ベトナムの薬局、日本の薬局とはかなり勝手が違う部分もあるので、良い面よくない面合わせて私が知ってる限りでメモ。
病院は気軽に行けない?
ホーチミンにはいろんなものを取り揃えた、日本のドラッグストアみたいなものはまだそんなに多くありませんが、薬局だけに特化すると非常にたくさんあったりします。
背景には、病院に容易にかかれない、と言う事情があるのではないかと思っています。その理由としては、
▶︎日本のように保険が手厚くないので、経済的なハードルがある
▶︎いざ、病院にかかった際にかかる手間が多い
とかがあるのではないのかなと思ったりしています。
これはあくまで外国人の私が住んでて、外から見る限りで推察することなので、もしかしたら的を外しているかもしれませんが、ご容赦ください。
ただ日本でも経済的に困窮してたり、とにかく仕事の手を止められない時などは「薬でなんとかしよう」と言う気持ちが働いた経験が自分にもあるので、そんなに的はずれでもないかなと思ったり。
もしそういう勢が多いとしたら、薬局がたくさんあるのも納得。
もっと言うと、薬局を使うならまだ良い方で、民間療法に頼る方もまだまだ多い気がします。
民間療法の一切を否定するつもりはありませんが、何おいても素人判断は危険。早く手を打てば軽傷で済んだものが、気づいたときには大変なことにと言うこともあり得ます。
ベストは病院に行くことですが、それが叶わないなら薬局に行くのがまだマシかなとは思うのですが…
詳しく話す前に
薬局、あちこちにあって利用しやすいのは良い事ですが、問題も色々とあります。
今回はあくまで薬局を利用する人間かつ医療に関しては、素人の私が見て聞いて経験したり感じたことなので、現場の事情が考慮されてない点がもしかしたらあるかもしれませんが…
その上で、これは知っておいた方が良いのではないかな?と思われる点をシェアしておきます。私の書くことがすべての事例に当てはまるとは限りませんが、ご参考まで。
必要な分だけ売ってくれるが。。。?
良い面:金銭的に無駄がない
病院よりは安価とは言え、薬を1箱買うと言うのはなかなか負担。
そこでベトナムではワンシートとか、何日分と言う必要な量だけの薬を売ってくれることがあります。
無駄がなく安くつくし、必要な分しか欲しくない方には、本当にありがたいシステムだとは思うのですが…
悪い面:取り違え
そうするためには、当然、箱から取り出さなければなりません。当たり前ですよね。
そして、その時の1人に処方するのは1種類の薬では無いこともあります。=複数の薬の箱が開けられ、そこから必要分だけが切り取られ、残ったものはまた箱に戻されるのですが…
複数の箱が同時に挙げられていた場合、正しくない箱に戻っされることもあるわけです。
色や形などが明らかに違うものであれば、間違う可能性は少ないでしょうが、お薬の中には色が同じもの、形状や大きさが似たものがあり、ミックスアップされてしまっていることが時折あります。

私は薬局で薬を買った時に、必ずその薬の箱を写真に撮るまたはレシートに記載されていることを確認して、自分が何を飲むことになっているのかネットで再確認をするのですが…
過去に数回記載されたものとは、違う内容のものが渡されていることがありました。たまたま効能が同じこともあるかもしれませんが…
確率としてはかなり低く、実際私が間違われたときには全く関係のない薬が手渡されていることがありました。怖い。。。
抗生物質を薬剤師判断で出す
悪い面:効かない可能性
本来ならドクターから処方箋を書いてもらい、それに従った薬しか出せないところ、各薬局にいる薬剤師が独自判断で抗生物質を出すことがあります。
これは違法です。
ベトナムでも現在は法律で禁止されているのですが、守られていない店が多いと言う現状があります。
未だに、抗生物質は強い薬だから、よく効くみたいな。誤解があるんですね。
これはほんの少し前までの日本にもよくあった話。風邪にもバンバン抗生物質が出されてましたもんね。正しい処方はきちんとお医者さんからされての話だったけど(余計に問題な気もするけど)
抗生物質は、菌には効いてもウィルスに対しては効きません。
この辺を誤解しているケースが多い事は、コロナの頃にもよく言われた話。
