Binh Duong という、ホーチミンの北側隣にある省は、このブログでも何度か取り上げてきてますが、ホーチミン市内に負けず、こちらもガンガン発展してきているようですよ!
旦那さんセンサーによるご紹介
基本的に我が家では、狩り(うまいもん発掘)は私の仕事なのですが、ことBinh Duong(ビンズン)に関しては旦那さんのテリトリー。
お仕事場が近くにあるのと、ちょいちょいお泊まりしてお宿開拓などをしていて(日本にいる頃からお宿・温泉ハンティングは旦那さんの担当)それに伴い、ご飯屋さんも開拓してきてくれるのですが…
今回のお店もそんな中の一つ。
Binh Duong でお仕事をしている日本の方は少なくなく、日本の会社が作っているマンションなんかもあり、日本食街的なものはそんなにないにしても、和食屋さんもそこそこおありになるという。
そんな中に、なんと蕎麦屋さんがあるという?!
うっわ、なにこれ。こんな立派なお店だったの(・∀・;
まるで日本。でも…
ちょっと視線を左に送ると、COM(ご飯)の文字。間違いなくここはベトナムらしい( ・`ω・´)b
角地に大きく構えられてて、程よい入りやすさもありつつ、ちょっとどなたかをお連れしたくもなる絶妙感。ええな、ここ。
シュッとした内装
玄関を入ると、まず左手に蕎麦打ち場があります。この日のランチタイムには実演されておられませんでしたが、タイミングによっては蕎麦打ちの妙を拝見することができるのかも。
2階へはエレベーターがありまして、ええ、Grabのにいちゃんに随分手前で降ろされて、10分ほど炎天下をテクテク歩いてきたワタクシには天に登れる魔法の箱でございましたよ。
ちょっと面白い造りになってて、大小様々なサイズのお部屋がおありになる。
なるほど、この辺にお住まいになる日本の方はお仕事絡みのことも多かろうし、お部屋があったほうが何かとご都合よろしかろう。
オープン席もあるので、私のように一人でフラッと行っても大丈夫。のれんの奥に給仕場か洗い場かキッチンかがおありになるようで、その風情もまた日本のお店のようでちょっと嬉しかったり。
個室、小さいのはこうして4人席からあるようなので、ほんと使い勝手が良さそうですね。装飾も諸々素敵且つ、きちんとしておられたし、これ、ホーチミン1区のど真ん中に持ってきても素敵そう。
ええなぁ、こういうお店があったらチョチョイ来たい。
いやいや、まだ肝心のご飯をいただいていませんでした。
いいとこ突いてる魅惑のメニュー!
さてメニュー。正直、お店ももうちょっと小さい感じのものを想像していたので、その造りにも驚きましたが、メニューにも驚き。
まあ冷温のお蕎麦があるのは蕎麦屋さんだから当然としてもですね?
くるみだれのそばがあったりする!
ええ、ホーチミンではクルミもある程度の価格で手に入りますよね。とても質の良い奴が。ここのお店がどこのものお使いかは存じませんが…
クルミだれって、結構油脂分もあるししっかりしてる味だから、ナヨナヨしたお蕎麦じゃ対抗できない。自信がないと出せないメニュー。
ってか、このタレが手づくりにしろ仕込みものにしろ、コストがかかる。ので、日本では「クルミだれのそばが食べられるお店」みたいなまとめ記事があるくらいには、そんなポピュラーじゃないし、でも多くの人が好きな味。
それが。
ベトナムで。
これ、メニューに入れようと思われた方、かっこいい(*´ω`)
天ぷらも各種、揃っております。
ああ、食べてみたかった。いや、ほとんど頼みかけてたのだけど、他にも食べたいものが見つかり、厳選の後に今回はパス。天ぷらの様子って結構参考になるので、今でも気になって仕方ないんだけどw
あとそばだけでなく、こんな感じのお料理もある。豚しゃぶ、いいねーっ。あとごぼうの唐揚げ、砂肝唐揚げ、ええなあええなあ。いわゆる居酒屋メニューが結構あって、これは嬉しい。
とか思ってるところに、これ。
おうっ、飯メニュー!!
