こちらの初回記事から6年半経った後のレポが下の方にあります。初回記事内容とは様子が大きく変わっているので、下部更新記事も必ずご参照ください(2022年3月)
初回ちょい食べ訪問
さて。。。我が愛するSushi Koさんが、最近更に人気を極めて時間帯によっては超満席。
せっかく行ってもなかなか料理にありつけない、なんてことも増えてきまして、ちーっと足が遠のいてたのと、ホーチミンのSushi Koさんのおかげでホーチミンのお寿司事情に興味が湧いてあっちこっちに足を向けているのですが。。。
こちら川沿いにある、ほぼカウンターだけのお店。
道路に面してて、一応お席はあるモノの、半露店と言った感じでしょうか。
昼から営業?
Sushi Ko さんと違って昼からやってくれてるのが魅力。大体10:30くらいから開けているようです。でもこの日は12時過ぎに行った私達が一番最初の客だったようで、まだお供え物がカウンターにデーン!とあって、お線香の香りがもうもうと。。。(笑)
お寿司屋さんなのに大丈夫か、と一瞬思いましたが、ほぼ屋外なので臭いはこもらないのねー。なるほどなるほど。
カウンターにはネタケースがあり、氷が敷き詰められてるのですが、ネタが直接氷に触れないように厚いアクリル板を噛ませてる。且つ、そこに並ぶネタの仕込みが、ひと目で丁寧だな、と見て取れる。
太陽光が反射してるので写真ではわかりにくいと思いますが、例えば子持ニシンなどは切り落とされた端っこがサクの横に添えられており、いい所を使って握ってくれてるのだなというのが分かります。
あの切れ端は小鉢やら何やらのサービスで出されたりするのでしょう。あとタイは皮目が炙られており、エビもそれはつややかに茹でられていて、見るからに美味しそう!
大将は一見むくつけきベトナム人男性なのですが、日本語がお上手で、注文から感想を伝えるまでほぼ日本語だけで過ごせました。
メニュー
メニューはかなり丁寧に作られていて、握りにドンブリ、お饂飩やらお好み焼き、天ぷらその他の一品料理など日本料理全般を網羅している感じ。それだけでも相当な品数だなと思ったのに、更にまだ印刷しきれいていないセットメニューがあるらしく、PCにて色々見せてもらったり。
価格はネタにより若干開きはありますが、大体Sushi ko さんと同額帯。2貫20 〜 30kドンが主流。ほおっ。
そして嬉しかったのは、さすが、カウンターだけでご商売をされているお店。1人客も多いんでしょうね。こんな風に1貫ずつをセットにしたメニューも充実。
寿司を食べ歩いてると思うんですが、こういうメニューが有る所が本当にありがたい。
色々種類は食べてみたいのだけど、だいたいが2貫セット。一種類ずつ色々食べたかったら、下駄に乗った8貫セットなんかですが、あんまり食べたくないネタが半分位を占めてた日にゃぁ、テンション下がりまくります。
ですが、こういうこまめなセットがあってくれると、1人で行っても色々と楽しめる♪しかも安っすいなー!!!そして盛り込みモノはこんな感じ。うん、やっぱり安い。そして写真を見る限りは盛り込み方もお上手。
ちなみに、お弁当やら一品料理はこんな感じ。
まだまだいろいろありましたけども、触りだけ。
ってか、Sake弁当のごはんのところが眠り込んでる羊に見える。。。(笑)
別にキャラ弁目指してるわけじゃないよね?ただ写真だけにちょっとお茶目心出しただけよね…???(でもこの羊さんででてきてくれたらちょっと嬉しいなとか期待している自分がいる。。。笑)
というわけで、なんかメニュー見ただけでうっかり色々頼んでしまい、しまった、ちょっと食べて様子見てから追加注文してみれば良かったね、とか言いつつも、ネタケースの中を見る限りはいけるだろう、と思いつつ…?
実食っ
ドラゴンロール
ハイ一品目!!!
