一時帰国に!ちょっとええもん土産!はこの赤帯をタッチ!

ホーチミンからチョコレートが生まれる場所に行ってみた! ~ カカオ農園BUNGO!

食品

まだまだ生産量が少ないと言われるベトナムのカカオ。一方でその品質には目を見張るものがある、と、チョコレート産業方面のみならず、健康食品関連方面でも話題になってます。

が、その実態は私もまだ見たことがないまま。そもそもカカオに遭遇する確率って、日本人だと少ない、よね?よね?

Dong Nai(ドンナイ省)にある農園

今回、偶然にも素晴らしい機会に恵まれて、カカオ農園に伺えることになりました!

もしかしたらMAROUさんの農園に行ったことがある方はいらっしゃるかもしれませんが、私、まだどこのも未体験だったんですよねー。

まだ日本人向けのツアーとかも活発じゃないから、なかなか機会がない。仕事で「たくさん仕入れたいんですが」とかいう話をできるならともかく、ただの素人が「見て見たいですぅ」とか言ってお仕事の邪魔をするのも申し訳ない。

とか思ってたら、農園と関係の深い方が何人もを連れて行く機会があるというので、便乗( ・`ω・´)b

しかし、なかなか遠いです(笑) 片道3時間くらい。

ちょっと前に同じ道を行かれた人が、上の写真の周辺は湖のようだったと言っていたけど、雨の関係かな?でも家、あるしな?川べりにズラーっと家が並んでる光景。

他は時々小さな町が現れるくらいで平和な道のり。1時間半、ちょうど半分くらいの地点で、サービスエリアに寄ったりもします。

かなり大きなサービスエリア。日本にも昔あったような懐かしい感じ。売ってるのが軽い食事やお菓子、までは日本も似たようなものですが、ドリアンやパイナップル、ポメロなども売っていたのは南国ですな。

大きな木を掘り抜いた彫刻なんかもあって、何事かとw

 

触らんといてや、壊したら弁償やで、とか書いてるのかな。弁償代にしては安い気がするが。。。いや、これが大金の方もおるわな。

なんにしても壊したら大変。よらんとこ。←やらかしやすい人

単調な道すがらにここはちょっと面白かったw 絶妙なバランスで積まれてる岩。というか、自然にこうなったのかしら?

この奥にはさらに不思議な積まれ方、か、自然につみかさなった岩があったりして(シャッターチャンス逃した!)それをありがたがるかのように、側にはお寺。自然に積まれた岩なんかなー。

カカオ農園、苗木畑!

到着したのが、こちら。

ほんのちょっと前まで、農園+屋台的な土産物売り場、というか、自社製品販売所があっただけだったらしいのですが、今はすっかり観光地化している様子。

実際この日は日曜日だったというのもあるのですが、ご家族づれやら大きな観光バスやらが横づけておりました。すごいなー。私なんか聞いたことなかったのに。失礼ながら。

本当は順序違うのですが、流れ的にまず、苗木を見たところから。うほーっ、すごい。

カカオの苗木というのは直射日光に当ててはいけないんだそうです。だからこうしてシェードをかけるか、背の高い木を近くに植えて、二毛作的に畑を使うんだそうですわ。ベトナムだったら胡椒の木とか。

苗木を育てて、これは契約農家さんにお分けするのだそう。そしてその農家さんで育てたカカオを買い取って製品化するという流れらしい。

気の長い話ですよ?何と最初の収穫に至るまでに、カカオは3年かかるんだそうです。しかも初年度からガッサリ穫れるわけでもなく…

どの作物でもそうですが、農家さんって、本当に大変。ありがたいことですね。

カカオ農園、お花と果実編!

さて本格絵的なカカオ農園へ…と思ったのですが、何と今頃は収穫後。あんまり身は残ってないかも?と言われてたのですが…?

まずは南国、ヤシの実のお出迎えw

が、すぐそのあとに、チラリホラリと花が咲いてる?!収穫直後からもう次の花?それとも育ち遅れた?どっちか知らんが、えーっ、なんか意外。木から直接花!みたいになってる!

ちょっと俯いてピンクがかってて、痩せた桜のようにも見える(もっとなんか優雅な表現ないんかいな。。。)。

こんなにたくさん咲いている=たくさん実がなること?!と思ったら、そうは問屋が卸さないらしく、ちゃんと受粉できて元気に育った子だけが育つということで、特に間引きをする必要もなく、強い子だけが育つのだそうだ。

この花の数全部が実になったらウハウハやのにな(笑)
で、こんな感じに実がついて、大きくなっていくんだそうです。

おや、可愛らしい。へーっ、これがカカオの子供!