そう、そうなんだよ。お蕎麦やさんってあってくれると嬉しいけれど、蕎麦だけとなると、よほど好きでない限り通う頻度がちょっと落ちる。
でも。
こういう飯メニューがあってくれたらかなり頻繁に通っても飽きないし、マニアックでもないじゃないですか。
しかも写真がよろしいなぁ。メニュー見るだけでもその内容構成、写真、レイアウトなど、かなりこなれてお見受けするのですが、日本でも大きく実績を積まれていらっしゃるところなのかしら。
ほら。鴨つけ食べるって鉄のように固い決心をしてたのに、カレー南蛮とか出してきて、一気に溶鉱炉に突き落とす勢いがあったりするし。えーーーー、どうしようっ(迷)
エビに関しては先ほどエビチリもチラリと目に入ったのですが、ガーリックシュリンプなんてものもある。地の利を生かした素材の活用。
ピリ辛鴨ネギあえとかねー、お安い居酒屋さんのちょい食べ価格。ええなー、こんなので、キューっと一杯。
褒め点が多すぎて前置き長いわやっと実食
というわけで、実食です。
まずはこれ。なんだとおもいます?
海老しんじょうなんですっ。
私日頃、ローカル、ファインダイニング、と満遍なく行っているので、自ずと日本食の頻度もさほどは多くなく、気づいていないだけかもですが、海老しんじょう、出してるお店、どのくらいおありになるだろう。
先ほども言いましたが、ベトナムはエビのメッカ。その種類もピンキリではありますが、家庭で使うにしても質の良いものありますからね。
それをあなた。しんじょうにっ。
アチアチの揚げたての玉を、ほりゅっと喰むと、ぷりょりょっ!と。エビのあの弾ける食感が、ぷりょりょ!!っと。
いやん、美味しい!!
5球もあってどうしようかなと思ったけど、全く問題ありませんでした。ポップコーン食べるように食べよったで、ちぇりさん(・∀・)
そして、お蕎麦。
二八と十割を選べるのですが、今回は十割。ちょっと太め。
ツルツル!っと食べるというより、もんにゅもんにゅと唇でたぐって、味わって食べる感じかしら。今度は二八も食べてみたい。
出汁は、大好きな鴨つけにしましたの(^・^)
鴨を炭で炙ってるのかな。ちょっと焦げの香りがあって、でもそれに負けないしっかりお出汁。且つ、気持ち甘めでとっても好み。
お蕎麦屋さん、専門店だと攻めすぎてお出汁の味の好き嫌いが相当別れるのが初見では辛いところなんだけど、こちらのお店のはかなり幅広くカバーしてくれそうな包容力。
そして…?
蕎麦の味噌焼き。
見て、この絵面。これを、ベトナムで食べられるとかっ。とかっ!!そして器も、いいわー。これ家に欲しい。
この日最大の失態は、私がちょっとお薬飲んでて酒が厳禁だったこと。これを目の前にして酒に手を出さなかった自分、本当に偉いっ(๑•̀‧̫•́๑)
またこれチミチミ食べるのがうまいんだっ。盛りも焼きも、見ての通り大変丁寧。美しい。
旦那さんの番外編
ちなみに旦那さんが初回訪問した時の様子はこちら。
こちらねー、晩酌セットってのがあるんですって。
3種類の常備菜的おつまみセット+ビールで100k!!ちょっと!!なにその素敵価格!