的外れな薬をいくら飲んでも症状は良くならず、何なら症状が進行してしまう可能性もあるので、よろしくないですね。
さらに悪い面:要不要・適切量が判断できない
必要がなかったり、症状に対して必要と思われる。薬の量が的確かどうか、素人には判断することができません。
一定のガイドラインと言うのはあるのかもしれませんが、恐ろしいのは、客に「何日分欲しい?」と聞いてくるケースが少なくないこと。
素人に抗生物質の摂取量を決めさせる時点でアウト。
んな決断、自分ができるとは到底思えない。
自分が知る限りでは、不適切な抗生物質の摂取(特にウイルス性の風邪への服用や、自己判断での中断・乱用)は結果として、悪影響が大きすぎる、と思っています。
例えば、抗生物質は「悪い菌」だけでなく、腸内に住む「善玉菌」まで無差別に攻撃するので
▶︎免疫力の低下: 腸に集中する免疫細胞の約70%はが、腸内環境が乱れることで影響を受け次の感染症にかかりやすい体質になるリスク
▶︎ビタミン合成の阻害: 一部の腸内細菌が作っているビタミン(B群やK)の供給が滞る可能性
▶︎偽膜性大腸炎: 特定の菌(クロストリディオイデス・ディフィシル)が異常繁殖し、激しい下痢や血便を引き起こす重篤なケースも。
また不必要な摂取は、単に副作用のリスクに身をさらすだけとなり、
▶︎臓器への負担: 薬は肝臓や腎臓で代謝・排泄されるため、不必要な服用はこれらの臓器に余計な負荷をかける。
耐性菌問題
不適切な抗菌薬(抗生物質)の摂取によって、いざという時に「耐性菌」に遭遇してしまった際のリスクは深刻。
具体的には、
治療の長期化と重症化
通常なら数日で治るような感染症(膀胱炎、扁桃炎、傷口の化膿など)が、薬が効かないためにダラダラと長引きます。結果、
▶︎症状の悪化: 菌が死なないことによる悪化
▶︎合併症のリスク: 感染部位から菌が血液に入り込み全身に回る「敗血症」などの命に関わる重篤な状態に移行しやすくなるリスク
が発生するとのこと。
これ、健康なときには直面の怖さが想像できにくいから余計に怖いですよね。。。
「最後の切り札」を使わざるを得なくなる
一般的な抗菌薬が効かない場合、より強力で副作用の強い、いわゆる「最後の切り札」と呼ばれる特別な薬を使わなければならなくなるわけですが…
▶︎選択肢の枯渇: その「最後の薬」にも耐性を持つ菌(多剤耐性菌)だった場合、現代医学では打つ手がなくなる治療不能状態に。
日常的な医療行為が「命がけ」になる
耐性菌が蔓延すると、本来なら安全に行えるはずの医療が非常に危険なものになってしまうと聞いたことが。
▶︎手術ができない: 簡単な手術ですら致命的な感染リスクを伴うように。
▶︎がん治療や透析への影響: 抗がん剤治療や人工透析などで免疫が低下している患者にとって、耐性菌は文字通り死に直結する脅威。
耐性菌の影響済受けていなければ、問題なく受けられていた治療が受けられなくなる恐怖。
「たいしたことない」と言われている症状は確立された治療を受けられるからそう言われるのであって、治療ができないとなると大問題。
抗生物質の不用意な摂取によって、そういう事態を招きかねないと言う事は知っておきたいところ。
経済的・身体的コストの増大
ちなみに、上記のようなトラブルが起こったときに付随して発生するのは、
▶︎高額な医療費:特殊薬を使用する必要が生じると、家計や公的医療費を圧。
弱り目にたたり目。健康命までも危機にさらされる上に、経済的にも窮地に立たされる可能性があるなんて、大ピンチを自分で招くような事はしたくないものですね。
命に関わることと同等に恐れるべきこと
不適切な抗生物質の摂取によって、「自分に起こること」を書いてきましたが、それと同じ位恐れるべきことがあります。
耐性菌は「適切に抗生物質を飲んだ本人」の中だけで生まれるわけではありません。 不適切な使用によって生まれた耐性菌は、人から人へ、あるいは環境(水や食品)を介して地域社会に広がる。
つまりそれに感染した人は、それまでに無茶な抗生物質の接種をしていなかったとしても、突然のリスクにさらされる可能性があると言う事。
不適切な摂取を安易に行った人によって、適切な行動を とっていた人が割を食う。何と言う理不尽な話でしょうか。
そんな目にあった人には、お気の毒としか言いようがないのですか、もしも、その原因に自分が作っていたとしたら?