それがだんだん育っていくと…やっぱり木から直接って感じですね(笑)。どんなイメージだったのか?と言われたら、特にこんなの!ってのはないのですが、でもなんか意外なのは間違いないなw

私はてっきり、カカオの実の色って、若い頃が青くてだんだん赤っぽかったり黄色くなっていくもんかなーと思ってたら、違うんだそうです。

そもそも種類が違うんだそうで、もちろん同じ個体でも時間の経過とともに色を変えるというのもあるのでしょうが、小さい頃から真っ赤な実もあれば、大きな実でも青いのもある。なるほどこれは種類が違うとしか認識できませんわねー。

わー、なんか意外なことだらけ!

そしてこのカカオの外側をカカオシェルというのだそうですが、それを割って中身を出したら(中身の様子は後でお見せしますね♪)発酵工程!

実はフレッシュな実からタネを取り出しても、そこにカカオの風味や香り、味わいはほとんどないのだそうです。ってか無かったです。私、食べましたもん、フレッシュの。これまた超意外だったんですが、それは後ほど。

で、このタンクの中で発酵させて、実の部分はワインを作る原料となります。カカオワイン。覚えてますか?私が先日紹介したの!

買ったのは、こちらのチョコレートを売ってるお店では無かったのですが、何とあのワイン、この農場の商品だったんですよ!!わっはー!!

虫の知らせってあるものですねっ( ・`ω・´)b

で、発酵後に取り出されたカカオをここで乾燥。すっごーい!!直射じゃないけど自然乾燥!!

桑のようなものを持った係員さんが、通常はここでカカオのタネの乾燥が偏らないように混ぜ混ぜされてるんだそうです。いやーっ、手間かかる!!

しかもこのタネ全部がカカオ成分として使えるわけじゃなく、さらにこのタネ、殻付きアーモンドみたいなもんだと思っていただけたらイメージしやすいかもしれません。

この中身だけがやっとチョコレートとしてのカカオニブズとして使える。ひゃー!!!めちゃくちゃ大変やん!!ここまでの工程、チョコの「素材作り」だけやからね?

あか〜ん!もうこれからはチョコレート、もっと大事に食べな、あか〜ん!!(๑•̀‧̫•́๑)

カカオ農園、更なる驚き&商品群

さて、1ヶ月とか数ヶ月とかそんな単位の最近までは、土産物屋というよりは、ほっ建て小屋しかなかったのでお土産ものはぼちぼちで…と聞いてたのですが…?

ちょっと!!すごいじゃん!!これが数ヶ月内にできちゃうの?!(´⊙ω⊙`)

メインのお土産の売り場だけじゃなく、ドリンクを売るステーションもある。外にはもちろん、写真にあるようにテーブルが並べられてて、そこでゆっくり頂けるようにもなってます。良い。

なんか、こんなんもある(笑)
カ、カカオモチーフなのかな(笑)。まぁこれが何であれ、こういうFunな感じを作るのは観光地としては大事ですよね。もっと農園農園したところで、畑見て終わり!かと思ってたので嬉しいびっくり。

 

中に入ると…?これですこれです!最近皆さんにもご紹介したやつ!!白い箱のCOCOA WINE!で、横を見ると…?おーっ。リキュルがある!!

これがねー、またもやカカオらしくなくて結構度数高めに感じる、クッとくるブランデーとかそっち系統。悪くないわー。

そもそもワインやブランデーって原料がブドウじゃないですか。他の果物も使うけど。そこから離れたところにある原料で、ってなると、どうしても難しい。

難しいから(ま、こうなるよね。。。)みたいなものも多い。正直このカカオ酒は、どちらもトップクラスに美味しい、とまでは言えないのですが…

(ま、こうなるよね)となって、それ以上使い道がないものが多い中、これは結構あれこれ使えそう!甘い甘いと伝えた CACAO WINEも、かき氷とかにかけてジャグジャグさせながら食べたら最高だぞこれ。

リキュールは強めなのでチョコと合う。チョコ食べながらカカオリキュール。オツじゃないか。

カカオパウダーもありまして、嬉しいことに砂糖ありと無しがある!!ホーチミンで手に入るインスタントココアみたいなの、いまいちパッとしないんだよなー。ミルクや香料の混ぜ物も多くて。でも混ぜ物がないなら楽しめる。

ってか、安いわっ!!
色々グレードはあるようだけど、カカオパウダー 30kドン/gからってどういうことよ!!!日本で買う相場だと、4~500円じゃね?すごすぎる!もちろんお味は?って話ですが、それは次のセクションで。

その他にも色々商品があって、下の写真の緑のキャップの容器のものは、ココナツカラメル的なカカオカラメル。多分あんまり甘くなくて香ばしさだけが立ってるやつ。あと苦さ。

横の赤い箱は、ココアシロップ。ここにあるカカオがらみの商品で私が知らないものは全部買ったので、そのレポはまた別の機会に。

下の、ドライフルーツやナッツを散らしたチョコレートは、ちょっと Legendary さんのチョコレートに似てますが、あちらはお花。こちらはフルーツ系。お花のもあるけど。

これ、1ヶ月半くらい前にはなかったんですって。それがもうここまでできてる。商品開発力のスピード感がすごい。そしてねー、これが悪くないのよー。美味しいの。割れないように袋の中に添え紙は入れたほうがいいなって思ったけど味は良いし、可愛くない?

