※こちらは2021年6月現在閉店が確認されています。社会隔離時なので、その後どこかで復活する可能性はありますが、現状、お店の看板を(物理的に)下ろしている様子が報告されています
ホーチミンに遊びに来た観光客の方とご一緒
させてもらうことが度々あるのですが、よく
もらうリクエストの一つに「海鮮料理が食べ
たい」と言うのがありまして。
わかります。
私もなぜか、その地のことをよく知りも
しないのに、東南アジアでは海鮮が安くて
美味しい!というイメージがあり、当初私も
それにとっても期待してました。そして
実際街の中には海鮮専門のお店もたくさん
あるのですが。。。
ホーチミン市内、高けーよな( ̄ー ̄)
ワタクシご贔屓の Oc Khanh さんとか、
どローカルの貝屋さんなどは安いし、他の
海鮮料理についても、安いところがあるのは
わかってるんですが、ホーチミンにまだ免疫
のない人を連れて行くには、自分は大丈夫
でも安心安全面を考えると気が引けたり、と、
なかなかチョイスが難しいところ。
Khoai さんとかはちょっと庶民的な感じで、
多分想像してる海鮮料理とは違うだろう
しなぁ。。。
と言うわけで、ここ最近ローカルの方の
あっちこっちから聞いていたこちらが
とても気になってました。
7区の整然とした区画エリアにあるお店。
オープンエアーながらにこぎれいにしてはって、
なんか思ってたよりオサレな感じ。ガンガン
音楽もなってたけど、耳に触るほどじゃなく、
ローカルのこの手のお店にはない空気感。
いやこれ、日本でもなかなか目にせん光景
かな。。。ワタクシ、あまり車は詳しくない
けど、なんか偉そう高そうということは
わかるのであります。すんごい車が続々と
駐車。屋外の海鮮屋やのに(・∀・;
ま、まぁお金持ちがいっつもフランス料理や
懐石料理を食べてるわけじゃないもんな。。。
(←言い回しが貧困すぎ)。おそらくはそう
いうとこにも行ってる方達にも支持が高い
ということでしょうか。これは楽しみ♪
店名入りの垂れ幕んところには、名物の
タコがヽ(・∀・)ノ
私の浅いホーチミンでの海鮮経験では、
タコ鍋ってまあり聞いたことがなかった
気がするのですが、ここは7区。韓国の
方が多く住まれるというエリア。
とすると、韓国のタコ鍋がモチーフになった
のかもしれませんね。あちらのは辛ッらい
スープやたれみたいなので炊くことが多い
ようですが、生きたままのイイダコサイズを
放り込んで食べるというのは見たことがある。
もちろんタコ以外にもいろいろあって、
メニューは食材別に調理法とともに明記
されてます。各食材1品は写真もある
ので、もうわからんわ、となったら
とりあえず写真を指差しでw
ナマズ?うなぎ?みたいなのもあるし、上の
写真の左下はハコフグやろか。上手に調理
されるんよなー、こちらの方、ハコフグを。
ちなみにKhoaiさんのとこでも書きましたが、
ハコフグは毒のないフグなので、テトロドキ
シンの心配はないとされておりますのでご安心を。
水槽エリアには他の魚介類もおりましたが、
貝がメインかなー。お魚もいたけど。そして
もちろんこいつらも!
タコーヾ(@⌒ー⌒@)ノ
ホーチミンで食べるタコって、それがどう
いう調理法をされていたとしても柔らかく
って美味しいんだよねー。日本じゃタコを
調理しようと思ったら柔らかくするのに
四苦八苦するのに、こちらはさほど手入れ
せずとも柔らかい。そして味も良い。
タコ天国。
家庭でも煮付け唐揚げスパイス焼きや炊き
込みご飯、炒め物に酢の物、マリネと使い
勝手の良い食材なので、市場で綺麗なのを
見つけたら是非、試して見たいものですね。
メニューは結構隅々まで見たのですが、
食材コーナーに行くとこんなもの発見!
