このブログでは何度もご紹介している、ベトナム名物!(と言い切ってしまう!)カシューナッツバター!
販路はあまり多くなく、上にご紹介のZUZUさんとか、2区の一部のお店では販売されてるんだけど、1区ではまだあまり見かけないような?
でも人気なんですよね。一度お土産に買って帰った方から、帰国時に買ってきてほしい、とのリクエスト多数。今回はそんなカシューナッツバターの制作現場に行ってきました!
Dat Butter とは
以前も別の場所で少し触れましたが、ピーナツやカシューナッツはベトナムの農産品の一翼を担う農産物。実際、お土産品としてもかなり流通しているのは知られたところ。
それを、加工品であるバターにしてしまったというのがこちらの商品。
とあるピーナツ農園がある土地のお若い方が、ぜひ産業を産もう=雇用を産もうということで始められたご商売。
ご商売っつっても、これがすごくリーズナブル…というか、私にしてみれば安すぎるくらいなんですが、お手頃価格で売られててお土産品としても、日常の常備アイテムとしても大人気。だって美味しいもん。
プラス、ここはナッツの生産からの一環工場。オーガニック素材を育てるところからやっていらして、砂糖すら使っていない。うっすらとある甘みはハチミツ。
だから味が優しいし、甘すぎないから料理にも使える。実際、某良きグレードの和食を扱うお店のお料理にも使われてます。
誠実エピソード
私はもうこちらのバターを何度となく買って自分でも使い、人にも差し上げているわけですが、実は初期の頃、ホーチミンに遊びに北日本の友達にも勧めて、買って帰ってもらったことがある。
彼女、これが大好きで、今でも私の帰国時に「買ってきて!」と頼んでくるほどのファンなんですが、「これ、言っといた方が良いかもしれない」と教えてくれました。
持ち帰った瓶から、ちょっとだけ分離したオイルが漏れていたと。
だから食べられないわけじゃないし、念のためにビニールに入れて持って帰っていたので、何かを汚したとかではないので被害はほとんどなかったらしいが、今後買われるお客さんの為にも知っておいてもらった方が良いんじゃないかと。
こう言うのはクレームではなく、ご意見とか改善提案。被害がなく嫌な思いも特に抱かなかったら、これを告げる作業は「手間」でしかないのですが…
それをあえてしてくれた我が友に感謝しつつ、即刻販売店の方に伝えたんです。そしたら製造元にもすぐ伝わり「すぐに原因究明して改善します!」と。
そしてしばらくしてその販売店に行った時。。。
「これ、工場の方からご意見ありがとうございました!」と、カシューナッツバターを1つ、いただきました(。-_-。)
迅速な対応と、有用な意見には耳を傾け、即対応する実行力。小さな工場とは聞いたけど、いや小さいからこそすぐできる部分もあるのかも?なんにせよ、誠実だなぁと、思った記憶が。
お味に、そういうのって出るんだなぁ、とも。これは常日頃、飲食店に行っても思うことですが、誠実なお仕事をしているところは、誠実なお人柄の方がやってることが多いと、通う内に知れることが多くあります。
これは必ず、ではありませんが、そうあってほしいこちらの期待にも答えてくれる自称で、嬉しくなりますねぇ。
ホーチミンの街中から1時間半
さて、こちらの工場。ホーチミン市内から車で1時間半くらいのところにあります。クチエリア。ビンズンに行く途中、AEON とかがあるThu Dau Mot(トゥヤゥモッ)の先あたり。
で、こちら…もうすでに農園がツアーを主催しているそうです!お得なツアー情報は記事末に( ・`ω・´)b
おっと、なんか見えた。畑の中に(笑)
なぜか拝みたくなる像の横に、工場の看板。
なーーむーーー(-人-)
って、この看板からあぜ道に入ってからもうちょっと。これ、ちょっと大きなバンだと、最後の方は歩きだな。。(笑)
で、工場。
ちまっヽ(・∀・)ノ(ちぇりさん、失礼ですよっ)
でも可愛い(笑)
なんかこう、食品工場と聞くと、広大な敷地とかを想像しちゃってたけど、そうだよなー。お若い個人レベルの方が食品製造業を始めるって、そんな簡単なことじゃない。
私が、今この規模のもんを作れって言われても、金銭的にも技量的にも難しいもん。。。
それでも地元に雇用を生むことを目標に、そしてナッツ農園を、他の農園さんに機会を与えるものにすべくご尽力されている。素晴らしい。
あ、ベトナムのこういう農場には定番の写真スポット。
これ、スタッフさんたちがみんなで描いたんだそうでうしょ。芸達者だのお(^・^)
それにしてものどかである。
建物の裏にお手洗いがあったのでお借りしたのですが、裏に回るとこの風景。
ニワトリも、コケコッコー!と元気元気(午後だったけど)
ちょっと離れたところからは、ンモーーーーー!と牛の声。これも、ホーチミンなんだなぁ。
あっ、トウモロコシ畑もある!!
