日本でステーキをおもてなしの料理にしたいと思ったら、意外に自分は困ってた。けど、東京にはこんな素晴らしいお店があるのね。。。感嘆っ。
西銀座
というビルがあるんですね。
東銀座、とか、銀座に東西南北をつけて、単にエリアを指すこともあるから、その言い回しかと思ったら、西銀座、というビルがあるらしい。
田舎者には紛らわしい😅
しかしここ、私目の前は何度も通ったことがありました。
ちょうど、空港に行くバスが出るとこだったんです(今は知らん)。
東京の電車路線&乗り継ぎ恐怖症気味なので、空港へは一直線のバスを使うことが多くて、周辺に泊まったときは、ここから空港に向かうことが多かった。
まるでドラマのようではないですか。
振り返れると、その目の前を何度も行き来していたというのに、ついぞそこにこんな素敵なお店があるとは知らず。
その伏線を誰より本人が気付かぬままに過ごしていて、そして何年か後に機会をいただき、出向いてみたら、「おや、ここは…」となるなんて。
言い換えると、昔の自分はこちらに縁をいただくほどのものではなかったということだろうか。いや、それだとまるで、今の自分がそれに値しているかのような言い草である。
私はこちらのお店に、値するだろうか。
そう問いかけたくなるほど、素敵なお店。
「らしい」ロケーション
西銀座の正面玄関?になるのかな。数寄屋橋側の入り口を入って、エスカレーターで2階に上がったら、ひたすら西側に向かいます。
その奥の奥にあるこの間口。
突き当たりにあるので、どこかに行ったついでに見かけて記憶に残る、という感じでもない。
ここにこういうお店がある、と知って向かわないと、なかなか行きつか無さそうだ。
だがそれがいい。
お店を知ったあとだから言うけど、実に素晴らしいお店なのに、この構え。
派手やかしくない。
もっというなら奥ゆかしい。
実に、このお店らしい佇まい。
今回、お招きいただいた経緯もあって、店内のお写真を撮る余裕があまりなかった。なので、お店のホームページを見て、雰囲気は想像してみてほしい。

気づかれましたでしょうか。
こちら、三笠会館さんのグループの一点。
本当にいろんなジャンルのお店を経営していらっしゃる。
Bisteccheria
ところで店名にあある、Bistecchreia とは、と言う話。
最近の日本の飲食シーンを肌感レベルでは理解できていないので、この言葉がどこまでメジャーなのかは測りかねるのですが。。。
「Bisteccheria(ビステッケリア)」 はイタリア語で、大まかに言うと、
🥩「ビステッカ(ステーキ)を専門に提供する店」
と言う意味。
特に、トスカーナ地方(フィレンツェ)の名物料理
「Bistecca alla Fiorentina」(骨付きTボーンステーキ)
が有名で、象徴的にイメージされることが多いらしい。
ちなみにチャッピーにお願いして、イタリアのレスランの呼称一覧を作ってもらったので置いとく。
呼称
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カタカナ名
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特徴・説明
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Ristorante
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リストランテ
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正統派のフルサービスレストラン。テーブルクロス、ソムリエ、フルコースなど格調高め。価格も高いことが多い。
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Trattoria
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トラットリア
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家庭的でカジュアルな料理を出す食堂。素朴な雰囲気。家族経営が多い。
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Osteria
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オステリア
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もとはワイン酒場。現在は簡単な料理や地方料理を出す気軽な店として多い。
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Taverna
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タヴェルナ
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小さな居酒屋・食堂的存在。地方色が濃いことも多い。
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Pizzeria
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ピッツェリア
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ピザ専門店。ナポリやローマでは生地の違いでスタイルが変わる。パスタはない店も多い。
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Enoteca
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エノテカ
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ワインバー、ワイン販売店。グラスでつまみと楽しめる店も。
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Paninoteca
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パニノテカ
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パニーニ(イタリア風サンドイッチ)を主にした軽食店。
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Bisteccheria
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ビステッケリア
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ステーキ専門店。フィレンツェなどトスカーナ地方に多い。
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Rosticceria
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ロスティッチェリア
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持ち帰り用のローストや惣菜を売る店。簡単に食べられるスペースがあることも。
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Gelateria
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ジェラテリア
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ジェラート専門店。カフェスペース併設型も。
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Pasticceria
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パスティッチェリア
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お菓子屋さん。カフェを併設してお菓子とエスプレッソを楽しむ所も多い。
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Caffè / Bar
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カッフェ / バール
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朝のエスプレッソから軽食、夕方のアペリティーボ(食前酒)まで対応する街角の社交場。
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ビステッケリア、あったあった。
個人的には、パニーニをメインにした「パニノテカ」ってのの音が可愛くて好きヽ(・∀・)ノ(可愛いとかそう言う話じゃなくね?)
