出会いは10年前であった。おそらくその前からお店はあるから老舗中の老舗だ。最近さらなる拡大をされてる上に、なんと!ホーチミンでは貴重な、私の大好きなテンペを扱われるようになった?!
ますます店舗を増やしているローカルのパン屋さん
こちら、いま自分の記事を遡ってみたら…
最初の出会いは10年前😳
割に私のホーチミンライフ初期に出会っていたのですね。
当初はまだまだ行動範囲が小さく(そんな頃が私にもあった)それでも美味しいものが毎日見つかり、わっきょわっきょしてたころですが(今はしてないとは言いませんが)
バンミーのパンもおいしいけれども、ここのコッペパン。これに大変救われた。
どこか、八幡浜のパンメゾンさんにある塩パンを想起させるようなシンプルなコッペパンですが、美味しかったんだよなあ。
まとめて買って冷凍して、しばらく我が家のメインパンだった。その後チョイチョイ、ローカルおの店で食事してたら、このパンが出てくることもあって、広く親しまれてるのだなあ、と。
だからこその多店舗展開。
コロナを超えて、ますます人気。
円盤型のバーガーは私にはイマイチだったけど、ここのBo Khoは好きだったな。もうずいぶん前の話なのでレシピ変わってないかどうか確認できていないけど、こう言うチェーン展開してるとここそ、味の均一化にコスト割いてるはずなので、きっとおいしいまななのではないかと思う。
その他に提供するお料理もどんどん増えてて、午前中とかどこに行っても結構なお客さんの入りだったり。
レストラン、とまでは行かないベーカリーカフェ。道端ローカルよりもちょっといい感じで、料理前半程々美味しく、何よりそれに添えられるパンが美味しい&土産に帰って帰る菓子パンもある。なんて便利な。
まさかのテンペ祭り?!
そんなこちらのお店が、自分の行動範囲の中にも店舗を最近出しまして。
しかも先日通りががったら…?
車内からの一瞬の写真だったので乱雑なカットで申し訳ないが…
なああああにいいいいいい!!???
テンペメニューを出してるだとおおおおおお?!
はああああ?!とまぢで車の中で声を出して、運転手さんをビクー!!っとさせてしまった。ごめんね(-人-)
でも、テンペ!!
私、大好きなんですよ!!
テンペとは
テンペはインドネシアの大豆を発酵させた食材。多くの場合は板状に固めると言うか、まとめられてて、それをカットして焼いたり揚げたりなどして食べる。
いわば、匂いのない納豆みたいなもので、食べ応えがあり、ヴィーガンの方はこれを肉の代替品として使ったりする。
結果、テンペバーガーとかテンペの唐揚げ、みたいなメニューがあるのですが、個人的にはふざけんな、である。
テンペはテンペとしておいしいのだ。
肉の「代わり」などと、軽く扱って欲しくない。栄養価も高くヘルシーで美味しいテンペに無礼だろうと思う。
しかし、ベトナムではさほどメジャーな食材ではないのか…
レストランなどではあまり見かけない。ヴィーガンショップや、一部のお店でたまに見かけるが、
あくまで全体メニューの中のほんの一部としてであって、大々的に扱うことも少なく、調理技巧もそんなに凝らされていない。
つまりは「テンペが食べられる」と言う点だけに価値があって、料理として素晴らしいかと言われると…?
しかしざっと見かけただけでも9種類?もしかしたらそれ以上?のメニューがある。まさかの昔馴染みのお店で。これは、食べねば!
初手は失敗しましたが?
カレーはやめとこう
というわけで、手始めにちょっと胃袋に隙間ができたときにデリバリー。なんとなくカレーの気分だったので、テンペカレーを頼んでみた。
うん、色は淡く、日本のカレーの優しいバージョンを想起させるが…?