オーダーが入ったらすぐに盛って出せるラインナップ。極端にいうと、毎日通ってこれを頼んでも飽きないようになってるしバランスも良い。
中には、家に帰る前にこれでちょっと一杯やって、その後の様子によってご飯を食べたり、飲み直したりで済ます方もおられよう。そしてこの金額なら、気が向いた時にサクッと楽しめようというもの。
旦那さんはお蕎麦はあったかい派なので、鴨温そば。こちらの麺は先ほど見てもらったように結構太めだったので、暖かいのもいいかかもしれない。
そしてメニューが送られてきた瞬間にその名前を叫んだ豚しゃぶ、もちろん旦那さんも頼んでて(この辺、気があう)こんな感じだったそうな。
なんという盛り。
メニューの冒頭に、諸般の事情で豚肉高騰の折、メニュー内の豚肉料理を一時的に値上げするとのことが書いてあったけど、これでも125kドン。580円くらい。いや。いやいや。いやいやいや。
ホーチミンに出てきてくれないかな
店の構えからしてシュッとされてて人をお連れしても良きな感じだし、といってメニューは気取らず価格もお安い。
そもそもお出迎えしてくださった日本人の方が(マネージャーさんとかだろうか)ちょっとご挨拶して案内をしてくださっただけなのですが、とても感じの良い方で、ああ、これなら客人をお連れしても安心だ、という空気感もある。
頼みたくなるメニューがあって、安定して頻度高く楽しめるお蕎麦というアイテムが軸にあって…ってもう、なんやかやが、「いいとこ突いてる」絶妙ライン。
モデルばりの容姿で人を惹きつける、ってのじゃないけど、なんかしっくりピッタリときて、親和性の高さで人を居心地よく惹きつけるような。
ホーチミンの街中、となると固定費も上がってこのバランスが保つのが難しいのかもしれませんが、小規模でいいから支店できないかなーw
よくないです?昼下がりにお茶の代わりに、蕎麦の味噌焼きで日本酒一杯。仕事帰りにホッとする味、ガッツリな時もお任せできる。
うーん、やっぱり日本で大きく展開されてるお店なんだろうか。たった一食、食べに行っただけの間に、学びポイントがいくつもあって、関心しきりなのでした。
Binh Duong にきた時は、また行きたいな。
ってか、わざわざ Binh Duong に、蕎麦食べ・酒飲みに来るってのもええかもな。何人かで来たら交通費も大した金額になりませんし。
お住いの方でなかったら、なかなか出向く機会がないかと思いますが、もしもお仕事でこの周辺にいらっしゃるなんてことがあったら、チラと思い出してくださいませ。
また日本食の方が好ましいという客人がおられた時にも、こちら、良いと思います。
今度は飲める時に、行きます( ・`ω・´)b
嬉しい話を聞きました
さてこの記事をリリースしてすぐ、こんなリアクションをもらったんです。
ここいいですよね
ビンズンの工業団地に工場出されてる社長が東京でも蕎麦屋やられててベトナムでも出店
精度の高い調味料入れなども自社製品
自社工場近くならではの利便性を重視
なので残念ながらホーチミン中心部への出店は。。。(>_<)— JUN (@lcwjun1) May 12, 2020
あらっ、やっぱり日本でもお店をやられててたんですね!さもありなんさもありなん。料理だけでなく、随所にプロフェッショナルなお仕事を拝見できましたから、そうであってくれてないとビックリだわw
続いてこんなコメントも。
日本工場実習生のベトナム帰国後の雇用など
よく考えて誠実に対応されていらっしゃるし
あの値段で日本蕎麦粉などこだわり食材
ホーチミンから1時間半うちの工場から45分という距離がネック・・・・周辺の方が羨ましいw— JUN (@lcwjun1) May 12, 2020
なんとっ。
日本で実習生の受け入れだけでなく、ベトナムへ帰国後のサポートまでしていらっしゃると。
実習生については、なんで放置されてるのかわからないひどい事態があると聞く中、そのような企業さんがあってくれることは日本の良心でしかない。
その誠実さが、お店作りやお料理にも表れてて、とても良い印象を与えてくれたのかな、と、読者さんのコメントで裏付けをしてもらった気になりましたよ。
嬉しかったなぁ。
自分がいいなと思えるお店が見つかるだけでも嬉しいけれど、こうやって他にもお店のファンがいて、より、自分がそこのお店に感じた好印象を裏付けてくれる。なんかすごい幸せな気分になれましたよ。
そしてそこにさらに…お寄せいただいたコメントを見た旦那さんからのコメント(๑•̀‧̫•́๑)
「あの調味料入れ!軽く差し込んで手を離すと空気を押し出しながらすぅ〜っと入って行くすごい寸法精度だったからこだわりなんかなと思ってたら、まさかの自社工場(笑)」
えっ、なになにどれのこと??
