一時帰国に!ちょっとええもん土産!はこの赤帯をタッチ!

【営業再開🎉】どんどん進化を遂げつつ待望の営業再開・やっぱりすごかった… ~ Fume

日本料理

こちらのお店も大概レビューが長くなってきたので、少し、様子を変えられたのを機に記事を分けました。まず詳しくは、こちらをどうぞ。

お店が開いても行かなかった理由

店内飲食が解禁になってもなかなか行かなかった不義理ものは私です(。-_-。)

なぜなら、YAZAWAさんと同じく、このお店の料理をお酒なしで食べるのはあまりにも酷だと思っていたから。というか無理です。

料理自体が完璧であればあるほど、酒がないときには完全な不完全となってしまうパラドックスよ。。。

日頃、好きだ好きだと言っているのに失礼なことである。デリバリーはしたけれども。

というわけで、目一杯飲めるタイミングで行って参りましたよ!

新生FUME

社会隔離の間に、お店の間口の様子がすっかり変わっていました。

以前の竹並みもきれいでしたが、今はスッキリ。この奥に入っていくと右側には藁巻きが置いてあっていい感じ。

階段を上がっていくと、お隣のお店と並んでのサイン。

前にも増して、大人の空間になってるような(^・^)

手がけられたのは、

DESIGN & CREATIVE ASSOCIATES Co., ltd.
https://www.facebook.com/dreamcomesasia

さん。ベトナム国内でも名だたる飲食店や、もしかしたらみなさんも行ったことがある大型の施設などをいくつも手がけられいるところ。

すごいし、そういう信頼のおけるところにお願いをされるFUMEさんもさすが。なんか庶民から見ると、雲の上の人たちのお仕事を見ているようで、ワクワクしますね♪

11月はおまかせ一択、なのかな

私も特に調べず行ってたので、到着してから知ったのですが、この日はおまかせコース一択。

相変わらず盛りだくさんだな。こちらに来るときは、しっかりと胃袋を作って行かないとお腹がハチ切れるんだよな(・∀・;

一度、そうだアラカルトにすれば量を調整できるんじゃないか?ってことでトライしたことがあるんですが…

他の方へのお料理を側で見てると「あ、それ自分も食べたい」「あれも食べたい」となって結局ひっくり返ったので、以降はおとなしくコースにしている。。。

ちなみに12月からは選べるコースにされる予定とのこと。それはそれでまた楽しみ。

11月のおまかせコースのお料理!

まず最初に、本日のおすすめ食材を拝見したのですが、今回はコースに集中。というかコースを食べたら追加は無理、と思ったら…

もちろん大将もそこは心得ていらっしゃるので、コースからいくつかを加減してくれもらうことも可能なのだとか。そりゃそうよね。でもどっちも食べたいww

ともあれ、まずは前菜。

はいっ、相変わらず美しい♪
特に今回は手が込んでいたのと、私が久しぶりだったのもあってか、格段に更に手がきれいになったというか…。迷いのない感じが切れ味になってるというか。

一緒に行ったベトナムの方が逐一驚いておられたのですが、トマトが普通のトマトだと思ったのか手をつけずにいたので勧めました。きちんと調理がされたトマトだったので。

そしたらその方、食べてびっくり。お目目がまん丸になってまして(笑)
トマト、こちらはそのままでも美味しいですものね。まさかあんなに見目をくずしていないのに、何か仕事がなされてるなんて思ってもいなかったのでしょう。

そしてお刺身。
今回は4人いたので盛り合わせででも出てくるかな?と思ってたら、こんなスタイル。

氷をたっぷり持った器に、ぎんす、という熱をこもらせない素材のアミアミに、一品、そして食べたらそのぎんすごと変えて違う一品、という形でやってきました。

へえっ、素敵な演出だな、と思って「あのアミアミの、ええね♪」って伝えたら「あれ、ぎんすっていう工芸品なんですよー」と教えてもらった。えへへ、知らんかった(^^)ゞ

そしてこれ、演出だけの話じゃなかったんですよね。
こうやって出すことで各お刺身の温度を保ち、各お刺身に、対象が美味しいと思う味を乗せて、その意図をそのままお客さんが受け取れる仕組み。

確かに盛り合わせにすると、最初に食べるものと最後に食べるものの温度が変わる。そして何を最初に食べるかは客任せになるし、何種類か調味料を出してても、客が食べたいように食べる。

それもスタイルではありますが、ここで出されるお刺身くらいの域になると、醤油にわさびでは無粋なものもあり、なるほどこれで大将のベストをいただけるな?