ウニー(≧∇≦)
通常は焼き物で出すことが多いみたいなん
だけど、生で食べたいって言ったら、生で
出してくれました。
こんな感じで、身がたっぷり!(身じゃ
ないけど)。ただベトナムのウニは
これまで食べてきた経験からの傾向を
言うと、日本のもののような濃さはなく、
ちょっと水っぽくカルキ臭っぽい生臭さが。
しかし。
それは日本のものより「劣る」と言うわけ
ではなく、「そう言うウニ」だからなのです。
ならばそれにふさわしい食べ方を見つけて
あげれば良いわけで…
お店にあったヌクマムにチリを入れたもの。
それをほんのちょっぴりウニを掬った
スプーンに入れて一緒にたべると…?
はい正解!!!これ、一緒に行った友達が
発見したのだけど、すんごい相性!このヌク
マムが加わることで、途端にウニは甘くなり、
臭いの方はまるでノイズキャンセレイション・
システムのように互いを打ち消しあって気に
ならなくなると言う!
料理してて味の修正をするときに、反対や
方向性の違う味を使ってバランスをとる
(塩が強過ぎた焼き魚にはレモン、とか)とか、
親和性の高いものを合わせて方向性を変える
(酢が勝ち過ぎた合わせ調味料にはごま油を
足して丸く中華風にするとか)ってことは
よくやるけど、なるほど。この場合は生臭さ・
海臭さと言う同じ性質のものを対方向から
ぶつけて打ち消し合わせると。これは斬新。
せっかくなので焼きウニも。
焼き、と言っても、殻ごと火にかけて温める、
くらいかな。生のままだと残ってる水分を
飛ばしてホンノリと全体が温まってるって感じ。
そしてこちらには貝料理の定番のねぎ油と
ピーナッツがたっぷり。そしてウニ自体は
ホックホク。ウニがホクホク。こんな文章、
書いたことない。ウニがホクホク。
これは豪華だ!
メニューにはなかったので季節ものか、
その日の仕入れによる一期一会な食材かと
思いますが、こちらのお店に行ったとき
には、ぜひ食材コーナーをチェックして
みてください。そしてウニがあったら
焼きがおすすめ(๑•̀‧̫•́๑) 生とヌクマムの
コンビネーションも試してみてほしいけど。
マテ貝みたいなんのタマリンドソース炒めも
美味しゅうございましたなぁ。その時店に
あるものによって素材は変えることがあるけど、
タマリンドソースはあったら必ず頼む味付け。
貝料理屋さんは結構巡ってきたけど、ここの、
トップクラスに美味しいかも!
んで、これ。
メニューを見ると、Top Moとあるけど、
英語が書いてない。これ何?と一応聞いて
見たけど英語で該当する言葉を知らなかっ
たようで、ザクッと翻訳にかけてみたけど、
Greavesという見慣れぬ単語が出てくるだけ
で不明のまま興味本位で注文。
そしたらこんなの出てきた。
見てもわからん。。。
なら食ってみよう、ということで食べると…?
た、食べてもよくわからん(笑) ただ、
マテ貝のタマリンド炒めにコク出しのために
使われていた豚脂に近いものがあり、と言って
グニグニした食感は少なく、周りはサクッと、
そして噛み砕くとエアリーな感じ。
よくよく後で調べて見ると、「動物性脂肪が
溶けた後に残る残留物」という文言を見つけ、
なるほど、豚の脂をじっくり低温ででもパン
フライにするなりで、自ら溶け出した脂で揚げ
るようにしてさらに脱脂させたものなのかな
と推測。
やばいっすよ。脂気を抜いた旨味の残る
動物性脂肪の残留物(事務的すぎる表現やなw)
ビールの進み方、半端ないっすw
豚の脂にしては結構金額張るなと思ったけど、
もし推察通りならえらいこと手間がかかる
もんなぁ。納得。
で、本命!!(本命までが長いわ。。。苦笑)
たーこっヾ(@⌒▽⌒@)ノ
さっきの素材陳列台にあったような大きな
子じゃなくて、やっぱり鍋にはイイダコ
サイズのようですね。
ネット上の写真では、お皿とかボウルに
入れられて提供されてて、そこから脱走
するタコ続出、卓上が阿鼻叫喚になって
いるなんて図があったのですがw
さすがにこんなに混雑する店でそんなの
逐一対応してられないと思ったのか、
今はビニール袋に入れられてタコ待機。
トングでムンズと引っ張り出されて鍋にIN!
