムの市場、お店などご商売をされてるところに朝一に行くと、めちゃくちゃ邪険にされることがあるんです。
そりゃもう、手の甲を上にしてこちらを弾くように「シッシッ!」と、日本人にしてみると失礼この上ないいジェスチャーで追い払おうとする。苦々しい表情で、時にはちょっと怒鳴りがちにこちらを威嚇してきたりもする。
見てただけなのに、なんであんなことされなきゃいけないの!と怒る方もいれば、怯えて「ベトナムって怖い…」と萎縮しいちゃう方もいた。
でもこれ…「見てただけ」ってのがいけなかったんですよね。
ベトナムには(もしくはホーチミンには?)朝一番の客でその日の店の景気が決まる、というジンクスみたいなものがあるそうなのです。
最初の客がサクッと買ってく良い客だったら、その日の商売運は良く、冷やかしだったらその日位の商売はあがったり。
朝一番の客が「見てるだけ」、いかにも観光客然として、まーず自分のところのものを買う気配がなく、ただの冷やかしというのがアリアリとわかる客だっとしたら、それは貧乏神に他ならず、忌み嫌われるのも仕方ない、という話。
逆に最初から買う意思表示満々でお店に近づき、「これはいくら?◯kg欲しいんだけど」などと言おうものなら対照的に「あらっ、今日はあなたが一番のお客さんよ!これもおまけしとくわねー♪」と、これ以上ないくらいに愛想が良かったりするのですw
なので朝一からちょっと時間が過ぎ、ある程度のお客さんがどの店にも行き渡ったくらいの頃になると、あまり邪険にしてくる店はなくなります。その時間まで一人も客が来てないようなら、そもそも…って話ですし。
これは市場に限らず、他のお店もおなじことのようなので、あまり開店ギリギリの時間にウインドーショッピングに行くのはよろしくなさそうですね(笑)
今後のベンタン市場
さて、今後のベンタン市場。
上記のような、観光市場としての側面を持ちつつも、「観光市場」としての役割を多くにになって来たこちらが、今後どのように展開して行くかは、とても注目しているところ。
先日、来年の6月をめどに観光客の受け入れを開始、という話が出ていましたが、
それは、来年の6月になったら一気に昔のようない勢いに戻ることを意味しません。
受け入れは開始しても肝心の旅行客さんがどのくらいのスピードで戻ってくるかは、その時にならないとわからないし、少なくとも「徐々に」でしかないことは想像ができます。
そこで、以前より強引な客引きとなるのか、フレンドリーさを重視して、観光客が足を向けやすい環境を作って行くのか、動向が気になるところ。
生活位市場も、街の中心部が閑散としている今、最初から万端な品揃えとはいかないと思いますから、徐々に充実して行くのだろうなと思います。
街の様子がどんどん変わって行く中、時折、昔の様子を知れなかったのは残念だったな、と思うことがありましたが、街が Reスタートしようとしている今、これからの動向を見られることは、とても貴重な体験なのかもしれません。
私はまだ安心して表に出られる状態にないので様子を見にいけていませんが、出かけられるようになったら、以前みたいに頻繁に足を運んでいろんな変化を見ていきたいいなーと思っています(^^)
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