ホーチミンで食器を買いたい、と言ってもらえることが結構あるのですが、もちろんそれは「ベトナムのもの」。ですが在住者ともなれば、こんなお店も楽しめるのでは?
2区の奥の奥の方
その場所は、ホーチミン2区、Thao Dien の結構奥の方にある住宅街。この辺に来ると、そんなに大きなレストランなどもないので(カフェやローカルのご飯屋さんはボチボチある)とても静かです。
ホーチミンはどこも緑が豊かですが、ここにあるみどりは街路樹などとはちょっと違ってて、果物が成ったりお花が咲いたりと、見目にもなんとも優雅で豊か。
この、洋のものともアジアンなものとも言えない、絶妙な融合具合の住宅の並び、好きなんですよねー。ベトナム、と聞いて連想する様子ではありませんが、間違いなくこれはベトナムの風景のひとつ。
そして、ここは静か。たまに犬を連れた人がお散歩してたりして、この辺が2区って、ホーチミンの市街地とは全く違うんですよね。
で、お散歩をしてたら…?
ん???(・∀・)
突然、なんだか周辺の様子とは全く違った建物が。なんだろう?と覗いてみると…?
Glasses !!
えーっ!!!
一応屋内だけど、ドアもそこそこな感じの半屋内的なスペースには、素敵なガラスのグラスやお皿、花器などなどが並んでる!!すっごい綺麗!!
驚いていると、「あー、こんにちわー!」と店員さん。まだこの周辺にはそんなにたくさんの日本人がいないのか、ちょっと珍しそうにされましたが、すごくフランクで英語が堪能なお嬢さんが一人。
「すごいねー、ここ!!」と感嘆すると「キレイでしょー(≧∇≦)」と、それはそれは嬉しそうに!
聞けば、チェコからの輸入物がメインらしい。ボヘミアングラス???私にはジャッジできないのですが、お店の人によると、こればかりはベトナムで作ろうと思っても難しいらしい。
そもそも材料もないし技術もそこまで伝わっていないとか。なので、おそらくは本場のもの。
だからベトナムで買うから安い、ということじゃありません。ありませんが、日本だって日本の食器しか置いてない、というわけじゃない。そういうお店で出会うものも、一期一会。
そう言えば市内にもちらほら、こういうカラス製品を置いてあるお店はありますが、そーんなにメジャージャない印象。なので、お祝い品とか、ご自身宅に欲しい時とかには、ここ有効かも。
やー、目の保養。うち、こんなキレイなガラスたちが似合うような感じじゃないから、大物はともかく、ワイングラスなんかは、今度改めてゆっくり見に来てもいいかもなー。
カラフルなガラス陣とは別のところ、こちらはもっとオープンエア(言い方選びました)なところにずらりと並ぶ、金やサンドブラストを施してあるグラスたち。
似たの、友達のところにあったなぁ。あとね、このサンドブラストだけはベトナムでも施せるようで、依頼があれば、指定デザインとかロゴマークとかをワンポイントで入れてもらえるらしい。ほぅ。
記念品とかにもいいのかもですね。
CUPS !
置いてあるのは、ガラス製品ばかりでなくて、英国からのティーセットなども数多く。
これら、流石にバラ売りはしないようですが、うーん、これが似合うお部屋だったら私も欲しい…(部屋が悪いんじゃない、お前の整理整頓能力とセンスのなさがそうさせてるんだ。。。)
多分ね、デパートに行けばそれなりのものが揃うと思うんです。そっちの価格は知らないので、ここのがどのくらいコスパ良いのかまでお知らせできなくて恐縮ですし、そもそも私、食器のブランドもんの相場にも明るくないのですが…
単純に見目に楽しい。お店の方のお言葉に甘えるなら、目の保養にまた来させて欲しい。
お店の方がいうことには
こういうのを買う人を狙うのだったら、単価を上げても街中に出すのが得策だと思うんですよ。街中どころか、2区の中でも奥の土地で、それとわかる看板すら掲げていない。店舗もまるっきりウェアハウス。
「どちらかというと、会社さんとか、何かの記念にまとめてご注文があることが多いんですよ」
とはお店の方の談。
「もちろん小売もさせてもらうんですが、こんなセット、しょっちゅう買うものじゃないですか。だから見に来ることを楽しんでくださるものでも嬉しいんですよ!」
と。
そんなもん、「買わんなら来るな」なんて言えないから社交辞令かも、という思いも全くないわけじゃありませんが…
「私も最初は、とても高いって思ってなんとかディスカウントしてもらおうとかしてたんですよ、誰が買うのよ、こんな値段のものって」
私でも、ポンポン買えるもんじゃないからすごくわかります、その気持ち。
「でもですね、商売をするにあたって、これを作る工房を見学に行ったんです(ベトナムにはない、と言ってたので、おそらくはチェコまで行った?)。そしたらもう…っ!」
彼女は、そこでいかに目にした材料から商品になるまでの工程に手間がかかり、高い技術が必要かというのを見て驚き、感激したかを興奮気味に語ってくれた上で、
「あれ見たらもう、お金出すから買わせてくださいって思うようになりましたよwww」
と、それはそれは愛しそうに、そこに並ぶグラスたちを眺めながら言ってました。
わかる、わかるよ。私もチョコレート農園で、全て作業で栽培から収穫、選別以降の数ある工程を手作業してるのを見て思ったもん。
それが混ぜ物多々の工業製品より多少高いからと言って、この純度高く手間のかかったチョコレートをお金払うだけで楽しめるなんてどんな消費者アドバンテージだよと。
シェフのお仕事にしても同じです。
お金を払うだけで、彼らのそれまでの経験や努力や才能の集結である皿の上の料理をいただける。ただ単にお金を積んだらどこでも食べられるというものではないものを、体験させてもらえる。
や、私にの場合は食うことばかりで恐縮ですが、ニコニコしながら商品であるカップやグラスを眺める様子を見て、強くシンパシーを感じました。そしてそんな彼女は、とても素敵だなぁと。
ほとんどの場合は誰かがお店にいるようですが、たまにちょっと席を外してランチに行ったりしていることがあるようです。お店に来られる際にはご連絡ください、と言われました。お約束の時間にはお店にいるようにしているので、と。
が、交換したのは彼女の個人電話番号だったので、訪ねられたい方がいて、確実にお店を開けてて欲しい方はご一報ください。私から一報入れて連絡しておきます。
また、記念品や贈り物などに一定数をご注文の場合などもお取り次ぎします。とてもフランクな方だったので、まずはものを見に行ったり、価格の問合せにも快く応じてくださると思います。
え?なんで取次までするのかって?
彼女のファンになったから( ・`ω・´)b
自分の好きなものはたくさんの人とシェアできると嬉しいので、お手伝いできることがあれば何なりと。
2区、まだまだ知らない素敵なところがあるんだなぁ、と思わせてくれた、シンプルだけど、チャーミングなお店なのでした♪
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お店情報
Crystal Shop
216 nguyen Van Huong Q2
※地図は現在Googleにリクエスト中。後日掲載します
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