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漢方 と言う選択肢

@シンガポール

漢方医を訪ねてシンガポールに。日本からだといささか遠いが、東南アジアに住んでいると、こんなメリットもあるんですよ。

 

 

漢方のイメージ

 

漢方、と聞いて、どんなイメージを持たれるでしょう。
体に優しい?
なんとなく怪しげっぽい?
長く続けなきゃ意味がなさそう?

 

 

西洋医学に慣れていると、いまいちピンと来難いですよね。西洋医学のお医者さんには、真っ向から「あんなもん効くわけがない」と否定される方もいるようです。

でも、私は非常に有効な手段の一つだと思っています。今日はそんな漢方と私の出会った時のお話。

 

 

漢方初体験

 

私と漢方との出会いは、マレーシア在住時代の頃のこと。もう四半世紀も前でしょうか。突然の倦怠感に見舞われて、数歩歩いても息が上がる程の体力のなさ。仕事に行くことすらままならなくなった時がありまして。

もちろん医者に行きあらゆる検査をしたけど白。ビタミン剤を点滴されておためごかされていたのですが全く改善の兆しなし。そんな時に。。

近所に住む中国人のおばちゃんが、文字通り私の首根っこをひっ捕まえてとある場所に。行き先は、漢方医。中国語しか通じないそこにわけも分からず連れて行かれ、やれベロを出せ、手首を出せと言われるがままにやっていると…?

先生がおっしゃることには、
「あなたナマモノが好きですね?コーヒーもよく飲んでるようだ。それに夜更かし好きでしょう?だめだよ、その日の内に床につかねば」
(おばちゃん通訳)

どぅええええっっ?!!あんたなんでそれがわかる?!
そのほかにも指摘された生活習慣はドンピシャリ。初対面で言葉も交わしていないのに、なぜにこの人はそれがわかる?!

脈診、というのだそうですね。脈拍数を測るのではなく、漢方では脈の具合からいろんなことが読み取れるそうで、脈は情報コードなんだそうです。へーっ。

で、先生は筆文字で何事かをサラリサラリと書き記し、それがなんと処方箋。薬師はそれを元に根っこや葉っぱを山にして、包みお2つほど作られた。まさかとは思ったが、それがお薬。おい待て、それ、根っことか葉っぱだろう?こっちはタヌキじゃねーんだぞ?(ほんとに?)

 

 

果たしておばちゃん、家に帰るとその根っこや葉っぱをグツグツ炊いて、部屋中に面妖な匂いを充満させた。その匂いで気分が悪くなる。もう自分の部屋に帰るね、と逃げ出そうとしたその時に、まさかのおばちゃん’s オーダー。

「飲みなさい」

おばちゃんが持ってきた、深い茶色で面妖なる臭いを上げるそれは、どう見ても泥水。しかも大きめのラーメン鉢ほどの土鍋にナミナミ。ところどころに根っこや葉っぱの断片もある。

嫌です(๑•̀‧̫•́๑)(きっぱり)
ただでさえも食傷気味の私にとってそれは正に地獄絵図。見ただけで気分が滅入る。臭いを嗅いでは吐き気がおこる。こんなものが飲めるものか。

と、抵抗したが、そんなものに意味はない。おばちゃん’s オーダーは絶対です。その界隈で住む限り、彼女の命令に従わずに生き延びが人はいないんじゃないかというくらいの絶対的なパワー。従わざるを得ないんです。。。

ウゲー。。。。
臭いが酷いだけで味はそうでもないかも、と言う一縷の望みも虚しいばかり。飲み始めたそれの泥水度合いは飲む後に増し、うげ…っと何回えづいたことか。しかし飲むのをやめようとすると、目の前に仁王立ちするおばちゃんが首根っこに掴みかかろうと待っている。

前門の虎後門の狼。
前門のおばちゃん後門の泥水。
この言葉の意味を、このとき初めて体感したな。

 

 

死ぬ思いで、本当にエグエグと涙鼻水を流しながら、その泥水を飲みあげた。今思い返しても、人生であんなに辛かった拷問はない。大腸検査前のクソまずい腸管洗浄剤を大量に飲む時とゴッツで辛かった。まずいものを体に入れるなんて、この植えない拷問である(´Д` )

そしてその凄まじい仕打ちに耐え抜いた翌朝。
驚くべきことが起こったんです。

目を覚まし、いつものように腕で体を支え、鉛のように重く感じる体を持ち上げようとしたそのとき。スッと。本当に、スッと体が起き上がった。え?軽い?鳥の羽のように、体が軽い?

