こちらも福岡の方に旅の途中で教えてもらって行ってきました。カレーもあまり外食では食べない方なのですが、やっぱり食べに出なくては!と思った一品!
福岡にもヘムがあった?!
Hem、というのは、ホーチミンによくある「袋小路」的なエリアのこと。大通りから小道に入ったその奥の多くは袋小路になっており(通り抜けができるケースもあるにはある)、ぶっちゃけ、他の国のよく知らない土地だったら
「絶対入っちゃダメ」
なスポット。
しかしながら、ホーチミンはそれが「日常」であり、その中にこそ、素敵なカフェやレストランがあったりするから、忌避しすぎるのはもったいない。(もちろん、すべてのヘムが100%安全だというわけではありません)
しかしそれに似たエリアが福岡にも?!
ま、道が綺麗すぎるしビルに挟まれてるので、ホーチミンのヘムの風情はありませんがw、大通りから細い道を入って行った奥の奥。
に、行列が!!
この日はちょっと遅めに行ったんです。混むお店だと聞いたので、ランチタイムはお仕事をされる方に譲ろうと。
13時すぎだったかな?
でもまだ行列。うぉう。
そしてお店にはこんな注意書き。
おっと、どんなに怖い店主なのだろうと、ここでちょっと襟を正す。あまり尊大な店主は好みではないが、ルールはお店が決めるもの、とは思っているので、お邪魔するからにはルールに従うのです。(いやなら行かないというスタンス)
そしてこんなに細かいルールがあってもなお、行列ができてるのが人気の証拠。さてさて。
カウンターだけの店内
店内はカウンターのみ、8人分くらいの席だったかな。それが1〜2人の組みごとに入れ替わる感じ。
常連さんらしき方、またはこちらのもお店のこともよくご存知且つ、思いやりのある方が多いのか、店内ではみなさん楚々と楽しまれており、私たち夫婦二人が入った時、空いた席は離れていたのですが、お一人客の方がすっと立って、2つ続きの席を譲ってくれるなど。
この一瞬のことだけでどうこういうのはフェアではないと思うけど、お店のスタッフさんのみならず、こういうお客さんがついてるお店は良いお店だはと思うなど。
(逆に横柄な客や柄のよくない人が集うところは自ずと敬遠するように)
満席且つ、店主もお一人で忙しそうにお仕事を押されていらっしゃったので、カウンター席の様子も、その向こうの壁に貼られていたメニューを撮るのもはばかられましたが、ビール飲みながら待ってる間からして、良い空気感のお店で居心地よく過ごさせてもらうなど。
もっとピリピリした雰囲気が漂う、厳しい店主のお店かと思ったら全然そんなことなかった(・∀・)
キーマカレーとチキンカレー
というわけで、メニューは3種類。
チキンカレー
キーマカレー
Garamカレー
だったかな?
最後の店名冠付き一品はかなり辛いと聞いていたので、最初に2品に。誰かと行くと、いろいろ食べられていいよねー(*´꒳`*)
まずはキーマ。
こんな感じで出てきます。
今回時期が新米の頃だったからかわかりませんが、日本、食べたところどこもお米が美味しくって驚いたのですが、こちらはこちらで、やっぱりカレーに合う炊き方をされていらっしゃる。
使われてるのは日本米だと思うんですが、ふっくらなんだけど、輪郭がしっかりしていて、噛み締めたくなるテクスチャー。噛みしめることで口の中はお米の甘さが滲み出るので、そこで合わさってカレーの味わいが高まるように設計されてる気がしました。
そしてこのキーマカレー。
めちゃくちゃ量が多くないか?カレーの方の(笑)
感覚として、何口目を食べてもカレーが主役でやや多め。別盛りにされてると、最後に足りなくなっては嫌だと思って、ついついカレーを控えめに食べてしまいがちですが、そんなことをしたらご飯をおかわりしなくてはならぬほど余りそう。
そしてカレー自体のお味わいのバランスが神がかり的。
なんかこう、私はスパイスの細かいところまでの分析はできないのですが、仕上がりのバランスと独自性のギャップが「うおおおお」って感じになる。こりゃ美味しい。
チキンカレーはこんな感じ。
いかにも美味しそうである。
こちらの方のご飯にはマッシュポテトがついている。スパイスが混ぜ込まれた、いかにも美味しそうなマッシュポテト。
でもこれ、多分スパイス鎮めのためのものだな。チキンカレーはそんなに辛くはなかったけれども、各種のスパイスの風味がとても生き生きとしてて、下を、というより心を落ち着ける必要はある気がしましたよw
そこで、マッシュポテト。
マッシュポテトの優しさはみなさんもご存知の通り。ホッとしますもんね。平常心に戻れるというか。
辛いことはストレスだとよく言われますけど、嬉しい、という気持ちも「平常心ではない」という点では、ストレスらしいです。味もしかり。美味しい!!と強く感じるものほど、疲れもでてくる。
そこで、マッシュポテト。
ハンバーグやステーキなんかの添え物にもよく添えられてますよね。ハンバーグ、美味しい。ステーキ、美味しい。ただそれをずーっと食べ続けると、ちょっと疲れる。そこで、マッシュポテトを間に挟むと、あらホッとする(^・^)
おらんの通りお肉はほろほろ。でも出がらしになることなく、スパイス部分と見事な結託。洗練されてて、並々ならぬ店主のこだわりが伝わってきます。
食べた瞬間の感想は、「変態」でした。
これ、どんだけ詰めたらここの域に到達するのか…。
全然怖くなかった店主さん
ところで、最初に店の前に掲げられてたルールごとを見て、ちょっと怖い店主さんを想像していましたが、全然そんなことはありませんでした(・∀・)
言われてみれば、注意ごとにあったことは周囲の皆さんへのお心配りでもあり、また狭い店内に人が押しかけることを思えば当たり前のこと。ただ、言われたらわかることでも、自分が逆の立場にあったらどう感じるか、ってのは、なかなか見えにくい。
だから明確に掲げたんだと思う。
それは偏屈だから、ではなく、周囲を気遣い、お客さんも店も円滑にお店での経験ができることを優先した結果。納得。
次々に来るお客さんを、カウンター内のあまり広くはないスペースで淡々とこなされていく店主さん。丁寧さとこだわりが垣間見られるその所作にはかっこよさも漂い、人気の行列店でしたが、大変心地よく美味しく楽しく、お食事をさせてもらいました。
魔法使いならぬ、スパイス使いさんのすごさ、思い知った。カレーは自分で再現できる気がしないけど、味のバリエーションとしては知っておきたいので、やっぱり外のものを食べ歩かないとなあ。
福岡のヘムとも言える位置にあるこちら。お宝や。
ちなみに
ここのお店の後にこちらのカフェに行きました。
ケーキ、美味しかったですよ。
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
GARAM
福岡県福岡市中央区高砂1-7-4
Time: 12:00 – 15:00 (水曜定休)
※Wi-FiのIDやPassはお店の都合により変更されてることがあります
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