もともとフエ料理のお店のお気に入りがとても家庭的な雰囲気のとこで、
実際料理もそう言う感じの穏やかーな味なので、個人的にはフエ料理
=家庭の味、的なイメージを持っちゃってるんですが、宮廷料理でも
有名だからそんなことはないんだよね。。。(-“-;
ただ日頃食べる汎用性の高い料理はやはり家庭的な者になるし、
同じ家庭的加減を見ても、ホーチミンやハノイのそれよりも更にホッコリ
するイメージはあるな。やっぱり。
そんな私の勝手なイメージを更に深めてくれたのがこちらのお店。
例によって、ホーチミンを拠点としてご活躍のICONICさんのところの
スタッフさんに教えてもらいました。もうメチャクチャ貴重な情報、
ザクザク貰ってる。
場所がちょっと1区からは外れてるのですが、Binh Than 国ある大きな
ロータリーに面した所から入る路地の中にあります。ザックリの住所の
所まで来たらこれが目印。
このゲートがある路地をズンズン入って行くと、右手になんかコムタム
屋さんが見えてきますが、振り切って更にズンズン行くと、左手に見えてきます。
おおっ。場所的には他にそんなにお店もなく、かなり地味な感じですが、
看板がちゃんと出てるし、料理写真を掲げた垂れ幕的なものも出してて分かり易い!
たのもーヾ(@⌒▽⌒@)ノ
と、お店に入って見ると。。。
メチャクチャ家庭的なのであります(^^;
まさに住居の1階をざっと片付けてお店スペースにしました、と言う感じで、
親戚のおばちゃん宅に来た感じw 座席数もこじんまりで、表の看板や表記に
照らすと、意外なくらいにシンプルだなと。でも壁を見るとこんな小洒落たメニュー板が。
よかった。ちゃんとお店ですね(笑)
しかしこちらに来た目的はバインカン。それがメニュー板にない。。。
小さなお店だから日替わりなのかなぁ。。。残念。でもここまでタクシー代出して来て
何も食べずに帰る手は無い。せっかくだから頂こうかな。えーっと、コムヘンと…
Banh Locってやつ?多分食べた事があって好きなヤツ。。。と、ギリギリ理解できる
自分の中のメニュー解読力を駆使して注文。そして出て来たのが…?
まずはコムヘン。シジミのご飯。おっほー♪美味しそう♪
そしてほぼ同時に出て来たのが Banh Loc。
うっ、うちゅくしい!!!(இ௦இ)
なんと言う艶。なんという色気のある透明度。
なんかね、もう食べる前からのオーラが違った。
なんだこれー!!と思いながら見とれてしまって食べるまでに時間掛かったよ(笑)
「早くお食べよー(笑)」みたいなことを言われてる中で、どこから?と聞かれたので、
ニャッバン(日本)ですっ(^^) って答えたら、店主の方であるらしき旦那さんがどこかに
電話をして、携帯をホイっとよこして来た。ん????なんぞ???と思って出ると。。。
「こんにちわ♪」
と奇麗な日本語。なんとこちらのお店のお嬢さんが日本語をお喋りになるらしい!
且つ、私にこちらを教えてくれた日本の方の御同僚だったらしく、「◯◯さんの
お友達ですか?」と察しのよいご質問。とても奇麗な日本語で、それまで注文すら
たどたどしくしていたもんだから、急に緊張が解けまして、わたし、相手がベトナムの
方ということを忘れて日本語で怒濤の質問を。。。(遠慮ないなw
「バインカンを食べに来たけど、今日は無いんですか?」
と聞いたらあると言う。メニュー外メニューだったんですかね(笑)
即座に料理をしてるお母さんに「バインカンください!」と伝えて、先程テーブルに
置かれたコムヘンは持って変えることに。お手間をかけてすみません。。。(^^;
そして念願のバインカン!私この麺大好きなんです♡
作る時に「パクチー大丈夫?」とか聞いてくれてメチャクチャ細やか。
優しいなぁ。でも御心配なく。なんならパクチー倍量で( ・`ω・´)b
うっふーん♪
◯くて太い(伏せ字にしたんじゃないからねっ)ぷるんぷるん麺。
そしてじっくりきいたお出汁の味。嗚呼…日本的でもあり、東南アジア的でもあり、
実に実に和む味。私が知らないだけかもですが、フォーやブン、フーティウ程食べられる
お店をまだ知らないし、自分で作るのもなかなかに難しい麺なので、これはうれしい♡
(↑麺から手作りして失敗した人)
ただ、Xoi専門店で食べた時もそうだったのですが、結構サイドディッシュ的と言うか、
麺でありながら、小盛りで出してくる所も多いんですよね。ガッツリな量で出して来る
ところもあるけど、かなり軽めで、なんだったらメインにつける汁物くらいの控えめな量で
出してくる所もある。ここは中間と言った感じの量で、存在感的にも期待していたよりも
控えめな感じでしたが、上に乗ってるエビ…かなぁ?のすり身みたいなのも美味しかったし、
バインカン好きの私としては…
3杯は行けますねっ ( 。•̀▽•́。)
お腹減ってる時なら5杯はいける。
なんだったらもう椀子そば状態で作ってもらってもいいくらい(笑)
ところで、全く期待していなかった(というか存在を知らなかった)Banh Locが
素晴らしかったのっ。あんまりにも素晴らしかったからもう一回写真載せちゃうっ。
周りのプルプル生地が、これまで食べて来たものよりかなり厚めなんだけど、
このテクスチャーがもう、上質の葛切りっていうか、ムッチュルプルン♪で
ピッチピチ!!!そして仕込まれてるスケスケの向こうに見えるエビは味を良く
含まされてたもので、噛むと小さくブシャ!と破裂。エビの肉汁と共に、含まされた
お味がムッチュプルン♪の生地と合わさり、お口の中がモッチュリプルプル。
な…なんて幸せな食感なんだ。。。
これが1個3000ドンだったっけな。
問答無用で6個セットで出てきまして、〆て18kドン…
って、駄菓子の値段かよっ(´⊙ω⊙`)
でもね、私がこれまで食べて来た、どんなこ奇麗で洒落た感じの(そして少なくとも
その2倍どころか3倍の50数kドンするような)店のものより圧倒的に美味しかった!