思うより先に体が動いてしまう感じで、え?え?と戸惑う内に立ち上がり、まるで自分の体ではないような気がして、特にだるかった胃や下腹のあたりをペタペタ手のひらで触ってみる。確かに感覚はあるので自分の体らしい。

が。
なんだこれは。昨日までの倦怠感が嘘のように体が軽い。いや、むしろ力がみなぎっていると言って良い。腹筋でも腕立て伏せでも、ガンガンやれそうな健やかさ?!

この時ばかりは、念入りにやったのになんの結果も出せなかった病院の検査はなんだったのかと、本当に疑問でした。しかし何はともあれ、元気になった。漢方のおかげで。

もう一度、あの泥水を飲む必要があったのだけど、驚くべき効果を体感したあとなので、最初ほどは辛くない。いや、むしろ良薬口に逃がしというのは、まさにこのことと心得て、ありがたくすら思いながらいただいた。

これが私の漢方初体験。思い出しても、あれは本当のことだったのだろうかと思われるほどの体験でした。

 

 

長く飲まなくても良い症状・漢方もある

 

その時の症状は急性のものに近く、だからこそ、有効な成分を取り入れることで短時間で治ったのだそう。長患いをしている症状や、体質によっては長く漢方を摂取しなければならないケースもあるのですが、意外にも急場の力になってくれることがある、というのがまず私の思い込みとは違ってた点。漢方=長く長く飲み続けないと意味がない、と、一概に言うものではないのだな、と。

 

 

そして漢方の先生は、思う以上にこちらの状況を把握することが可能で、それに対応した薬を処方してくれるものなのだなと。若干占い師くらいに眉唾物なのかと思ってた部分もあるのですが、いやぁビックリ。

結局その時必要だった薬は2回で、その後は食べるものに気をつけて過ごしただけですっかり回復してしまいました。漢方=長く飲まないと効果がない、または緩やかにしか効かないので、急場の対処はできない、と言うのは、時と場合によるのだな、と知りました。

 

 

漢方を選択肢に持つと言うアドバンテージ

 

では西洋医学は必要ないかと言うと、そんなことはありません。緊急時には医者の方が、身の回りにまず数が多いし、対処療法の選択肢も多い気がする。漢方がその時効いたからといって、西洋医学を否定するものではありません。

逆にその時の私のように、西洋医学ではジャッジできない症状を漢方が助けてくれることもあるので、ここは療法のいいとこ取りをして活用するのが吉、と私は思っています。

そして後は相性かな。何ぶんにもワタクシ、プラセボ万歳な単純人間の化身なので、人生の漢方書体験がそんな劇的なものだったために「漢方は良い!」と言う思いが強く、それがその後も私に対して漢方が有効にしている部分はあると思う。

西洋医学ですらそうです。良くなろうと言う意思、この薬は効くと言う想いは、治療の進捗に影響があると思う。だから全く同じ症状に同じ漢方を処方されても、効く人効かない人、もいると思います。

なので非常に曖昧ではありますが、ケースバイケース。ただ私の場合は、初体験以降、何かと助けられた機会が多かったので、身近な西洋医療でどうにも調子が戻らないときは、次の選択肢として漢方を重宝しています。

選択肢を持つということは、アドバンテージ。無駄に多く持つ必要はありませんが、一定の知識や経験からトライできる道があると言うのは、強みですよね。

 

 

東南アジアに住むアドバンテージ

 

日本にも漢方医の先生はいらっしゃいますが、何せ数が極端に少ない。住んでる近くにいれば相当にラッキーかと。ただ、数が少ない分、比較対象が少なく、自分との相性まで合わせての選択肢、となると、ないに等しいことが多い。

しかし。
東南アジアに住んでるみなさんは幸いです。なぜなら漢方医がいるところに気軽に飛んでいけるから。シンガポールまで、ホーチミンからなら直線距離でたったの千数百キロ。近い近い。

ベトナムにもいらっしゃるとは思うのですが、言葉の問題とホーチミンでの経験不足から、私はシンガポールのお医者さんにお世話になったこともあるので、シンガポールに飛びました。一年以上ひどい鼻炎を患い、抗生物質やステロイド剤を散々使っても一向に良くならなかったので、救いをそこに求めたのです。

そしたらあなた、下手したら日帰り診療も可能なくらいの手軽さだったの!!その辺の詳しい話は、noteの方にまとめました。ホーチミンに住んでることで、こんなアドバンテージがあるとは思っていなかった。

病気、と言うほどじゃないけどなんとなく体調がよろしくない、長年気になっていることがある、などの方は、新しい選択肢として漢方を試してみるのも良いかもしれません。

更なる経験談とともに、私がどこの漢方医を使ったのか、診察などはどんな感じか、を記してますので、ご興味のある方はご覧くださいませ。

 

 

 

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