クーッッ、時期になったらこれ、もぎたて売ってくれないかなー!鮮度がモノを言う農作物は多いけど、とうもろこしは最たるもの!摘んだその瞬間から劣化が始まるって言うもんな。
ちなみにナッツ類は年3回、収穫の機会があるそうです。それを育てて手をかけて加工する一貫工程。素晴らしい。
ゲストも清潔一番ですよ!!
さて、工場内見学です。
手ぇ洗えよ!ヒゲはあかんで!食べ物の持ち込みも、ダメー!みたいなのがユーモラスに描かれてて、押し付け感がないのがいいねw アテンションも引くし。賢い。
仕事だし義務だし、ってとこだけを見ると押し付け感強いけど、大事なのは伝えること。人の目を引き、次のコマも見たい!と思わせることで、より伝えたいことが浸透する。チャーミング&クレバーだ。
とはいえ、必要なメソッドはちゃんと伝えなければなりません。具体的に丁寧に、手の洗い方を指示。ゲストも、この工程は必ず守らされます。
ただし手を洗うための洗剤はナチュラル素材ですごく優しい感じのものでした。
そして屋内に入ると、帽子と白衣。作業をする方と同じ格好を要求されます。そりゃ、実際に作ってる現場に入るんだから当たり前よね。
マスクもします。
靴は消毒済みのスリッパに。
現場公開しているのは作業がお休みの日(あとで紹介するツアーの申し込みページに記載されてます)のみらしいので(平日作業中は十分なおもてなしができないと言う理由)作業が流れている現場に入るわけじゃないのですが、どんな不潔要因も常に持ち込まないに越したことはないですからね。
いよいよナッツバター製造工程!
では、ピーナツバター・カシューナッツバターを作りますよ!!
まずは容器の洗浄!
下の写真の右の洗剤が、さっき手を洗った洗剤で、ナチュラル素材のものなんだそう。泡立ちはするけど、とてもソフトな食感で、え、これ売って、って感じでしたw
そしてピーナッツ。さすがに大人気商品を自家農園の収穫だけで賄えない部分もあって、厳選された素材を各地から取り寄せてる場合もあるようです。
それを、ロースト。すっごいいい香り!!
で、ローストするのは奥にある釜みたいなところで、それが排出された先の網の上でガラガラ撹拌されることで茶色い薄皮を剥くらしい。
そしてさっき洗った瓶は、高温になる殺菌ユニットに一定時間、入れておきます。素材の違う蓋の部分はUV殺菌庫に。
そこから製造。ってかまぁ、通常製造ラインだと、この辺は順番通りじゃなくて、定量がずっとどの工程にも流れてるんだろうけれど。
しっかりと分量を量った、ロースト&皮むきされたピーナツをグランダーに投入すると…?
だらだらだらだら(・∀・)(そこっ、表現方法もうちょっとっ)
あっという間にナッツバターに変わるのです!!すごい!!!
それをさらに撹拌器に移して、ゴインゴインと撹拌することで滑らかさを増すのだそう。
ちなみにナッツバターにはスムースとチャンク(つぶつぶ入り)がありますが、つぶつぶは…
手動でやっとるんかーいヽ(;▽;)ノ
で、チャンクの場合はこれをさらに先ほどできたなめらかバターに混ぜ込むと言う手間がかかると言うのに、販売価格はスムースと同じなんだよなぁ。。。金、取ろうよ。。。
で、混ぜ混ぜした後は…?
瓶詰め!!デジタルスケール使って、きっちり150g。自分で瓶詰めさせてもらえたの!!こっ、これも全部普段手作業でやっとるんかーい(・∀・;
2瓶ずつ詰めて、蓋を閉めて、ラベルを貼って出来上がり。この容器がレトルトパウチ的なものだったりビニールだったらもっと軽くてお土産にいいのになーと思ったら、最近のNOプラ指向により、却下。
リサイクルのできるガラス瓶を使う前提なので、ラベルは綺麗に剥がれやすいものを使ってます。ホーチミンのこの手のラベル、剥げないものが多いもんねー(・∀・;
同じ便でもエコを前提にしてるかどうかが現れる部分ですなっ。
工場体験、終わった後のお楽しみ!
さて、終わった後もお楽しみが!
