3年ぶりの一時帰国。今回のスタートは福岡から!いきなり、そうとは知らず老舗に当たって大喜びの巻!
何とは無しに決めた店
食い倒れの街、福岡。
肉魚、ラーメン、うどんに、実はパンやケーキのペストリー大国でもあり、農作物も近隣他県にワッサリ出荷するほどの人気。
とにかく生き生きとした食材に溢れ、食べることが大好きな人たちが住む街、福岡。
なんか、ホーチミンみたいだな(・∀・)
もちろん、自分が長くいたから解像度が高いだけで、よその土地もそれぞれに良いものに恵まれていると思うし、美味しいものが嫌いな人なんていないと思うのですが、それにしたって福岡人の食への貪欲ぶりってすごいと思うんです(自分を見てるとよくそう思う)。
そしてホーチミンも、やっぱり似てるな(・∀・;
そんなお土地柄だから、飲食店の数も半端無い。そんな中から懐かしいお店にも行きたいが新規開拓もしたいというせめぎ合いの中、今回選んだのはこちら!
凛とした構えの「ひしむら」さん。
地下鉄天神駅と中洲川端駅の間くらいのところ、少し南に下った春吉に位置していて、まだお店の構えも綺麗な感じ。
念のために4名で今から行くのに連絡を入れたら「たったいまお席があきまました!」というタイミングの良さ!これは呼ばれたに違いない!
入るとなるほど、他のカウンターのお席は満席。奥の個室小上がり的なところに通してもらいました。
なんと。
偶然空いたお席がこんなに良いお席だったとは。
たんまりとある博多メニュー&九州の味
さあでは何を頼もうか?と、出されたメニューを見てみると…すっごい数(・∀・;
なので、あえてのなるべくたくさんのページを掲載しときますね。行く前にこれ、色々見といた方が見落としがないわ。
ちなみにこのニャンコのイラストは確か福岡にお住いの作家さんのものだったかな。
どげん?(どうよ?)こげん!(こんなもんかな!)
あげん?(あんな感じ?)そげん!(そんな感じ!)
みたいな博多な会話が名前につけられてる感じの猫たちにうっかりほっこりしてたらビビります。メニュー!
す、すんごいいっぱいある。。。でも居酒屋価格のものから地方の季節の良きものまで。そのはバもすごい。
ソフトシェルクラブとか、なんかホーチミンみたいじゃないかw
ムカゴの唐揚げ、なんてのも嬉しいね♪
わーもー酒飲み万歳メニューじゃん!
ドリンクも豊富。
焼酎はもちろんの事、飲まれない方のためのラインナップも気が利いてる。
その昔は、こういうお店に行くのにお酒が飲めないと申し訳ない(お酒が利益のバランス口なのに単価の低いソフトドリンクで申し訳ない)的な価値観もあったように思いますが、ならば、利益の上がるソフトドリンクを出せば良いわけで…
それでもこちらはかなり良心的なお値段な気がしますが、バリエーションを揃える事で、お酒を飲めない・飲まない方の肩身を狭くしないようにしてくれてますよね。
それにしても、お酒も身近なものから珍しいものまで、かなり幅広いカバーの仕方。
なんならその生産地は日本各地にまで及んでおられ、これはたまらん。お酒に詳しくない人間には、決め手の理由が欲しいのです。
値段、だけで選ぶのはちょっと愛想がない。と言って、並ぶメニューのお酒の味を全て把握して散る客などごく少数。そこで地名があってくれると、「あらこないだ仕事で福島に行ったのよね」などという会話から「じゃあこれにしようかしら」ってなことにも持って行きやすい。
ビールは、瓶も置いてくれてるのが嬉しいですねえ♪
ビールは好きだがあまり量は飲めないので、大きなジョッキでグビグビ行くより…
瓶ビールを小さなグラスに入れてキュッとやる。これが私はとても好きだ。
はい、良きかな良きかな。久しぶりの友人夫婦と早速一献。
それもまだ合いの手でしかなく、まだまだ続くメニューの嵐。
活魚はこの地じゃ外せませんな。住んでいても美味しいなあ、とは思ってましたが、日本国内よその土地に移った際の衝撃ったらなかったわ。
各地には各地の魚があるのだから、それを楽しむことをすれば良いのですが、その質と価格のあまりの違いに、魚について住み慣れるまで、たっぷり半年以上はかかった記憶。
素晴らしきかな博多で得られる限界のお魚。
よそから来られてる方にはぜひ、青物などを試して欲しい。
郷土料理も色々あります。
がめ煮、おきゅうと、あぶってかも。よその方にはなんのこっちゃら、わからんだろうが、わからないから食べ見る、という選択基準もありかもしれないw
定番の酒飲み用のつまみもいくつも。
お店の様子からしてもっとお高いかと思ったんだけど、意外にお安い。
刺身もね、気取りませんよ。
サーモン真っ先ん掲げてくれてるところなんて、お若い方にも楽しんでもらうって感じが伝わってくるじゃないですか。あら、エビのしゃぶしゃぶなんて、いいじゃない?
