これ、一度きりのラーメンなので紹介しても皆さんに楽しんでもらうことができないのですが、月1のスペシャルラーメンは続くと思うので記録。過去にも何度も食べてるのでまとめようかな♪
予定が許すなら無条件で食べに行く!
毎月最終土曜日は、FUMEのスペシャルラーメンの日!
帰国したり予定があったりで行けないこともあるのですが、最近はほどほど行けてるのではないかと自負。
というか、どうしても譲れない予定がある、とかでないなら、無条件で行きたい。というか、今回も行った。
正直忙しすぎて、どういうラーメンが今回供されるのか、ノーインフォで行ってしまった(・∀・)

というわけで、到着してから、今回はつけ麺だったことが判明。
うおおおお。私のあまり得意としないジャンルだ。
そもそもラーメン自体、あまり頻繁に食べる方じゃない上に、つけ麺黎明期の日本で、とにかく量が多いとかバランスをあまり考えてなさそうなものに遭遇することが多く、今はいろんなバリエーションがあると思うのに、なかなか魅力的に感じにくい、というトラウマを抱えてしまった。。。
しかしここはFUMEだ。
鶴原シェフのラーメンは、毎回面白い。正直、万が一にも自分に合わないものが出たとしても、経験として損はない。まあ一度も合わなかったことがなかったんだけど。
今回のラーメン
今回は、つけダレが命。
ということで、清湯鶏パイタンスープとさんまだしを合わせ、重層的な味わいを目指したとのこと。
パイタンは、地元産のガータ鶏を煮込んで、旨みのある脂とコラーゲンを抽出。
そう、鶴原シェフは一流の「和食の職人」さんですが、ベトナムのローカル食材を自分の足で探して試して、積極的に取り入れるんですよね。それって、この地への敬意の表し方の一つですよね。素晴らしい。
そして今年豊作といわれた秋刀魚もそろそろ終わり頃。それをラーメンという形で楽しめるのは興味深い。
さてさて、どんなラーメンになるのやら(^・^)
面構え
今回はこんな感じですん。
まあっ、美しい!
つけダレは別にあるものの、そもそも麺は昆布水に浸かってます。

麺はまっすぐで太め、ツルッとした見た目テクスチャー。

辛抱たまらず、まずはこの昆布水に浸かってるものだけを頂いたんだが、まあなんと艶かしい香りと食感。そして麺は都度、素晴らしい。
いや、都度圧倒感が増してるか?
うっかりしてると、ずっとそのままで食べ続けそうになってしまったw
つけダレは別にあるので、この丼内の塩味は極少だったというのに、それぞれの素材の味があまりにも凛としてて、素材味わい系が好きな人はこれで一杯いけるかも。もしくは塩のひとつまみでもあれば最高。
偶然のトリュフ
そしてこれは予定外ですが、この日、ちょうどFUMEさんに、このトリュフが入荷されたとか。

わあ!!と、ここでこの木箱を見た瞬間に歓声をあげられたらよかったのですが、すまぬ。トリュフの風味は大好きだけど、普段私が楽しんでるのはフェイキーなトリュフだ。
本格的なフレッシュトリュフももちろんたまに遭遇して食べることはあるけど、根気箱の中身がどれほどの価値のものかまでがわからなかった。
教養とか経験の差というのは、こういうところに出る。

調べてみると、一流の料理の場面ではなの知れた一級品らしく、大方の場合は一般消費者ではなく、プロラインの方が取り扱われるものらしい。
フランスをはじめ、東京、ニューヨーク、香港など、国際的なガストロノミー(美食)の中心地に製品を供給しているだけあって、トレーサビリティや商品周辺情報の透明性にはとても定評があるらしい。
つまりは、一級品。いや、特級品。
聞けば、凄まじいお値段で、キロ単位で聞いてもよくわからなかったので、オーダー単位までブレイクダウンしてもらうと…?
この投稿をInstagramで見る
1gで360k?380kだったかな?
うぉう。
もちろん普段の食事を思うと、それはとても高価なものだ。しかし、自分的には、未経験の食材を体験させえてもらえる機会、と思えば、2,000円はそんなに高いものだろうか。
などと迷っていたら、
「ちぇりさん、機会損失って言葉、知ってますか?(・∀・)」
貧乏性でビビリの自分が、つい、買い控えをしそうになるとき、そしてそれは経験する価値があるのに、というときには、いつも旦那さんがそうやって勧めてくれるので、ここはGoだな、と(๑•̀-•́๑)
食べ進め
といわけで、そろそろちゃんと本来の食べ方しましょうか、ってことで。つけダレ使って頂きますよっ。
うん、さっきのトリュフでちょっと絵面が、Unusualな感じになってますがw、行きます。