まずピーナッツの説明。ってか、すっげお恥ずかしいのですが、私、ピーナツが地中に生育するって知らんかった。。あれ、根っこなんか。。。
その殻を開けて選別。確かに見たら、すごく痩せてるのとかがあるので、その選別基準は難しくナイキがするのですが、手?ねえ、もしかしたらこれ、手作業なの?(・∀・;
その後、ピーナツ生育状況場面の写真が配られまして、正しい順序に並べられるかゲーム!!はい、ワタクシ、できませんでした!w
そりゃピーナツがどんな風に成ってるのかも知らなかったくらいだもんな。。。ピーナツ、こんなに身近な食材なのに、知らないことがいっぱい。。。
で、ご試食ターイム!!
片面にピーナツバターを塗り、片面にはバナナのスライス!!うんっ、ジャムって選択肢もあったんだけど、この日はジャム切れ!(笑)
でもこれ絶対美味しいやつ。
昔、オールナイトニッポン(また歳がバレる発言を。。)の誰かが、フォークで雑に潰したバナナ+ピーナツバター+ハチミツのサンドイッチ最高!と言うのを夜中に流すと言う大罪を犯してたな。。。
あれで夜中にメガカロリー摂取したやつがどんだけいたか。。。
で、それをトーストするのがさすがです。
食パンに限らずですが、パンってすっごいカビ発生率が高いんですわ。だから日本での学園祭とか露天とかの屋外でパンを使った料理を売るためには、すんごい煩雑な衛生関係の届けが必要になる。
目に見えてなくても、カビさん、フカフカなことなんてザラで、目に見えてる段階になると、もう表面にタンポポの綿毛がみっしり生えてる状態なんだそうですよ。
昔「黒くなってるとこを取って焼けば…」なんて事やった記憶があるんですが、あれはもうパンを食べると言うよりは、カビを食べてる状態だったんでは。。。と空恐ろしくなります。
ので、ここで焼くのは正解。もちろん買って来たばかりのパンを使ってて危険回避のためだけではなく、美味しさのためでもあったとは思いますが、皆さんも焼かれた日以降のパンを食べるときは気をつけて。
で、意外だったんだけど、ピーナツバターって、果物やトマトとも相性が良い!
りんごをディップしても美味しかった。でもこれ、過剰な甘さがつけられてないからだろうな。甘すぎないからお醤油を混ぜてスティック野菜のディップとかにもできると思うの。
そしてバナナとの組み合わせでは、驚きレシピがもう一つ。ス、スムージー…???(・∀・;
いや、スムージー界隈ではこれ、普通なんかな。私あんまり自分で作って飲んだりしないから知らなかったわ。バナナ+ピーナツバター+ミルクのスムージー。
ご想像の通りコッテリだし、カロリーもたっぷりだけど、美味しい、これ!ちょっとの量をスイーツ的にいただくの、ありかもしれない!
そしてこれ、このまま時々撹拌しながら凍らせたら、コクのあるソルベ的にならないかなー。今度やってみよう(^・^)
あとこれはまだインサイダー情報なのですが(表に出しとるやんけ)まだ商品化されてない試作段階のものも運良くあったので味見させてもらいました。
色が全然違う。これ、将来的に商品化してくれたらいいなぁ。
で、先ほどのペインティングされた壁の前でみんなで記念撮影。そのときに持つボードも作られてて(with ダンボール)そのキャッチコピーが素敵だった。
「なんか食べたら、農家さんに感謝をね!」
見方によると、「それ自分で言う?!」ってツッコミを入れる方もいらっしゃるかもしれませんが、そうじゃなくて…
こちらの農家さんは、今後ピーナツファームを、他の農家さんにも広めて収穫物を買取り、商品の原料としてかいとる展開をしていくのだとか。
そして何か一つのアイテムでも、一定の農家さんが発展してってくれるのは、農業全体の底上げにも繋がると考えていらして、自分の目の前にある事業だけでなく、農業全体を視野に入れていることの表れなんだと思います。
話を聞くとひっくり返りそうになるんですが、ベトナムの農家さんの収益って、その労力に対して信じられないくらいに厳しい。こんなに真摯に美味しいものを作ってくださっているのに、あり得ない額。
そこを改善したり付加価値をつけようとしているのが、先日ご紹介した、
さんなんかも同じ。自分たちの儲けのためだけにやるのではなく、志が違うんです。彼らは。プロダクトを作ることの先に、壮大な目標があるのです。
私なんかは部外者ですから、厳しい場面を垣間見ることはできませんが(客人をもてなすのに愚痴を言うような人たちではない)きっと大変なことも多い中、気負った様子もなく、生き生きとお仕事をしてらして…
本当に素敵だと思います。
賛同するので、私ここのナッツバター、ガンガン使うし推そうと、ますます思うようになりました。
別に小難しいことを考えなくても「美味しい」の一点で買う価値、推す価値はあるんですけどねっ( ・`ω・´)b
自分たちで手軽にツアー!!