お食事
メインまでのあれこれ
まずはシャンパン。
うわ、FERRARIだっ。
有名な、シャンパンに匹敵する高級スプマンテ。
グラスに注いだものを撮る余裕もなくウットリといただいた。。。
何度かいただいたことがあるけど、泡が繊細でクリーミーというか、美味しいのよなあ。
そして今回はお肉をメインに、と言うことだったので、前菜は軽めに。
でもこの季節の枝豆を鞘ごと焼いたもの、たまらん。
イタリアンのお店ではあるのだけど、繊細な日本の四季の食材、またその風合いをお皿の上にとてもチャーミングにあしらわれてて、日本でいただくお料理の楽しみって、こう言うところにもあるよなあ、と改めて。
ホーチミン、またその他の国で食べる各国料理も、各シェフの個性が強く表れててとても楽しいのですが、みてください、この繊細さ。彩の妙に、食材たちが歌っているような楽しげな様子。
その下にはイワシがあしらわれていて、ああああ。。。。青魚に飢えてる南国暮らしには天を仰がんばかりの愉悦。美味しい。。。
味付けにも、イタリアン一辺倒ではない繊細な手が加えられてて、シノゴノ考えれう余地がなく、ただただ(美味しい…)と呟くのみ。
そしてこちらは三笠会館100周年を記念して作られたボトル。
お話には聞いていたのだけど、あやかれるとはありがたい。
興味深かったのは、このパン。
なんでも、全く塩を使っていないそうで、「はい???」となったのですが、イタリアには見られるレシピだそうで。。。
Pane Toscano(パン・トスカーノ)、って言うのかしら。
何故に塩を使わないレシピができたかについては諸説あるらしいのですが、
諸々の理由で塩の流通が制限され、税金が高騰した時期があり、トスカーナの人々は高価な塩を買わずに済ませるため、パンを塩抜きで焼くようになった
と言う説や、
トスカーナの特産物(生ハムやサラミ、ペコリーノチーズ)は塩味がかなり強めなので、合わせて食べた時に、全体のバランスが取れるようにした
と言う説もあるようです。
確かに、ガチガチのイタリアンレストランに行くと、日本人には考えられないくらいの塩味の強さをコールドカッツに感じることがある。
あれに、単体で食べて美味しい塩気を持つパンが重なると、確かにちょっと塩分高そう。
しかし日本でこう言うパンを出した場合、驚かれることも少なくないと思われる。そこを敢えて出されているところに、提供するイタリアンと言うジャンルのお料理への敬意というか、愛情というか、そういったものを感じます。
100周年記念のワインには赤もありまして、シリアルナンバーの入ったお品。光栄の至り(-人-)
そしてその赤が出てきた頃に、穴子の一品。
穴子、こんなふうになるのか。。。
ホーチミンでは滅多と出会えない仕立て。
美味しかった。。。
そして赤ともピッタリ。
その場にはお話を聞くべき方がたくさん集ってくださってたのだけど、ごめんなさい。ちょっとところどころ、上の空になるくらいに美味しかった。。。
しかし。
直後に目が覚める光景に遭遇するのです。
T Bone Steak!
