ホーチミンには中華料理の色を濃く落としたレシピが、まるでベトナム料理かのように存在しているケースがあります。中華系の屋台麺もその一つ!
Yersinの一角に
Yersinというのは、観光で有名なベンタン市場よりも少し南西にあるエリアで、いわゆる道具屋さん街。
徐々に変わっては来ているものの、まだベトナムでは「パイプ屋さん」「ネジ屋さん」などの専門店が多くあって、それらが集まってるのがこのエリア。
それがここ数年で急速に飲食店が増えてきているように見えるのです。しかも新しく作るからには、って感じで、ちょっとオシャレな感じの。
基本のストラクチャはローカル店そのままなんです。屋内だけども間口が開けっぱなしで、入り口には屋台が置かれており、雰囲気満点。
床は水流しができるタイル素材で、ごくごくシンプルな机と椅子。
しかしこの店は。。。
あら。
奥の方に行くと…?
なんだ、このベトナム街角ミニチュアプラモデルをリアルに再現したかのような様相は(いやプラモデルがリアルを模してるわけで。。。笑)
ふふふ。可愛い。
安っぽいフェイク、ではなく、フェイクで作ったものをリアルに戻したキッチュ感。
ベトナムだなあ。
この思い切りのyさとセンスよ。好きだああああ。
メニュー
メニューも見てよ、この質感。
お店としては特殊な感じではないのですが、イメージ戦略、徹底してる。
外国人を意識してか、英語が非常に達者で捌けた感じのお嬢さんもおいでになって、ローカル料理屋さんに行った時にちょっと困る言語面でも敷居が低い。
麺は、エッグヌードルとフーティウ、それと平べったい米面のフーティゥメンの3種類から選び、スープかドライタイプかを選ぶ。
多くの場合、スープがベースで「Kho(汁なし)もあるよ」というスタンスなのだが、ここはメニューの上でも、Kho=ドライタイプを先に持ってきてる。おすすめなのかな?と思ってたら、
「ドライがええで?」
と、お店の人もゴリっと推してたw
あとここはカスタマイズがかなり自由っぽいね。
各具材を追加オーダーしやすいようにメニューに書いてくれている。
一般に、ローカル店でもお店の方に伝えたら、なんでもあるもん追加してもらえると思うんですよ。ただそれを忙しい時間帯にベトナム語でお伝えする技量がないだけで😅
ドリンクは…甘めのものが多いけど、中華系のお料理らしく、涼茶なんかもありますね。
Tra Da(冷たいハス茶で甘くない)もあるので、甘いドリンクが苦手な方もご安心あれ。
Thap Cam Kho
というわけd、Thap Cam のドライ麺。
麺はもちろんエッグヌードルで。
いや、きっとフーティウも美味しいと思うんだけど、こういうお店ではなんとなく細く、輪郭がしっかりしたエッグヌードルが自分の中では基本なもので。
ああああああ。
このつや、そして輪郭!しかしほんの気持ちだけ、太さがあるな。
口に入れると輪郭がしっかりとあり、フルフルと口の中を撫でる様が愛らしい。
ただこういう麺にありがちな加水率の低さでモソる感じは見当たらない。モソる、というか、小麦粉にしっかり熱が行き渡っていない、福岡式に言うなら針金、みたいな状態ではなく、噛むと、少し優しさすら感じるテクスチャーだったりする。
ほお。
ものすごくわずかな差だけど、ありがちあな食感とはちょっと違う。表面の艶と輪郭のエッジーさ、そして優しい柔らかさ。なかなか繊細なバランスだな。
あと嬉しかったの、これ、フィッシュボールと書いてあったが、はんぺんよ、はんぺん!!気泡が入って軽るーい食感!こう言う練り物、東南アジアであんまり見かけたことがなかった気がしたが、あるにはあるのね。美味しい!
チャーシューはそんなに特筆するまでもなかったけどお、ホーチミンで遭遇するチャーシュー、美味しいのよね。「特筆するまでもない」もののレベルが高いのはお知りおきを。
スープは、柔らかながらすこーし甘め。
もしこのスープが、汁麺のそれなら、個人的にはちょいちょい調味したくなってただろうなと思われる。
ただし、ドライ麺の添え物としていただく分にはいい感じだ。ちょっと胡椒が欲しいところだったけど、それはなかったので麺の方にチリを添えて、それを中和する形でスープをいただく。
そして、そういえばメニューにも別皿としてあったけども、水餃!!大ぶりで、皮は加熱で艶と透明度を増した美味しそうなやつ!!
ああ、これは別皿で頼んでもいいかもしれない。そんなに中身はブリンブリンではなかったけれども、豚肉とエビのコンビネーション。
美味しかった。
麺と合わせてこちらも優しい食感だ。うん、ここは近くにいるときに「あーご飯。。。どうしよ?」となった時に安心して入れるお店だな。
中華料理なのですが
ルーツはどう見てもチャイニーズです。
だからこれを「ベトナム料理」としてピックアップするのは、ちょっと違う気もしますが、こう言う麺料理はホーチミンではとても深く庶民の間に馴染んでいます。
加えて、あの可愛い内装。
入り口の屋台。
作り込まれたものではあるのですが、チープとフェイクが絶妙に「かわええ♪」に変換されてる感があって、私は好きでした。
お写真撮るにも楽しいんじゃないですかね。
もちろん、ピークタイムは人が多くて写真を撮りにくいかもですが、空いてる時間ならいい感じの写真も撮れるのではないでしょうか。
250mも歩けば、ベトナムのチョコレートを世界に知らしめた立役者、Maison Marouもありますし、派手なエリアではありませんが、行きにくいと言うほど大変なエリアでもないので、ご旅行者の方にも利用しやすいかと思います。よろしかったらぜひ(^・^)
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詳しい使い方はこちらへ⬇︎
ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
お店情報
Khai Phat Mi Gia 凱發麺屋
83 Yeersin, Q1
Time: 06:15 – 21:30
Spent: 85,000vnd / person
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