いや、50kドンのお店も他の料理に比べればこれはお安いメニューの中の一つで、
実際300円以下で1品食べられるなら、1区では全然アリだろーよ、とは思うのですが。。。
ローカル価格は圧倒的に安いですね(^^;
そんな中でこんなクオリティのものを出されてしまっては、1区のご飯、どんなに
豪遊飯なのかと。。。もちろん利便性やら雰囲気やらも料金の内なのですが。。。
いやー、久々にローカルご飯屋さんの底力みたいなもんを見せつけられた。
「Ngooooon!!(おいしー!!!)」
って連発してお店の方に笑われまくるくらい美味しかった。
これ、多少時間が経っても味が落ちなさそうだから、お持ち帰りすれば良かったな。。。
あ、お持ち帰りと言えばコムヘン。
これ、お持ち帰り時にはスープを別袋に入れてくれたので、それをジャジャー!と
シジミご飯にかけて、汁ご飯的に頂いたら。。。
こっ、これも今まで食べたコムヘンの中でダントツだった(^^;
コムヘンにこのスープがついてくるのはどこも同じなのですが。。。。
貝のクセや臭いを忌避してか、すんごいアッサリさせてるとこが多い気がするのですよ。
多分一度サッと茹で溢してから出汁を取り直しました、みたいな。日本人的には、
あのガッツリした旨味こそがシジミの醍醐味だと思うのですけど、その旨味が無い。
やっぱりこっちだと貝の鮮度に問題があったりする事があるから、画一的に
そう言う調理法にしてるのかしら。。。もしくはあのクセになれてない人たちが
旅行客の中に多く、敢えてのああいう味付けにしているのかしら、と、ちょっと
残念だったのですが…
ここのお汁は、奇麗なんだけど旨味がギュッと。
それをホロホロご飯にかけて食べると、サラサラサラっと喉を通る。
しかし舌の上にはシジミの旨味がギュギュッと乗って、そこに薬味の葉っぱ類の
爽やかな香りがササーッと広がり、貝の味をクドくしないように見事にセーブ。
このカリッと揚げてあるのは豚の皮だと思うのですが、これ、色んなものに添えられます。
コムヘンにも添えられてて、なるほどカリカリした食感がアクセントになるのかなーと
思ってたら、持ち帰ったので湿気てますわな。こらもったいなかったなーと思った所。。。
汁を吸わせたらあなた、ギョルンギョルンとした弾力のある歯ごたえになって、且つ、
旨味のある汁をたくさん吸って、これはこれでまた美味しいっ。これ、家に常備しといても
ええなぁ!
ところでこの品の良い、そいして舌にも身体にも染み渡る様な旨味の皿が15kドン。。。
90円かよっヽ(;▽;)ノ
なんなんですかね。やっぱり1区って色んな人種の方が食べに来るから最大公約数的な
味に設定されがちなんだろうか。ずば抜けてる。こちらのフエ料理、ずば抜けてるっ。
バインカンが食べられるお店ってことと、知り合い伝てのお店だったからってことで、
しょーじき、ちょっとばかりの義理が入った訪問だった事は白状しときます。
でも義理で行っても、私、自分であかんなと思ったり好みじゃなかった所のことを
「美味しい」とは一度も書いた事がありません(いや、ちょっとは気を使えっ・汗)
頼まれたから書く、義理があるから程よく書く、ということをしなくて良いのは
スポンサーなどをつけていない個人ブログの最大のメリットなので、そこはしっかり
自由にさせてもらってます。なので、こちらのお店が知り合い伝て「だから」
良く書いている、とは、どうか思わないで頂きたい。ホンマに美味しかった。
加えてこのお安さですやん???
タクシー代は確かに掛かっちゃうんですけれども(1区中心街から50kくらい)
例えば乗り合わせて行かれるだとか、方向的に2区方面に行く途中にチョイ
寄りして行くと言うこともできるのかな。朝ご飯なりぶらん知的にチョロっと
おやつの代わりに食べてって、2区ではオサレなカフェに行く、とか、そういう
径路で立ち寄っても良いのではないかと。
営業時間が朝の6時から13時までということだし、お酒呑みながらワイワイやる、
とか、のんびりゆっくりランチを頂く、って感じではなく、朝勝負のお店だし、
それに沿った軽いものばかりのメニューですから、これ、シチュエーションは選び
ますけど、持ち帰っても美味しく食べれるメニューも多くありそうなので、その辺も
苦使して、どなたかが行くと言う時にマンベーしてもらったりしてですねwww
ぜひとも試してほしいお店です。
機会があったら、というか、機会を作ってぜひどうぞっ。
まだベトナムの食べログ的サイトでも、店舗登録はされてるものの
レビューがまだついてない超穴場です ( 。•̀_•́。)b
Hue Xua
277 / 35 Xo Viet Nghe Thinh P15, Q.Binh Thanh
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