菌の話です。
誰が持っていた菌なのかなんて追求できません。
だからバレない。バレないから関係ない?
刑罰を受けることもないでしょう。
それどころか、自分が原因になったなんて事は誰にも気づかれないかもしれない。
ただ、自分がそんなふうに考える人間でありたいかどうか。
という問題かと思います。
強制力のないこと(厳密にはルールはちゃんとある)に対して、どういう決断をするのかは、自分の輪郭をどう作っていくのかと言うことなのかなあと。
ちなみにこの問題に対して、WHO(世界保健機関)が警告 を出しているんだそう。それは、
「このまま対策をとらなければ、2050年には耐性菌による死亡者が、がんによる死亡者を超える(年間1000万人以上)」
というショッキングなもの。
不適切な抗生物質の使用は日本でもあったこと。そしてベトナムでは釣りがより簡単に怒ってしまう環境にあるわけですが、だからといってベトナムだけがと言う話ではないようですね。
と言うわけで、ベトナムの薬局で医師の処方箋なしに抗生物質を購入し、摂取することの危うさはわかっていただけたかと思います。
とは言え、どんなに小さな症状でも、逐一病院に行くと言うのは、現実的ではない側面もありますよね。特に外国人は保険などいろいろな手続きが煩雑なケースもあるからです。
なので、適宜に薬局も活用しつつ、気をつけるべきところは気をつけるというのが大事なのかなと。
処方が不要な市販薬を調達する時
私自身、薬局使います。
例えば、ビタミン剤の購入だったり、鎮痛剤などは日本と同じように処方箋なしでも買えるものがあるので購入します。
ただし、なるべく箱ごと買うようにしています。
理由は、最初の方で話したように、シートの販売等により開封された箱でやってると、他の薬が紛れ込む可能性があるから。
また、なじみのない薬を購入した際には、必ず複数サイトでその薬名を検索し、効能が自分の症状に合っているかどうかというのを最低限、確認してから使うようにしています。
市販薬かどうかを判別するには
市販されている薬か、処方箋が必要な薬なのかは、もし可能なら、ドクター、または、信頼できる薬剤師さんにお尋ねするのが1番ですが、例えば大手薬局の、
Minh Chau
https://nhathuocminhchau.com/
などで、該当薬を検索し、それをウェブ上で注文できるかどうかで判断すると言う手もあります。
他にも、
Pharmacity
https://www.pharmacity.vn/
Long Chau
https://nhathuoclongchau.com.vn/
An Khang
https://www.nhathuocankhang.com/
Allベトナム語なので、ちょっとわかりにくいところがあるかもしれませんが、市販して良い薬は価格が示され、問題なく購入手続きができます。
処方箋が必要な薬は、薬の説明や表示はあっても、価格が表示されていなかったり、「この薬の販売には処方箋が必要です」的なメッセージが記されているので、市販できないということが判断できます。
薬局によって価格が違う?
なんというか、自分の命に関わることとか、人様の命に関わることを話した後では非常に小さな問題に感じてしまいますが…(笑)
ホーチミンの薬局。
お店によって同じ薬でも値段が大きく違うことがあります。
ベトナムが市販薬に関して競艇的なものを持っているのかどうかは分かりませんが、仕入れる会社の大きさによって=仕入れるようによって、多少価格が変わるのはわからないでもないのですが…

こちらが外国人である事で、どうせ相場を知らないだろうと言う弱みに付け込み、明らかにぼったくってくるところもあります。
もともとの釣り価格が平均的に安いので、倍したからといってこちらがいきなり破産するようなことにはなりませんが、侮られて良いようにされたと言う事実に対しては非常に悔しい思いを持ちます。
相場を知っておくこと、大事ですね。
ほんと、命に関わる問題に比べたら、大した事では無いんですが、これはこれでやっぱり知っておいてほしいこと(๑•̀-•́๑)
薬局事情を知らない方、慣れてない方は、こういうことがあるよ位に覚えておいていただいて、安全に活用してほしいと思います😊



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