あとこの辺で楽しめる「ふく」もいいわよ。さらには、ムツゴロウやワラスボも。
魚ばっかりじゃつまらんねー、という方にはお肉ものも。
博多のものではないけれど、近いから馬肉を食べる機会も結構あるね、博多。
他に鶏肉、牛肉などなどあるけど、クジラ。これは一緒に行く人を選ばないとかもだけど(欧米の方にはセンシティブな場合も) 昭和の人間にして見ると懐かしい。
そしてここは鍋物の種類も多い!
麺ものにそうめんが入っているのも心憎い。意外とちゃんとした場でお素麺出してくれるところ、少ないよね。あれもきちんと茹でようと思ったら、かなり料理人さんの腕や好みが出て面白い食材なのにねー。
ちなみに、解析メニューもあるようだ。
しかも価格はあまり大きく違えず、その内容にもいろんな違いはあるんだろうけど、品数の違いを明確にしてくれてるのが心優しい。
単に価格が違うだけだと、質の上下について「どれを選ぶのか」と迫られてる感があり、一番下を選ぶのは憚られる空気があるが、一応品数の違いということも表に見えていれば「今日はそんだけあればいいかも」となる。
鍋のコースもよろしいなあ。
あらのコースなど、2万切るのはかなりお得と言えるんじゃなかろうか。もちろん、お味あり気になりますんで、まずは色々いただいてみますかねー♪
ふふふ、こんだけのラインナップを見せられたら楽しみじゃね♪
いただきます♪
まずはお通し。
味噌煮ですが、これが上品。
で、価格帯から考えても、なんというか、気取った料亭とかじゃなく、もっとカジュアルな感じかな?と思ってたので、ちょっとびっくり。腕のよい板さんの長年の積み重ねを感じる安定感。
良い方に、この一皿で随分な違和感を感じたわけです。
そしてこれは自家製の明太子。福岡といえば明太子ですが、普段一般人が廉価に変えて口にする機会が多いのは、大手メーカーさんの大量生産品。それも十分美味しいのですが、自家製とは!
1ポーションは1腹らしいんで「4名様おられるようでしたら、2つでいかがでしょうか?」とご提案いただいたので、仰せの通りにさせてもらうと、食べやすいように切り分けて、小皿4つで出してくれるお心遣いもありがたい。
てんぷらも美しい。
花咲く衣に、頃合いの火入れ。チリチリと熱い天ぷらを口に入れてすぐに冷えたビールをグビリ。幸せじゃねえ♪
むかごは、季節に当たってよかったとしか。どうやら山芋の子どもらしいけど、これ、ご飯と一緒に炊いたりするの、好きなんよねえ。今回は素揚げでシンプルに塩で。ほくほく。
これはラッキョウのもろみ添え。
なかなかパンチの効いた一品。ピリッと辛いラッキョウを、こっくりなもろみにつけていただく。
ネギの絡みのような硫化アリル系が苦手な方には向かないけれども、あっという間に血液サラサラになりそうな味(なりませんから、そんな急に)。
こちらは鳥の白レバーの炙りもの。
外はカリッと、中はふわっと。うまいな。焼き物も素晴らしいのか。
唸る。
聞いてびっくり老舗のお店だと判明!
あんまりにも美味しいいので、お酒を追加。
どれもやっぱり、相当な手練れの妙を感じるお味なんですよ。新店じゃなかったのか?と思い聞いてみると、なんと、中洲で60年からやっておられる老舗だという!
そっ、それは失礼いたししました!
