ベトナムにいると、日々人の親切に触れることがあり、一人で外に出かけてもホッコリさせられることが多いです。でもきっと世界中のいろんな人にほっこりしたことは起こってるわけで…?
市井の人々の小さなお話
昔から、壮大な物語より、普通の人々の日常にあった些細な出来事、みたいな話が好きでした。
いや、壮大なSFとかも面白いと思うのですが、小さな小さな日常のホッコリした話に焦点を当てたエッセイなんかがとても好き。
その昔は、Bob Greene というコラムニストの本が大好きでした。その後、少々事件があって、それまでコラムを書いていたシカゴ・トリビューンは辞されましたが、本は書き続けておられる様子。
著名な方との繋がりが全くないわけではなく、マイケル・ジョーダンとは随分と親交を深め、彼についての本はかなり広く読まれたらしい。
ですが、なもない人たちのエピソードを書いたものはずっと身近で、優しくて、翻訳された文体は日本の作家さんにはない味わいがあり、大好きでした。
「男の中の男」という話の中では、大人になるまで文字が読めないまま来てしまった人が一念発起。妻にも隠していたことを明るみにして、文字を学ぶことにした男性の話とか、M&Mの赤い色がなくなることをなんとか阻止しようとした人の話とか…
取り上げられなかったら、きっとその人の、広くはない半径にいる人にしか伝わらなかったようなことを、優しい視点で描いた話の数々。
随分久しく離れてましたが、ふと。
最近 TikTok のレコメンドをざっくり流していたら遭遇したコンテンツに刺激されて思い出しましてね。
安住さんの日曜天国
ご存知、TBSアナウンサーの安住さん。
彼が受け持つ、ラジオ番組の1エピソードずつをコンテンツにしたチャンネルがいくつかあるようで。
あれ、合法なのかはわかりませんが(よその番組のコンテンツを切りはりしてる感じなので)「日曜天国」で検索すると色々出てきます。
オリジナルは、こちら。
安住紳一郎の日曜天国
https://open.spotify.com/show/2VHucnCgfUBzmEzSNTUUAf
ポッドキャスト版ですが、他にもいくつか配信を楽しむ方法はある様子。
いわゆる、「リスナーさんからのお便り」で成り立ってるコーナーがあり、TikTokではその部分だけを切り取ってコンテンツにしている様子。
最近はよくこれをイヤホンで聴きながら台所作業などしてるのですが、そういえば昔は不思議だったなあ。おばあちゃんとかが台所でラジオを流しながら作業してるの。特に聞き入ってる風でもなく、でも必ず作業前にスイッチ入れて。
アレやん。今自分がやってるの。
ラジオか、SNSかって違いはあるけどやってることは同じやん。
これは年齢の洗礼なのか?
内容はどんなの?
リスナーさんからのおハガキなので、名もなき人たちの話です。
日常であった小話的なやつ。例えばこんなのとか。
@dark_soy_sauce_ ♬ オリジナル楽曲 – 醤油
ショートショートなんですw
みんななんでそんなに文才豊かなの、ってくらい綺麗に纏めてて驚くんですが、そもそもそんなネタ、よく持ってるわね?!という(笑)
@azumi_nichi10 ♬ オリジナル楽曲 – 安住紳一郎の日曜天国✂ – 日曜天国
あ、これは私も似たようなことやりそう(・∀・;
ミキチョウブンガッサン
こんなかわいいのもある。
@dark_soy_sauce_ ♬ オリジナル楽曲 – 醤油
かと思ったら、大いなるご不満もある。
@azumi_nichi10 ♬ オリジナル楽曲 – 日曜天国
気に入らないんだっ(๑•̀‧̫•́๑)
そしてこれむっちゃ吹いたやつw
@azumi_nichi10 ♬ オリジナル楽曲 – 日曜天国
へいへいほーヽ(・∀・)ノ
何がすごいって
こんだけネタが集まるのもすごいけど、何がすごいって、安住さんのプロぶりよね。
昨今、誰でも発信できるようになって、自分が出演したり、ナレーションを添えたりしているアカウントもたくさんあります。しかし訓練を積んでない素人の喋りって、やっぱり聴きづらかったり、伝わり方が浅かったりするんですよね。
AIに読み上げさせてあるやつは、ああいうスタイル、なんだろうけど、イントネーションがおかしかったりああいうもの、という仮面が一枚咬まされているようで、あまり心に響かない。
というのは多分、おばちゃんだからなんだろうけど、そういうところを取っ払っても、安住さんの伝え方はさすがなのです。話芸なのです。落語とか漫才とか、といういう話芸にアレは近い。
そして女性が一人、安住さんと掛け合っているのですが、中澤さんとおっしゃるそうです。いつも楽しげに軽やかに、でも落ち着いた声で合いの手を入れてくれる名コンビな方なのですが、
@dark_soy_sauce_ ♬ オリジナル楽曲 – 醤油
ほとんどの場合は「プロだなー」という関心をもたらす二人が、これら絵きれない涙声になるシーン。
こんな一面もあって、もう番組自体が優しさに溢れてる。
温かいし、邪気がない。
このお二人のお仕事
同じものを経験が浅いお若いアナウンサーが読んでも、この空気感は出せないかもしれない。
歳を重ねると感性が衰える、なんてよく言われるし、自分もそう感じることがあるけれど、歳を重ねたからこそ、思い至れることや感情というのもあるな、と最近思ったりする。
彼らはテレビでもっと華やかなお仕事をたくさんされていらっしゃるけど、ラジオの、しかもリスナーさん=素人さんが書いたメッセージを読み上げるお仕事。
業界ではそういうお仕事のポジションをどう捉えてるのか存じませんが、素人目には地味に見えるお仕事。それを、こんなにも優しくて暖かくて、何をしていても耳にしたらホッコリした気分にさせてくれるものに昇華できるなんて、職人だわねえ。
もちろん、たくさんのスタッフさんがその後ろに控えていらっしゃることはもちろんなのですが、アナウンサーさんのお人柄あっての番組だなあ、素敵なお仕事だなあ、と、聞くたびに思うのです。
長いバージョン
Youtubeを見てみたら、色々集めて40分ちょっとの長さに繋げたものもありました。
いやでもどうなの、これ。
【作業用・睡眠用】って書いてるけど、吹き出して作業の手が止まるし、爆笑して眠れんのだが(・∀・)
対象時期を変えて、何本かあるようです。
考えなくて良い作業をしてる時とか、ちょっと体が疲れた時とか、これ聴いてるとじんわりホッコリ。なんかとっても癒されるのでシェアでした(*´꒳`*)
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ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/
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