と言うわけで、このツアー、半日くらいで完了します。
でも、ドライバーさんに場所の説明とかするの大変そう。。。ってのはありますよね。
そこでっ( ・`ω・´)b
まず彼らのHPに行ってもらって、そのトップページ、商品写真がある下にある、Factory Tourの所をクリック。
すると説明があるので、そこは特に何もせず、次のページに行ってもらうと、申し込み要項が書かれています。
まず名前とか連絡先とか書いてー。
その次に、受け入れ可能な日にちや時間が書かれてます。
ツアー時間は全体で3時間ってことになってるけど(片道が1時間・滞在1時間という見積もり)今回は片道に1時間半かかったし、交通事情も関係するので、時間的には少し余裕を見ておいた方が良いかと思います。
で、料金ですが…
車まで手配してもらい、指定場所に迎えに来てもらって送り届けてもらうパターンだと、工場見学代も含めてお一人様 500,000vnd/person。
自分たちで車をしつらえて行けば、300,000vnd/person。安い。。。
見学や体験ができた上に、ピーナツバターを使った軽食を作ってたべれて、この日は自分で瓶詰めしたピーナツバター1瓶+ピーナッツのお土産付き!
余裕を持って見積もっても、所要時間が約4時間ってのも疲れすぎなくていい感じ。
もちろん日本語ガイドはいません。正直、英語も頑張ってる感満載です(笑)。
が、それを補って余りあるほどの気さくさとチャーミングさでカバーするスタッフの皆さん、すんごく素敵でしたよ!
どーですか。ご家族やお友達と、街中とは違うホーチミン、見て見ませんか。しかも美味しいアクティビティ!
これなら、旅行者さんも楽しめるかもしれませんね!
私的には、ホーチミンを代表する特産品と言っても過言ではないと思っているカシューナッツバター&ピーナツバター。
メディアではまだそんなに大きく取り上げられてないし、ベトナムっていうイメージとはちょっと違う商品かもしれませんが、激推しです。ってか大好きですヾ(@⌒ー⌒@)ノ
商品を試すだけでも、ツアーにも行っちゃう!!って人も、試して見てよかったら、ぜひ応援してあげてくださいませヾ(@⌒▽⌒@)ノ
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Dat Butter 工場情報
Dat Butter
So4 Duongn 217, X Hoa Phu, Cu Chi, Ho Chi Minh
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コメント
この記事を拝見して、直ぐにツアーの申し込みしました☺️
娘に見せたいのが一番ですが、私自信も楽しみです♪
>いっけさん
えー!!!嬉しい!!
小さな小さな工房ですが、とても誠実にやっていらっしゃる方達です。是非とも楽しんで来てくださいませ!!また、彼らも始めたばかりです。お気づきになった点があって、もしお手数でなければおしらせください。直接でも良いし、私に知らせていただけましても、彼らにお伝えすることができます。彼らは耳を傾けることができる誠意を持っている人たちなので、何かあれば、どうかよろしくお願いします!
この誠意あるバターたちぜひ食べたいです。1区だとアンナムマーケットで購入できるようなので滞在中ゲットします!いつも素敵な情報ありがとうございます。
>Tomoさん
おおっ、アンナムさんに置かれるようになったのですね!当初は販路が狭くて、なかなか帰るところが少なかったのですが、朗報です!小さなサイズもありますので、ぜひお味見されてくださいませ♪ トーストに塗る、などだけではなく、お料理にも幅広く使えて、とても重宝するバターです(^・^)
夏休み、ツアーの申し込みをしたものの急用で行けなくなり…泣く泣くキャンセル。親切に別の日程を提案してくださったのてますが、帰国日が迫っており行くことができませんでした。
いつか必ず‼️
しかし…参加費用の支払方法が銀行振込で、それは在住者ではないのでかなり難しくて
そこを改善してもらえたら嬉しいかも。
で、今回の渡越で、NAMANマーケットにてカシューナッツバター、大人買い(笑)してきました☺食べるの楽しみです♪
>いっけさん
ご興味を持ってくれてありがとうございます!日程が合わなかった件、残念ですが、ぜひまたホーチミンにお越しの際にトライされてくださいませ!国際間の銀行振込には多大な手数料がかかるため、数千円の支払いには使うことが現実的じゃないんですよね。。。もうちょっと、国際間のお金のやりとりが簡単になってくれるとありがたいですね!
その後、お召し上がりになられてお口に合われましたことを切に願っております!