中洲、知らないとこだと、とんでもないお会計になることもあるし、そもそも自分のようなポジションの人間が行くところじゃないケースもあり、あまり「よく飲みに行くエリア」ではないんだよな。
なので知らないのも仕方ないのだけど、それにしたってそんな老舗に、軽率な口をきかなくてよかったw まあ、最初の先付けのお味からして、敬意しかない味だったから、そんな口を叩こうとすら思わなかったが。
老舗のもつ鍋はアゴ出汁で
というわけで、締めはですね、鍋に行こうと。
博多に来たらもつ鍋やろうもん、ってことで、もつ鍋。
もつ鍋食べに行こう!って時は、もつ鍋専門店に行くのが常なのですが、このお店のここまでを食べて来て、このお店だと、どういうもつ鍋を出されるのだろう?という興味がムクムク起きて来て、頼まずにはいられなかったw
そうそう、もつ鍋は強火でグツグツやらんとね。
ゴリゴリ炊いて、マルチョウの甘味を出しに移してそれをキャベツに馴染ませるんよ。そしてこのだしの香りがいい香り!
すんませんね、食べてる最中の写真ないわ。
夢中で食べてたw
これ、アゴだしで炊いてるんやって。もつ鍋の出汁にはいろんなものを使うけれども、アゴかー。あまり意識したことなかったけど、合うな。
そしてアゴだし使うのがそんなに珍しくないとしたら、福岡はホーチミミンみたいに、肉も魚も合わせて使うことがあるっちゅー話や。
なんとなく日本料理、魚介のものには魚介の出汁を、お肉のものにはお肉の出汁をということが多いイメージがざっくりとあったのですが、こんなところで魚とお肉の合わせがあるとはな。
そして当初2人前を頼んでたのですが、あまりに美味しく、出汁まで綺麗に飲みきる勢いだったため、雑炊をするために1人前を追加。
いうてもまあまああったので、鍋の具食べて、雑炊に。これ、ちゃんぽん玉も選べるので悩ましいところだったのですが、雑炊がねー、もうねー、うーんっっ😆(歓喜)
なんてこった。たまたま選んだお店でこんな極上の、しかも中洲で60年やって来られたお店なんて、半端ないっすよ。
残念ながらこれまでは界隈にこのお店を知る人がおらず、また自分も近寄ってなかったこともあって存じ上げませんでしたが、そして以前に知っても、ちょっと敷居高く感じてたかもしれませんが…
歳食ってええところってのは、こんな時よ。もうこういうところにフラッと言っても、気負うような歳じゃない(笑)。おばちゃんになるのも、ええことあんねん。
こんな時に強力プッシュ!
味に関して間違い無いのは、どの皿にも見受けられる盤石な安定感から自信を持って言えること。
あとね、事前に予約して確実に個室的なところを取れば、接待にも十分使える。もしくは、お礼をしたい方をお誘いするとか、ちょっとおもてなしをしたい時とか。
かといって、そーんなびっくりする金額になるわけでも無い。この日はなんだかんだで、4人で20,000くらいだっただろうか。いうほど飲んだりしてないが、1人5千円。安い居酒屋でも、ちょっと欲張って飲み食いすれば行く金額。
鍋のコースやその他の会席も先のメニューのところで紹介した通りだ。明朗会計。しかもあのお値段、「税込」で書いてくださってますからね。
それでも食べたあと、こちらのお店の美味しさを知ったあとだと、税込金額ですら安く見えるわ。
大変に、良いお店だと思います。たった1回行ったくらいで偉そうですが、場所は春吉。中洲のど真ん中ではありませんが、ほど近く、便利も良くて、博多で人をおもてなしするには、もしくは自分をもてなすご褒美ご飯の時などには、間違い無いと思います!
ずっとテーブルのお世話をしてくれてた女将さんらしき方もとても感じが良くて気さくな感じで、居心地もとってもよかかった。
今回の帰国でここ以前に行ったお店はありましたけども、まずはとにかくこのお店をお知らせしたくてお伝えでした。
プライベートでも、お仕事でも使えるお店だと思います!
⬆︎をクリックすると、ちぇりまっぷに飛べます。
詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
ひしむら
福岡市中央区春吉3-15-15
Time: 12:00 – 15:00 / 17:00 – 23:00(22:30ラストオーダー)(日曜定休)
Spent: ¥5,000~¥10,000/人
にほんブログ村
👆ポチってもらえるととても励みになります!
コメント