ハラペコあおむしロール!!!(違います)
もとい、ドラゴン・ロール!!!(笑)
実は東風のお店の情報欄にこのお寿司の写真が載ってて、どーしても写真に収めたくって。。。(子供か…) しかし1人できたら巻物だけで終わってしまう、ってことで、この日は無理矢理お願いしてお友達に付合ってもらったんよねーw
私の周りにおられるみなさん、お手間おかけいたします(^^)ゞ
アボカドを表に使った巻物自体は珍しくないけど、葉っぱに細工をしてドラゴンっぽい雰囲気出したり、マヨベースのソースに緑はペパーミント、黄色はマンゴー、赤はイチゴで色をつけ、お飾りにしているのがまた可愛い(笑)
ネタケースの上に色とりどりのソースがあって、「カキ氷屋かよ!」と最初は突っ込んだのですが、この為の物だったのねー(笑)
しかもこれ、毒々しく見えるかもしれませんが、意外といける。そもそも巻いてる具材が卵焼きにカニカマさん。それとマヨネーズが合わないわけがないし、フルーティな様子になってるのも、そもそも酢飯が甘酢味だからね。
果物の甘酸っぱさとベクトルが似てると言えば似ているわけで、違和感が思うほど無い。っちゅーか、巻き方上手!!
シャリも頃合いに味が馴染んでるんだけど、巻きの加減が良い具合で、こら勉強されてはる方やなー!!と、一発でわかる。
お分かりになって頂けますでしょうか。米の断面が押されて潰れたりしていません。そして米と米の間にほどよくスペースも。
これ、まずシャリを立てて仕上げてなければできないし、巻き方の加減も心得てないといけません。且つ包丁も手入れが成されて使い方がお上手でないとこうはならない。この断面に、色々と情報が見て取れます。
口に入れると、アボカドのトロリとした食感が、ほろりと崩れるシャリにまとわり、カニカマとタマゴは確かにそこにあるのだけれども、全部が渾然一体となって一つの味になってる感じ。時々ありますよね?
巻きでも口にいれたら、あー、シャリ「と」タマゴ「と」なんとかの味ですね、と、全部がバラバラに感じるやつ。
ここのはそうじゃない。全部がトロッとマルっとまとまった感じ。見事なもんやなー♪
この手の派手派手しい盛りつけや組み合わせに眉をひそめる向きがいるのもわかります。日本の寿司になんてことしてくれんねん、と、伝統を重んじる方がいてくれるからこそ守れてる部分もあると思うので、それはそれでアリな考え方だと思うんですが。。。
こちらのお店のように基本を抑えた上で現地のニーズを捉えたり(ドラゴンってのはこちらでは縁起物ですからね)好みに合わせた味付け、食材の組み合わせにすることによって、より現地の人との親和性が高まり、寿司が広がって行くと言うのも事実としてあるわけなので、私はこういう自由なお寿司、賛成なんよなー♪基本を抑えている限り。
基本無視してひっどいもん出してるのに「日本の寿司は高いもんです」という観念から高い料金ふだんくってるのよりよっぽどいい。(ちぇりさん、なんかあったんですか…?)
しかも結構美味しいのが多いんですよ、日本人的には変わりネタのものでも(笑)
当初こそ、(外国で食べるお寿司なんて…)というのが無かった訳ではなく、実際、ホーチミンのお寿司を食べるようになったのはSushi Koさんを知ってから。
それまでの経験では落胆する事が多かったので注意を払っていなかった→良い物に出会えなかったと反省しているのですが、探求してくと、こんなにおもろく、その上で美味しいものとか無敵な寿司に出会えたり。興味深い(^^)
握り
さて、握りも行きましょうか。
取りあえず今回は単品で食べたい物だけ注文すると言う大人食い ( 。•̀_•́。)b
あれです。日本の老舗のお店とかでやるといくらかかるかわからないやつ。このお店の単価は確認したから心置きなく大人になれますwww
おおっ、美しい♪この小さな盛りの中に葉っぱの飾り切りとタンポポさんまで。(ちぇりさん、それ多分野菊やで)生花使った方がお安いんだろうなと思われるのがベトナムですなぁ(笑)
そしてこれも見てみてください。ホンワリした握り方でしょう?握ってるの、ごっついおっちゃんなのに、どこからそんな繊細さが、という…w
ネタもしっかり馴染んでるし、シャリの味は先程のハラペコあおむしで確認済み。全体の大きさは自分の好みよりも僅かに大きめだったけど、それはもう属人的な話で、ネタの鮮度や包丁の入れ方はもちろん、ネタとのバランスも頃合いがよく、こりゃーSushi Koの向こうを張るわ!という感じ。
美味しいのと嬉しいのでちぇりさん一気にテンション上がって、更に追加(笑)さっき巻きを半分食べたのどこ行ったー?!と言う勢いで。。。(笑)
アジ、タイなどはネタとしては程々でしたが、値段が値段でしたからねー(^^;
逆に普段注意を払わないのに、ネタケースの中にある姿があまりに艶かしくて頼まずにいられなかったのが、タコ。ベトナムのタコがおいしいのは炭火焼屋さんなどで知っていたのですが、茹でたタコってのは、自分でやってみても分かるのだけど加減が大変に難しい。
寿司屋さんなんかで好みのタコに出会えることはほぼなくて普段はスルーなのですが。。。
どーーーー見ても美味しいそうだったの。ケースの中にある様子が。
ほんと、写真でお伝えできないのが残念なんだけど、そりゃもうエロくてエロくてwで頼んでみたら。。。。
歯ごたえがプッチプッチしてる!!