本当に極々短期間でここまで作り上げていて、今はまた別にミュージアムを作ろうとされており、観光課に並々ならぬ力を入れていらっしゃるらしい。

それは客足にも表れてて、午前中、私たちが到着した時もそれなりにいたけど、その後もひっきりなしにお客さん来てたし、場合によっては大型のバスも横付けするんですって。

ちょっとっ。日本人にはまだまだここ、知られてないんじゃないですかね?これは私が旗振るしかないですかね?!

ベトナムカカオ、まんまの美味しさ

で、もちろん味見しましたよ!!
まずは正統派のホットココア!!

ベトナムはミルクに制約があるし、見た目にもあっさり系に見えたので、口をつけるまで大して期待していなかったのですが…

掬ってみると、そこの方がとろーり。おそらく最初に少量の水分でココアパウダーを練り練りする工程は経ていないと思われる。

が。
見て下さいこれ。

テテテーっと。

溶け残っていたと思われた底の方にある濃度の高いところのがこれ。お分りいただけるだろうか。

ただこなが溶け残っている場合、こんなに美しい流れのラインは描けないし、何よりこの粘度。そして艶。いいじゃないか。

よほど細かく製粉しているのだなと思ったら、グラインダーは日本から入れてるのだそうです。納得。(日本のだからいい、というわけじゃないですが、茶葉を砕くにしても日本のグラインダーって質が良いと聞いてます)

でね?
驚愕だったものがあるのよ。カカオシントー。

この響きを聞いて思い描いたのは、茶色のチョコレート色のフローズンココアみたいなもの。ですが出て来たものは…?

奥のやつ。まさかの真っ白?!
そう、これは実はカカオの果肉を使って作ったシントーなんです。意外ーーー!!

カカオの実を割ったところ、こんな風になってるんですよ。

おおおおおお!!!メロンくりぬいたところにソフトクリーム絞ったやつにフォルムがそっくり!!

で、見ての通り、小さいふさに分かれてまして、その房一つ一つに果肉に包まれた種があり、その種を発酵させることでカカオの風味が生まれるんすって。

で、この果肉を食べてみると酸味の強いマンゴスチンみたいな?!美味しいじゃん!!下は果肉を食べた後の種ですが、全然茶色くないですねー。

CACAO WINEを買った時に、あのワインは茶色じゃなくて透明に近い、なぜなら果肉を使っているからと聞いたのですが、なるほどなー、ここの部分が原料なのかー。

で、たっぷり果肉があるわけじゃないので食べにくくはあるのですが、美味しいんですよっ。さっぱりしてて。でもこの時食べたのはちょっと酸味が強かったので、シントーなどヨーグルトやミルクなどの乳製品と合わせると実に美味しい!!

カカオのアイスクリーム自体はソルベに近い感覚でしたが、そこにホイップがあるので、一緒に食べると美味。まぁこれはアイスクリーム技術が相当にいるので難しい商品。でも頑張ってる。

ってか、注目すべきはやっぱりシントー・カカオと、カカオドリンクですね。素晴らしい。

正直私はカカオをそこまで真剣に飲み比べたことがないので、ここのカカオが美味しかったかどうかですが、渋みやエグミの部分が少なく、でも香ばしさはあり優しいので日本人好みじゃないかなー♪

自分的にはあのホットココアにブランデーいれて飲みたい。おっと、カカオリキュールがあったな!あれ混ぜたら美味しいんではなかろうか!

シントー・カカオは言うに及ばず。味的にはね、さっぱりして特段すっごい特徴的!というわけじゃないんです。Man Cau、サワーソップに近い感じ。さっぱりと甘酸っぱい。ですが。。。

「カカオの果肉のスムージーを飲める」

って、すごくないですか?私は感動した!!人生で初!!そんなものを飲んだし、カカオの実を初めて買った。

ああ、長生きはしておくものだ。。。こんな経験ができるなんて。チョコレートは好きで数え切れないほど食べてきてるけど、カカオ段階からの生産状態を見れるなんて。

この日は日曜日で作業がお休み。平日に行くともっと農園のお仕事の様子が見れるのかなーと思います。

いやあ貴重な体験でした!今家の中、カカオ製品でいっぱい!!そのレポもできるだけ近いうちにやりますねーヾ(@⌒ー⌒@)ノ

農場情報

Cacao Trong Duc
12 Khu Dan Cu 16, Phu Hoa, Dinh Q Dong Nai

 

 

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