実は会の初めに見せていただいていたこちら。
おおおおおおお。
なんという美しいお肉。
しかも、2枚。
それがですね。
900度ものキャパのあるオーブンで焼き上げられるというこちらのステーキや、ネット上の口コミなどを漁り読んでも、かなり好評のご様子。
ってか、私、そのグリルで調理されたものをいただくこといは初めてかも。もっというと、日本でこんなに美味しいステーキを楽しめる空間(ましてや銀座)、経験値が無さすぎて感激の極み。
なのでちょっと冷静さを欠いているところはあったと思います。思いますが。。。
おいっし。。。。
肉質も良いのでしょうが、こういうグリルの仕方って初めてだったかも。ホーチミンでも、滅多とない焼き方のステーキ屋さん、ありますが、これはまた。。。(美味しい)
たくさんの種類のコンディーメントがありまして、これがまた一つ一つとてもチャーミングな着想だったりしたてだっり。
これはこのステーキをお楽しみになられる方のお楽しみにとっておこう。
お料理やワインのプロフェッショナルに囲まれて、お話も聞き漏らしたくないけど、お料理も楽しく、嬉しい忙しさに見舞われたひととき。なんと贅沢なことか。
デザート!
の、前にお茶。
HARNEY & SONS、アメリカのプレミアム・ティ・ブランドで、私、外で遭遇すること、これまでなかったかも。頂き物はしたことあったけど。
確かティバッグでもホールリーフを使われてて、香りが個性的だった記憶。ベルガモット強めのアールグレイ、とても幸せな香りだった気が。
そしてデザートは、さくらんぼのパルフェ!!
やああああ!!!!さくらんぼ、食べられると思ってなかった!
しかもこれ、上に美しいさくらんぼが乗ってるだけじゃなくて…
コンポート、といっていいのかしら。。。
それもゴロゴロと仕込まれていて、さくらんぼ、大堪能。。。
アメリカンチェリーじゃないのだよ。。。(いやそれも好きなんだけど)
日本でも季節が短いさくらんぼ。しかもとても上質の。
それに先ほどの紅茶。
さらにはカヌレなんかもついてきた。
場所が場所、また善き方達に囲まれていたので、かろうじてお行儀は保ててたかと思うのですが、実際には尻尾が千切れんばかりにブンブンしてた(笑)
カヌレ食べた時はほんと、尻尾がタケコプターみたいになって、どっかに飛んでいくんじゃないかと思ってしまった(笑)
さらには、美味しいお紅茶をいただいていながら、エスプレッソも頂戴した。(ごめんなさい、写真撮ってなかった)
好みの話だと思うのですが、ベトナムのコーヒーに日々晒されていると、日本で「美味しい」と思えるコーヒーに遭遇できる率が実に低く感じてしまう。
日本のコーヒーの質が低いということではなく、多分ベトナムで遭遇するコーヒーと方向性が違うのかなと。そんなことを感じてる中、久々に美味しいコーヒーに遭遇。いや、本当にごちそうさまでした。
それにしても。。。
ここは日本のお店なのか?という驚き。
サービスも何もかも日本語なので、日本以外ではあり得ない状況なんだけども、お料理が、そして食材・お料理たちが生き生きと語る様子が、日本とか海外とか、そいうことを度外視させる空気感。
とても素敵なお店で、良き方へのおもてなしやら、お祝い事やらのスペシャルな席にもぜひ使いたくなる様子でありながら、頼れるサービスの方がいてくださるおかげで、とてもリラックスできる雰囲気。
良いレストランを探してはいるけど、勝手がわからないなとか、気が張るのでは?という点を心配されてる方がいたら、こちらを頼るといいと思う。
相談事も、当日のおもてなしも、お任せしたくなる居心地の良さがありました。
いやーしかし。
何度も何度も、すぐ近くまで来ていながら、今回お伺いするまで存じ上げなかったこちらのお店。
人生には、似たようなことがたくさんあるのかもしれませんね。
素晴らしいものが、実はすぐそばにあるかもしれない。ご縁を待つか、見つけにいくか。それぞれのタイミングがあることと思いますが、これから行く先々に、まだまだ素敵なことが見つかるかもしれないと思うと楽しみですなあ♪
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
ステーキハウス Bisteccheria INTORNO
東京都中央区銀座4-1 西銀座2F
Time: 17:00 – 22:00
12:00 – 15:30 / 17:00 – 22:00(土日のみ)
https://www.intorno-ginza.tokyo/
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