噛むと弾ける感じ。
これは素材による所もあるんだろうけど、熱入れが素晴らしいっ。生がすぎるとクニュクニュになりすぎるし、茹ですぎると味が抜けて固くなる。
そのどちらでもなく、プラス隠し包丁がキッチリ役割を果たしてて、美味しいし食べ易いし、実にお見事。私的には過去に食べたタコの寿司の中で一番といっていいくらいの出来っ。へーっ、へーっ、へーっ!!!
イカもおいしかったなー。
その日一番の客だったからその場で捌いたイカを使ってくれたのだけど、甘くてシャクシャク。大振りすぎるネタは私はあまりすきではないのですが、これはシャリに対する大きさの限界を知ってのサイズで、大きめながら口の中で跳ねつつトロリとトロけてまー美味しい♡
あ、後ろのやつが気になりました?気になりますよね(笑)
ええ、もちろんご紹介しますともっ。
ウニの軍艦ーーーー!!!
こぼっ、こぼれる!!ウニがこぼれるぅぅぅぅ!!!(笑)
しかもどうですこの輪郭。
色を見ても恐らく雌の物。
食べてみても味が濃く、ベトナムのウニとは違う気がしたので尋ねてみると、やはりこれは日本からの物との事。ってか、どうやってこの鮮度キープしてるの???
食べてもミョウバン使ってどうのって感じじゃなかったし、生のまま入れてその場で捌いてるのかな。。。。これはさすが2貫で70kだか75kドンだか。。
が、ありでしょーっ。溢れんばかりのウニの軍艦、2貫で400円ちょいですよ?ベトナムでこのウニを頂けるのだから文句のつけ様がありません。
そしてあんまり驚いて美味しくてワイワイ言ってたら、大将気を良くしてくれたのか、こんな物を出してくれた。ん?こんなのメニューに無かったよね???これなに???
これなに???って聞いたら。。。
「Nama…jiru????]
なっ、なまじる?!(-“-;
なんだそれ。聞いたことないぞ。
聞いた事あっても食べたくない語感だぞ(笑)
でもうまそうだな。せっかくだし食べて見るか。
mgmg。。。。。
(´⊙ω⊙`)
やだっ、これ美味しい!!
張りのあるイクラほどプッチリはしてないけど、噛むと弾けてなかから控えめな甘さと、でも旨味がグッとあるトロミが溢れて来るっ。私、イクラよりも好きかもしれないっ。なんだなんだこの魚卵!!!なによ、「なまじる」ってっ。気になるじゃないっwww
って思ってたら、大将、サラサラっとイラストを書いてくれて。。。
ナマジルじゃなくて、ナマズだと判明(笑)。へーーーー!なまず!!!