私が座ったテーブルにはごく普通のお醤油さししか。。。
「仕方ない、では明日行って来てあげようっ。動画撮って来てあげる!」
って、それを理由にBinh Duong に一泊して来ましたからね、旦那さん。さすが我が夫。フットワーク軽い。。。
で、これ。
こっ、これは!!!
まるでMacのパッケージ(・∀・;
あのね、技術的な詳細はわかりませんが、これすっごい精度で仕上げないとこうはならない。なんかもっともっと複雑な機械で、とても正確にこういう合わせが必要な場面で見たことある気がする。
紙素材だとまた全く違うのでしょうが、Macのパケージも日本国内で作れるところは極々限られたところだけ、と聞いている。
なにこの調味料入れ、凄まじくっ格好いいんですど?!
今度行ったら、絶対このセットがあるお席に座るっ。座って調味料入れ、シューってやるっ(๑•̀‧̫•́๑)
ってか、この調味料セット、ある種の人にはメチャクチャ喜ばれそうですよね。贈答品として成立しそう。販売、されてないのかなぁ。。。
久しぶりの再訪で二八蕎麦! ⬅︎NEW!
はーい、久しぶりの裁縫もんです!
以前は十割を食べてたので、今回は二八を。旦那さん的には二八がお勧めとのことだったし、十割っていろんなタイプがあるんだけど、確かにあれはちょっと私の好みからは遠かった。(お好きな方も多いと思う)
ので、再チャレンジ!
今回はおろし蕎麦です!
おおっ、細い!そして見よ、この楚々とした面持ち!美しい!!角がしゃんとして細いのに存在感が。大根おろしも手伝って、嗚呼清涼感。これをベトナムでいただけるんだなぁ。ありがたい。
旦那さんはお蕎麦は温かい派なので、鴨南蛮。お蕎麦がしっかりしたタイプなので、温かいおつゆに入ってるのもまた、よろしいなぁ。
この日は二人とも単品だったので、天ぷらん盛り合わせを頼んで分け分け。
天ぷらも、綺麗に揚がってて美味しかったー。私はそんなに頻繁に通ってるわけじゃないけど、これまで何を頼んでも「えー?」ってのがないなぁ。どれも、丁寧。
えびさんなんかもでっかくってプリップリ。お手入れ揚げ方、申し分なし。
そういえばカレー南蛮そばが始まってるそうです。めっちゃ食べたかったけど、今回は二八の蕎麦自体を試したかったのでグッと我慢(ちゃんと食べてても我慢とか言ってるよ)。
ここのお店は、さすがにお蕎麦を扱ってるだけあって、禁煙にしてくれてるのもポイント高し。心置きなく料理に集中できる。ありがたい。
やっぱり、いいなぁこちらのお店。
ビンズンならでは、な面もあるんだろうけど、も、もちょっと近くにあったらなー(・∀・
更新情報その他はFBで!
https://www.facebook.com/cheriaatw
お店情報
本格手打ちそば 叶庵克(Kanouan Katu)
So 2, Pho thuong Mai Gold Town Duong, Binh Duong
Time : 11:00 – 15:00 / 17:00 – 22:00
Spent : 320,000 vnd / person
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