トリュフが加わった後の昆布水に浸かった麺は、さらに艶かしく香って、どんだけ昆布突っ込んだんな?と聞きたくなる昆布水が小麦の香りをエロティックにし、なんともいえない去り難さ。
つけダレも楽しみたいのに、ずっとそのまま食べ続けてしまう。

しかしもちろん、こちらも堪能。
ここまで引き延ばせてたのは、自分があまりつけ麺自体を強く好むタイプではないということと、このタイプによく使われてる、魚粉があまり得意ではないということ。
魚粉の種類によってはありだし、スープとちゃんと融合してるものはもちろん美味しいと感じるのですが、昔に経験したつけ麺が、融合もへったくれもないつけダレで、魚粉がまさに「とってつけたような」使われ方してたのが苦手だったんですよねー。

でもそういうのと一緒にしちゃいけない。それはわかってるのですが、ネガティブな印象って引きずりますよねー。その場が美味しくない、ってだけじゃなく、何年も、下手したら10年以上も何十年も影響したりする。
美味しかったものも影響するけど、美味しいものは「手を出してみよう」と思えるからいいよね。美味しくないものは、そのカテゴリー自体に手を出したくなる😅
た、これ!!
うんま!!!
もちろんお魚も使ってるんだけど(今回は秋刀魚)、その主張とベースとの兼ね合いが「◯◯と◯◯」と簡単にわからないほどの融合ぶり。
あとチャーシュー!
これまた私はあまりラーメンに必要としないことが多いのですが、あれも麺とスープとは「別」だからなんですよね。別皿で出される分には一品として抵抗ないけど。

しかしまあ、見てくださいよ。
もうこれチャシューって言っちゃいけない気がする。
▶︎合鴨胸肉 – 2週間熟成させた合鴨を備長炭で焼き上げもの
▶︎北海道産豚のチャーシュー
▶︎ポルチーニ茸のサグテー
▶︎アルタママリネエッグメンマ筍
これに本来はおにぎりがついたそう。
今回私の事情で本来あの開催時間から外れた時間でわがままを言わせてもらもらったので、おにぎりがつけられなかったのですが…
それでも十分な満足感。
ってか自分、トリュフ足したしな。
それらが、「こうあってほしい」という融合ぶり。
ただ丼の上のスペースを満たすものではなく、それぞれが味に意味を持って本体に関わってる。
この丼の中のものが、そこにある意味をなす味の構成。美味しい。なんてことだ。橋が止まらん。

しかも、あまり得意じゃないつけ麺スタイルなのに、無我夢中。途中の写真があまりなくてもうわけない。
割りスープの白湯も別途用意してくれてたのですが、つけダレと会うのはもちろん、昆布だしの方とも合わせてみたり、3種類全部合わせてみたり、とか夢中になって遊んでたら、あっという間に、完飲。
こんなラーメンの食べ方、なかなかしないよ自分。。。
なんかもう夢見心地なラーメン。なんか日本語おかしいけど、まさにそんな感じ。
月に一度のお楽しみ
ラーメン1杯500k。
物価の高い欧米だったらよく聞く話ですが、ホーチミンでは、ラーメンにしては高いですよね。
でも額面とコストパフォーマンスは別の話。
1杯3,000円のラーメンを、私は日常でちょくちょく食べるというわけにはいきません。しかし、月に一度のことならば。そしてそれがFUMEさんのものならば。

これは体験しに来るべきと、自分には感じられる。
毎月の最終土曜日。
その少し前から告知が、インスタやFacebookのストーリーにて流れてくるので、よろしかったら見てみてね。
今月も美味しかったー(*´ω`)
お店情報
Fume – Japanese Fusion Cuisine
74/7L Hai Ba Trung Q1
Time: 17:30 – 22:00(通常営業時間)
※ラーメンは、月に一度、最終土曜日のランチタイムに開催されています。詳細は都度その時の告知をご参考に



コメント