人に聞くとナマズのタマゴって明太子みたいな形状でもっと小さかったなーってご意見もあったので、一般的に日本人が思うナマズとはまた違うのかもしれないし、そもそもこっち、ナマズの種類がいっぱいありそうだから何とも言えないんだけど、とにかくこの日の大将が言うことには、ナマズのタマゴらしい。
季節物なのか個体に寄るから安定供給が無いのか、メニューには載ってないってことだったんだけど、これ、あったら次回も絶対頼むわっ。ええもん食べさせてもろたー♪
大将とお話
夕刻には多少周囲に小さい椅子とテーブル出したりするのでしょうが、基本カウンター、5、6人がベースのお店っぽいから、大勢で繰り出すには向いていないお店です。
奥にちょっとスペースがあった気がするけど、そこを使わせて貰えるのかは不明だし。なので、そこは承知しててほしいのですが。。。
このコストでここまでやってくれてるってすごいな。
や、ベトナムのローカル飯にしたら高いのかもしれませんが、Sushi Koさんと同じく、これだけのネタだし、何より技術がしっかりしておられる。日本語もお上手なのでこれはもう日本で修行された方なのかしら、と思ったら、
「昔、ニューワールドで働いてて、日本人の方に習いました(^^)」
と。ほおほおほおっ。
それは良いお師匠さんであられたのでしょうなぁ。
いくら教えたって、このシャリの感じの妙とかネタそれぞれの仕込みの加減、包丁を入れる意味、その意味を美味に変える粋さとか、ただ教えて伝わるものでもないと思うの。もちろん大将がもともと持ってるものもあるとは思うけど。。。
嬉しいですねぇ。日本の食文化にここまで共感して技術をえて体現してくれてる方が海外におられるって。頭が下がる思いです。
うちからだとどうしても車移動になるので交通費がかかっちゃうんですけど、それでも安いし、応援したいお店だわー。バイク持ってる人とかだと気軽に行けていいかもですねー♪
ハラペコあおむし、よかったらぜひ食べてみてくださいっ( ・`ω・´)b
(だから違うって。。。)
6年半経っても元気にやってるようだったのでデリバリー…したら…⬅︎NEW!
さて…最近このお店の前を通ることがありまして、まあだ元気にやってたんですよ。川ぞいの小さな半露天的お寿司屋さん。
6年半前、まだ美味しいローカル寿司がそんなにたくさんはなかった頃の記録で、興奮してる感じがありましたが…
今回、デリバリーして見て、まずそのデリバリー状態が壊滅的でした。どのくらい壊滅的だったかというと、もうそのまま捨ててしまうしかないかと思うくらい。
あまりに残念ですぐに成形し直してしまい、証拠写真を残すことを忘れてしまうくらいに、お寿司が哀れなことに。
ただ証拠写真がないので、信じるか否かはお任せします。そしてこれが成形後。成形してもこれ。
細巻きは巻きになってない。
握りを直す前は、シャリの状態が良くないため、真っ二つに折れてるものがいくつも。
ドラゴンロールが、どんな感じでデリバリーされるのかと期待したけど、単なる巻物できたのは良いとして、こちらもボロボロ。
成形しきれず、持った瞬間、空中分解するものも。
全ては、シャリがシャリの体(テイ)を成しいてないことが原因。
お米を研ぎ過ぎているのはコメ肌が荒れていて、炊くときに旨味が全部流れ出している感じい。
酢を混ぜることを前提に怖がったのか、水分も足りない。米の旨みが足りないところに、酢も、う旨味のないものを使ってる上に砂糖と塩のバランスが全く見えず…
まあ、この酢の加減はローカルの方のニーズがあるのかあもしれませんので(ローカルの方はあまり味濃い寿司酢を好まれないケースもあると聞いたことがある)単に好みの話かもですが…
シャリは、言い訳のしようがない状態だったかと思います。
味だけでなく、握りの状態にも影響を及ぼすわけで、そのどちらの段階にも良い影響とは言えませんでした。察するに…。
お店としては続いてるけど、大将、またはマネジメントが変わってしまったのかもしれません。
もう随分前の記事ですし、読まれる方もおられまいかと思ったのですが、もしも上記の記事を見て「行ってみよう!」と思わた方がいらっしゃったらもう分けなく。
そして過去記事全てのお店を数年後に再訪することは現実的ではなく、こういうパターンのお店がほかにもあるかもしれないのですが、せめて気づいたお店だけでも、と思い、過去の記事な用を訂正いたします。
Matsu Sushi
886 Trường Sa, Q3
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コメント
おいしい料理を食べたくなったら、こちらのページ読ませてもらっている、アンコムチュアです。
この寿司、すごくおいしそうですね。
今朝、この寿司を見て、外に出かけたら寿司を食べたくなり、新規の店を開拓しました。
住所もこの店と同じ通り。
122A TRUONG SA P15 Q.BINH THANH
名前は、 Nhox Tino SUSHI & YAKI
もしかしたら、ここもおいしいかもと期待しましたが、
見事に裏切られました。
ホーチミン市中のお寿司屋さんを食べ歩いているちぇりさんですので、
もしかしたら、知っているかなと思い、ちょっと書いてみました。
どうも、自分は寿司屋とは相性が悪いみたいです。
ローカルとは相性がいいのだけど。
今度は、こちらのおすすめの店に、行って、幸せを味わってきます。