※こちらは閉業されたようです
エッグコーヒー、ご存知ですか?ハノイの名物、と言うには局地的すぎるアイテムで、ハノイでもそんなにあちこちで提供しているものではないと思われるのですが、とにかくあるのです、エッグコーヒーというものが。
ホーチミンでもこれまで美味しく飲めるものにはいくつか出会ってきましたが、見つけましたよ、とっても美味しいエッグコーヒー!!
ホテルの一階にあるカフェラウンジ
レタントンを弁単位千葉方面に行っているとある、Papaya Hotel。その1階に、ホテルの宿泊客をもてなすのはもちろんのこと、外部からのお客さんもフランクに受け入れてくれるカフェがあります。
こじんまりなのですが、宿泊客が多少出入りし、程よく人が溜まってる感じ。こういうとこには大抵「主」みたいな人がいて、ツーリストにあれこれアドバイスしたりしてるもんですが、ここにもいましたw
このホテルに泊まってる人なのか、このエリアに詳しい人なのかはわからなかったけど、ベトナム語を器用に操る白人のおじいちゃん。この辺でバーガーの美味しいお店をご指南されておられました。良い光景。
豊富なドリンクメニューとフードメニュー
フードメニューは表にあったものを見ただけだったのですが、結構あれこれありました。ホテルのダイニングも兼ねているのか、西洋色が強かったものの、それなりの品揃え。
そしてドリンク実ぶりがすごかった。ベースはイタリアン。
それらをベースにしたいアイスブレンドのメニューもグッドチョイス。
さっぱりしたさわやかドリンクなども多くて、目移りします(^・^)
スムージーももちろんあるので、旅行者さんも使う甲斐がありますね。シントー、道端のお店のもいいけど衛生面が気になる方とかもいますものね。
フルーツてぃやヘルシージュースなど、西洋人のニーズも結構捉えてる、とはいいんだけど、ドリンクメニューだけでも、かなり考え込んでる様子がうかがえる。
この日はドリンクをサクッと飲むだけのつもりだったので、あまり深追いはしなかったのですが、面白い、こちらのカフェメニュー。
美味しいMOCHAを探し中
最近、MOCHAに凝っていて、あっちこっちで見つけたら頼んでいるのですが、こちらにもありました!
イタリアンローストのコーヒーベオースにカカオパウダー。甘みはお砂糖を別添えしてくれてる。モカ、結構甘みは最初から加えられてることが多いので、これは嬉しい。
ちょっと深めの部分に苦味があって、ショコラの香りとコクがふっくりと含まれてて、とても美味しい。これは良い。どのくらい美味しいかというと、一切の甘さを加えなくても、その風味の豊かさだけで最後まで美味しく飲めたほど。良い。
この日はちょっと長居をしていたので、もういっぱい何か頼んでみようとメニューを見ていたところ…?
ありました。エッグコーヒーが。
あんまりどこにでもあるメニューじゃない。そしてあっても残念な確率も高い。そもそもこれは生卵を使ったレシピなので衛生的にあまり人に勧められるものじゃないんですが…?
驚異のエッグコーヒー!
小ぶりの個性的なカップで登場したエッグコーヒー。なんかオーラが違う。
そして表面を見ると、テイラミスのように見えなくもない。そのくらいにトロみを感じる Whipped Egg。そう、エッグコーヒーって、濃いベトナムコーヒーに、卵を泡立てたものをトッピングしてる飲み物なんです。
で、泡立てた卵の泡を安定させるには、砂糖が必要。もちろん味わいのためにも。つまり、甘ぁい焼く前のスフレ生地のようなものがコーヒーに乗っているという寸法。
と
で、これ、大体は全卵を泡立てたものを使うことが多いのですが、それにしてはここのとってもクリーミー。生クリームでも入れた?と思うほどのマッタリ加減。
でも単純に生クリームを足した感じでもないし、そもそも生クリームの油脂分があると卵白部分の張力が弱る。それにしては張りがあるんだよな。
で、聞いて見た。
これ、なんか卵以外に入ってます?って。そしたら。。。
なーんと、卵黄だけを泡立ててるんですって!!なるほど、それであのマッタリ加減!!
卵白と卵黄、全部を泡立てるとふわふわにはなるけど、ここまでのネットリ感は出ないんですね。なるほど卵黄だけ、か。
それでも生卵には違いなく、湯せんにかけているとしても、中毒の原因菌を殺すまでには至らないので、やはり懸念は残るのですが、自分的にはこのレシピは目からウロコ。なるほどなるほど。そしてこっちの方がずっとベトナムコーヒーに合う。まぁここのはイタリアンローストだからエスプレッソだったと思われるけど。
考え抜いたレシピがサラッと出てくるホーチミンのカフェ
このカフェ、地味です。中心地といえば中心地ですが、大体が通り過ぎるタイミングの場所にあり、ホテル併設の宿泊者ならよく使うかもしれない、という風情のカフェです。
それなりに洒落てもいるし、お酒も出しててフードもあって、使い甲斐はありそうなものの、わざわざここのお店に出向いて是非食べてみよう、という感じのお店ではなさそうな感じ。少なくとも外観からそれは感じられないので、多くのカフェの中の一つとして、たまたま手近にあれば私みたいに入る人もおろうけど…という地味なカフェです。
が、最初のモカと言い、エッグコーヒーと言い、よくよく考えられてるし(と思うのは、考えないとあの仕上がりにはならないから)私が頼んだ2品がたまたま優れていたというわけでもなかろう。
豊富なメニューの中の2品を頼んで2品とも敬意に値するレシピだったとするならば、なおさら、カフェ絵全体のレベルが高いと解釈できようというものです。
ここは…ちょっと掘り下げて見たいところですね。フードがどんなものを出すのか気になります。カフェ部門とキッチン部門はスタッフを分けてることも多いですが、オーナーのポリシーが一貫していて、それが現場でも貫かれていたならば…かなり期待できるかもしれない。
ってか、このエッグコーヒーのレシピは、ホーチミンではともかく、日本では是非試してみたい一品です。フォームにスパイスを加えて見てもいいかもしれない。エッグノッグ的にコーヒーベース部分にはお酒をきかせてスパイシーなWhipped エッグヨーク。絶対うまいやろそれ(๑•̀‧̫•́๑)
狙ってもない、ただその時近くにあったから、と入っただけのカフェでもこんな驚き。ほんまにホーチミンのカフェ事情は恐ろしいほどにレベルが高い。
カフェに関わる方達が、是非ホーチミンに視察に来たいと言われる気持ちがよくわかる。ほんと、見た方がいいよ。そっくりそのまま日本に持ってくことは難しいかもしれないけれども、アイデアの宝庫。カフェのTipsがてんこ盛りに詰まっております。
いやーっ、ホーチミンのカフェって、楽しいですね!
お店情報
※こちらは閉業されたようです
Papaya Cafe
157 Le Thanh Ton Q1
Spent: 160,000 vnd / person (2配分です)
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