ホーチミンに美味しい火鍋屋さんがたくさんあるのはご存知の通りかと思いますが、その中でも異彩を放つこちらのお店。実は1区のお店
を閉店してから探してたんですよね。ちょっと前から「多分これは!」と思ってたのですが、やっと確認してきました!
10区の商い賑やかな通りに!
10区、なかなか行かないですー(笑)
でも今回のお店はアンドン市場がある5区からもさほど離れておらず、意外と遠くなかった(・∀・)
背の高い街路樹がとても綺麗なこの通りには、飲食店も数多くひしめいていて、とっても賑やか。
ホーチミンってどこを車で走っても、ずーーーーっと商店が続いててすごいなーって思いますけど、ここは特に賑やかな感じ。活気がある(๑•̀‧̫•́๑)
そんな中に、正直そんなに押し出しが強くないこちらのお店が、今回ご紹介したいお店。
火鍋のお店なんて珍しくないじゃん?と思われるかと思いますが、ここはお店の名前にもあるように、Bone&Pot というのが特徴。
Bone ってのは骨つきの豚肉のことを示してて、これが肉骨茶なんですねーっ。しかも私が大好きな、マレーシアの!
それを火鍋のスープのチョイスとして持ってるお店なんて、こちらくらいのものじゃないかしら?
ちなみに、Lau Hong Kong ってのは、香港の鍋、って意味で総称に近いものなのか、同名のお店が数多く有ります。でもこちらのとは別物。
Bone & Pot ってとこまでが店名だと思ってください。ええ、数件、こちらのお店じゃないかと期待を抱いて伺って違ってたんですよ…orz
正直、実直さだけを求めてほしい
ぶっちゃけましょう。
こちらのお店、正直店内内装でウキウキするとか、デートにうってつけ!みたいな感じではないです。シンプルそのもの。
しかも入り口に上の小さなテーブルが4つ、ちょっと通路があっておくに下の写真の席。
挙句に、ちょっとこれ小綺麗に写ってます。実際の雰囲気としてはもうちょっと簡素。
2階にも席はあったけど、2階に上がる階段はかなり古いし、ファンシー感はありません。だから、ここには食事に集中しに参りましょう( ・`ω・´)b
火鍋にファッション性を求めるのであれば他のお店をお勧めします。でも肉骨茶を楽しみたいのだったら…?
色々揃うホーチミンといえど、マレーシア式肉骨茶を食べられるのは極一部。それを火鍋のスープとして、だなんて何だこの盆と正月が一緒に来たような賑わいは!
スープは単品でも2種類でも
さて、まずはスープを選びます。他のお店にもよくありますが、チョイスがあって、その中で2品を選ぶ寸法。
ベースのスープ、大体はレギュラーサイズが199kなんですが、数品、ちょっと高いものがある。
199kのもの2品を合わせた時は上の写真にあるように299kドンのスープとなる訳ですが、例えばその価格が199kに対して差額がある場合は、299kにも差額が乗ります。
例えば今回は四川麻辣+肉骨茶だったので、スープ価格が379kだったかな?
ご覧のように肉骨茶はレギュラーサイズが279k。199kより80k高いので、それが乗った感じですかね。
スープだけでその価格?!と思われました?そうですね、他の火鍋屋さんは200k前後で治ることを考えたら、単価としては高いです。
でもここ、全てのスープを一から自分のところで作ってるんですよね。チェーンのはほら、一箇所で仕込んで配送しないと味がブレる。店舗によって味が違ってはチェーンとしては困るので、
それが悪い訳ではない。安定した味をどの店舗でも食べられるのは消費者にとってありがたいことだし、何より価格だって安く抑えてくれている。美味しければ文句はないですよね。
ただ、手をかけているものには、対価を払う価値がある。もちろんそれを決めるのはお客川ですが、私は、ここの火鍋にお金を払う価値があると思ってる(^・^)
しかしここのスープのチョイスは面白い。今まで肉骨茶にしか目が行ってなかったけど、興味深いスープも多い。大変、また行かなきゃ(๑•̀‧̫•́๑)(まだレポ始まってませんがw)
具材が豊富
具材のラインナップに関してはお店の特徴が出るところですが、こちらもなかなかの品揃え。
練り物系や点心系も幅広く揃えられてて、小ぶりポーションを50k前後から揃えてくれてるのが魅力。
ガツンと豪華に行きたい時は、時価のカニやエビ、アワビなんかもありますが、いやそんな豪華にせんでええわ、という時は、白味魚のスライスやムール貝なども。
ただし、魚は気をつけてくださいませ。できれば後半で入れる方が良いかも。ベースのスープとの相性で、味がガラッと変わってしまうことがあるので。
ハマグリなんかは、良いダシが出そうですねぇ。美味しそう。。。( ̄¬ ̄)