いーーーーやああああああ!!と、トングに
しがみつくタコが多少哀れでもあり、ここに
緑豆団体さんがいたらどうなることかと
思ってしまうが、エビや白魚の踊り食い、
イカやタイの活き造り文化を持つ日本人、
怯まないっ(๑•̀‧̫•́๑)
面白いことに、こちらのイイダコ、鍋で煮て
も足がくるくるなりません。ビニール袋内
では生きたままなので、洗われてはいるよう
だけども特に何か細工をされてる感じもない。
なるに任せてるように見えるそのお姿には
尊ささえ感じる。貴殿のお命、大切に頂戴
するでござる。
タコは一旦丸ごと煮られた後にチョキチョキ
カットされます。ほんとはチョキチョキした
のちに野菜を入れて炊き込むはずのよう
だったんだけど、待ちきれずに野菜を自分
らで勝手に入れてしまった結果タコの捜索が
大変なことに。。。ご、ごめんなさい(・∀・;
こう言うとこ、お店の人がなんでもやって
くれるってのがわかってきててもついつい
何かと自分でやりたがるワタクシたち。
貧乏性というかなんというか。ってか、
テーブルのことは何でもかんでもお店の
人がやってくれる、なんて文化がないものね。。。
ああ、なんと穏やかで緩やかな茹であがった
タコの様子。頭の部分もプリプリと。こちらは
子が入っているのか、ちょっとプチプチした
食感もあり、コクのある味わいですが、足
の方は、ツルツルとした麺のようで、噛むと…
ふわふわ(・∀・)
え。タコやろ?コリコリ、とかクニュクニュ、
とかそういうのじゃないの?
いや、クニュクニュ、は無きにしも非ず。
でも最初の食感が「ふわ」。エーーーーーw
タコなのに?(笑)
あとすごくアクが少ないなーってのが印象。
スープはトマトとパイナップルで甘みと酸味を
出してるカインチュアだから、脂気も少なく
割にクリアな味わいなのに、タコが主張し
すぎない。なんか仲良く手を繋いでる。
自分的にはかなり珍しい料理なのに、不思議
と食べ慣れた感を感じてしまい、驚きがない
ことに驚いたw
7区は韓国の方がお住まいになってる率が
高いということで、馴染んだ食べ方や食材を
使いつつ、ベトナミーズのいいところも発揮
した新しいレシピ、なのかな?これは確かに
当たるでしょう、と納得の一品。
そしてホーチミンで意外に勧めにくい海鮮料理も、
このオリジナリティとクオリテイ、満席でも。
それを感じさせないこまめなサービス(これは
誰が自分卓の担当になるかにも寄ると思いますが)
そしてお値段を換算すると…?
1区から7区に行くことをイベントとすれば、
観光客の方を連れて行っても喜んでもらえる
かもなという期待を抱かせるお店でした。
良いっ(๑•̀‧̫•́๑)
Oc Linh
22 Phan Khiem Ich Q7
Time : 17:00 – 23:00
Spent : 200,000 vnd / person
※こちらは2021年6月現在閉店が確認されています。社会隔離時なので、その後どこかで復活する可能性はありますが、現状、お店の看板を(物理的に)下ろしている様子が報告されています
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