パンチ足りない。ベトナムのカレーに近く、ただあそこまで甘くはないものの、ストラクチャ的にはベトナムカレーで、日本のカレーの様相をもしての人参とじゃがいも。
そこに、肉の代用品としてテンペを入れている。しかし肉の味わいはないのでどうしてもスープ内への旨味にかけ、うん。これはないな。
好みはあれど、構造的に美しいレシピとは感じられない。
パンは相変わらずおいしいけど。
これは、ノーカン。
出直しだ(諦めないココロ)
お店訪問
というか、私も礼を欠いていた。
テンペ様をお迎えするのに、手軽にデリバリーとは何事だ。不精をせず、自らお出迎えに上ろうではないか、ということで、来店。
ちょうど忙しく、晩ご飯の準備をする時間があまりなかったので、持ち帰りにして一品にしようと言う魂胆。
1階の造りはファーストフード店のそれ。
簡素です。まあ多分2回もこんな感じではあるけど、エアコンスペースがあるのはありがたい。
で、今回買ったのはこの二つ。
今度は、何かの代替品、ではなくて、テンペを主役に据えたもの。
ま、肉に見立てた料理ではあるけど、なんかもうゴリっとテンペを食べるための料理にしてる。
テンペのXao Sa Ot
Sao Sa Otは、レモングラスとチリの炒め物のこと。
鶏肉だったりお魚だったりにも使える調理法で、私の大好きなベトナム料理のカテゴリー。
その味付けを、ゴリっとテンペの塊に施したもの。
テンペは一度揚げるか焼かれるかしており、カレーのように全く別の味の水分に浸食されることなく、テンペそのものの味を楽しめる。
様子は先に伝えた通り、匂いのない納豆を押し固めた感じのものなので、大豆の味が濃厚且つ、食感もミシリと充実している。
そこにレモングラスの程よい風味。
生ではなく、油で炒められ、調理されてるので爽やかなレモン風味、と言うわけにはいきませんが、うまい。
テンペのカツ!
一見とんかつに見えますが、これはテンペカツ。
セントラルキッチンででも仕込まれているのだろうか。とても(良い意味で)画一的で的確な衣のつき方だ。
食にのそれにあるようなライブ感はパン粉に感じないけれど(パン粉にライブ感…?)丁寧なのはよくわかる。
そしてかかってるのは日本的なとんかつソースではなく、ベトナムらしいちょっと甘いソースなのだが、え、これおいしい!!
こちらもテンペに余分な水分が付与されず、むしろあげることで凝縮されているせいか、テンペの魅力満載だ!
とんかつに見えたのに肉っぽくないじゃないか、などと言うのは野暮というものである。なぜならこれはテンペだからだ。
テンペそのものを楽しめる貴重な機会に、肉を引き合いに出してくるとは何事か。肉に近いかどうかではなく、テンペとしておいしいかどうかを見るべきだ。
そしてこれは、傑作。
調味料如何で、もっと味の幅は広げられると思うけど、まずカツと言うレシピの選択が素晴らしいし、上の写真を見て欲しい。
衣のつき方、尋常じゃない。厚いわけではなく、薄付きでほどよく、剥がれがない。もしかしたらこれ、最初からこう言う工業製品的なものがあるのではないかと思える仕上がり。(現場で手作りという確証もないのだけど)
また豆だけでは醸せないコクを油を含んだ衣が補い、食味の充実感を演出している。これは、逸品!!
テンペを手軽な価格で食べられる幸せ
テンペは、納豆と同様、食物繊維が豊富で腸内環境を整えてくれる上に、女性ホルモンに似た働きをするイソフラボンの効果も期待できるため、女性のおすすめ、と言われます。
納豆との違いは、納豆菌ではなくテンペ菌というもので発酵が促されており、粘りがないのが特徴。納豆ほど強い匂いもない。
また大豆が粒で独立しているのではなく、押し固められてブロック状にしたものをカットし、板状、または切り方でダイスで調理されることが多いのも特徴。
発酵食品であることとマイルドな味わいから、大豆のカマンベールと呼ばれてるのを聞いたこともしばしば。
発祥の地のインドネシアでは、スナックとして「テンペチップス」があるくらいで、バリ島にチョイチョイ行ってた頃は、コンビニというコンビニで買いあさり、スーツケースをテンペチップスでいっぱいにして帰ってきてたものでした。
それが。こんな身近に。
体にいいことは嬉しいけれども、食べ物ってのは前半、何かしら体にいいもんだ。
それよりも、おいしいからテンペ、食べてみて欲しい。
納豆が好きな人には楽勝食材だし、納豆が苦手という方には、匂いや粘りがない分、食べやすいかもしれない。
とにかく、魅力的な食材なので、これを機会にぜひ。たかだか70k前後でこれらを楽しめるとか、幸運でしかないと私は思ってますよ(๑•̀ㅂ•́)و✧
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
Bready Banh Mi Tuoi
100 Nguyen Thi Minh Khai Q1
Time: 06:00 – 22:00
Spent: 80,000vnd / person
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