実際。。。すごかったです。
左上がタチウオ、右上がキンメ、左下が中とろだったのですが、ご覧の通りの艶かしさ。それぞれにお仕事が成されていて、今の日本のこの季節、というのもあるかもしれませんが、どれも悶絶させられる味。。。

造りとしては小ぶりに見えるかもしれませんが、込められた旨味と仕事の結果である香り、食感、噛んだ時の爆ぜ具合。とろけ具合。一切れの充実度がとんでもなかったので大満足。4品目のサワラまでの順序も完璧。

そう、とろける中トロの後に来てなお、圧倒的な存在感を放つサワラてあんた。。。

前から美味しかったけど、なんかやっぱり前菜の時に感じたみたいに、ブーストがかかってる気がする。。おかしいよ。。。いくら良い素材を使ったって、黙ってるだけじゃこうはならない…。

んで、面白かったのがこちらで、刺身のタイミング後に、ご飯が来た?!

いうてもほんの小さな2口くらいで、そこにはいくらと牛時雨、そしてウニが乗ってたんで、ほぼ、コメはそれらを食べるための媒介というかそんな感じだったのですが…

曰く、「いつもお米の段階になるとお腹がいっぱいになって食べられない方もいらっしゃるので、美味しく食べられるタイミングで召し上がってほしいなと」。

なるほど。
しかしこのコース、まだまだ先が長いので少し調整しながら食べないと…と思いつつ、ここでこんなの出されたら当然食べきってしまうよね。。。これ1皿でどんだけ酒が進んだか😅

温かい白子のふくらみととろけ方はいうに及ばず。

そしてこちらはサメガレイ。ごめんなさい、同席した方に、メニューにあった英語の Flounder というというところを見て「ヒラメですねー」と言ったけど、よく見たら「Samekarei」と書いてあった(苦笑)

サメガレイ。遠い昔に一度食べたきりで、全く馴染みがなかったのでピンときませんでしたわ、すんません。謹んでお詫びと訂正します。

これを唐揚げにしているのですが、サメ、と呼ばれる所以のガジガジの皮の部分が処理前は粘膜で覆われているとかで美しくなく、昔は下魚だったらしいですね。

しかし、しっかりと処理をした上でのその身はふくふくしく、ホロリとほぐれる繊維の隙間から立ち上る上品な白身の香りは、口中から鼻に抜けた時に凄まじい威力を発揮します。

このお魚は最近ではすっかり日本でも高級魚で、刺身から寿司、幽庵、煮付け、揚げ物、湯上げと何をしても美味しいとされていますが、多分この日のこのタイミングでは、この揚げたんがきっとベストでしたなあ。。。美味しかった。。。

そいて対象お得意の手羽餃子。今日の中身はカニさんでしたヽ(・∀・)ノ

さらに追い肉。
ギラつきすぎないアジの良いお肉にトリュフのソース。でも香りをうまいこと融合させてるタイプで、ムンムン香らせるタイプではなく、これまでの流れを阻害しない、コースの終わりに向けての緩やかなクレッシェンド。

そして締めが鯛そうめん。
お肉を食べた直後にいただいても、その対比で間を落とさないよう、しっかり目のお出汁にしているのが印象的ながらも、方向性が違うので、全く新たな楽しみとして舌が認識してるのが面白かった…。

コースの流れ自体も以前とは変わってましたが、とにかく一品一品のグレードが上がってる。大将、以前からお人柄がやその時の状況がとても素直にお料理に映る方ではあられたが…

今回は逆に料理から「大将いったい何が、あった?」と思わせる凄みすら感じさせるものがありましたねえ。

やはり幸運な私たち

これだから面白い。
お若い方のお店の最初からを知れている、というのは面白い。

自分が同じく若かったら、そんな変遷を楽しむ経験値も知識もなかったと思うのですが…

自分が、ええ歳になったということだと思うんですが…(。-_-。)

とはいえ、誰の動きを見ても面白いというものでもなく、ましてや海外。逆に日本でこの質だったらとても手が出ないということも相まって、とにもかくにも、このお店がこの街にあってくれることは幸運なことだと改めて。

気軽な食事、とは言いません。良き時の為のお食事やと思います。もちろんこれを気軽に楽しめる器量を持つに越したことはないのですが…(笑)

特別な時。
真に美味しいものを自分にご馳走してあげたい時。そしてそれができれば日本食だといいなと思ったら、迷わずこちらに。期待を裏切らないお店だと思います!

※お魚はその時の仕入れによって変わりますし、状態により採択される調理法も変わるため、今回ご紹介したコースがそのまま提供されないこともあるのでご了承ください。でもその時のベストを楽しまさせてくれると思います!

 


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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/

お店情報

FUME
74/7L Hai Ba Trung Q1
Time : 17:30 – 23:00 (月曜定休)
TEL :   093 8494 954

Spent : 2,000,000 /vnd

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