お野菜類も豊富。面倒くさい時は盛り合わせを頼むと良いかも。ただ私はこの手の場所では春菊を集中的に頼む。だって美味しいんだもの、ホーチミンで手に入る春菊(*´ω`)
あと外せないのはキノコかな。お安いのに美味しくて良いダシが出る。特にお好きなキノコがある場合は単品を頼むのも良いですが、ぜひ盛り合わせで色々楽しむのをお勧め。
あと日本の鍋と違うのは、豆腐の具材のバリエーションが ものすごく多いことっ。
普通の木綿から日本豆腐…って、多分充填豆腐のことかなw あと氷豆腐(一旦凍らせてるので穴がいっぱい空いており、食感こそ滑らかでないけどダシは良く沁みます!)あと、一口厚揚げ、揚げ湯葉、押し豆腐…
何が何だかって感じですよねw そんな時には上の写真右ページの一番右列上から二番目、Mixed Fried Beeancurd がおすすめ。少なくとも揚げ系の豆腐3種類が盛られており、それぞれの食感なりが楽しめます♪
あと我が家では同じく右ページの一番下にある巨大なせんべいみたいなのが定番。これ、揚げ湯葉。こちらの湯葉は厚くてゴツいので、乾燥したのをそのまま戻してもプラスチックみたいなんですよね。
それが一旦揚げたものを鍋に入れると、おダシがよく絡んで美味しいんだこれが(^・^)
変わり種のお肉も色々。私の愛する豚の脳みそとか(フグの白子よりさらに上品な感じで美味)鶏のタマタマ(急に下品になるな)、鴨舌などの火鍋の定番具材など、珍味が色々。
この辺が結構置いてあるお店・置いてないお店が分かれるところ。こちらはディープ系ですね。
あと締めの麺も種類が豊富。美味しいんだけど炭水化物でとどめを刺すのは…って方は、なんと「日本芋綜」ってのがありまして、これがシラタキ!!おーっ、ローカロリー!!(笑)
あと、以前の記事でもお伝えしますが、こちらのお店、ご飯+卵もあります。これで雑炊ができるぞー!雑炊ができる火鍋屋は、なかなかないぞー!!!
中華系の方にっも人気があるのか、ピータン粥にするべく、ピータンもある。最高。この店、本当に最高。
さて鍋登場
突き出しみたいなものが出てくるんですが、ベトナム式のピクルスのようなお野菜づけに、ピーナツの粉がかかってる。これはとても良いアイデア。
単純にピクルスだけでもビールに合うけど、酸味を抑えて味にコクを与えるピーナツ。美味しい。これ、家でも真似したい。
ま、兎にも角にもビール飲みながら待ってましたら…?
はい登場!!
やっぱでかいなー!
手前が肉骨茶で奥が四川麻辣。たくさんチリが入っててかなりからそうに見えますが、十分にうま味を味わえる辣さ。
どうやらローカルの人がそんなに辛いものを好まないケースが多いようで、辣さ控えめにしてるんだとか。
なので、もっと辛いのがお好きな人は、お店にリクエストすると辛くしてもらえるそうです。でも…山椒の良い香りを上手に使ったバランスはこのままで十分に素敵。良き。
店主らしき方が具材を取りやすいようにこちらの手元に取りやすいよう置こうとしたら…
奥様らしき方が「写真が先よ!」といって、まずはまとめて並べてくださるなどw わかってらっしゃるwww
これにちょっと数品追加したから結構食べたな。。。下は羊と豚肉。牛もあるけど火鍋の時はこの二つが好き。
きのこはこんなに多種類一度に食べられる幸せを感じられますよ。家でこれ単品で揃えようと思ったら結構な金額。
そして春菊ー♪とても、綺麗。
この辺は鶏のタマタマと豚の脳みそ。冷凍のようなのでむしろ安心。生で新鮮ってのがベストではあるけど、仕入れのタイミングは随時じゃないので、提供までに時間がかかることを考えると、ね。
そういえば、全店舗の記事でも書きましたが、こちらは薬味がビュフェスタイルではなく、プリミックスで出てくるんですが、これが、美味しい。とても、美味しい。
そして、ビュッフェではないのですが、お願いしたらこれ、なんぼでも持ってきてくれます。ちょっと味が強いので食べ過ぎると喉乾きすぎそうですが…(笑)
こんな感じでちょっと具材に乗せて食べるもよし、出汁にまぜて食べるも良し。
ああ、そしてこのクリュクリュしたきのこ類、やっぱり美味しい(*´ω`)
そして肉骨茶。他のスープより高くはあるんですが、こーんなお肉がゴロゴロ入ってるんですよ。よくよく炊かれているので…
おさらに出して箸先でチョチョイとツツけばホロホロリ。肉骨茶、なので出汁がらになってるわけではなく、これはこれで一品料理。
とはいえ、煮立ち切っていない間はまだ芯まで温まっていないこともあり、そうすると柔らかくなっていないこともあるので、これを食べるのは後半戦。
他の具材を頼む際には、このお肉があることも忘れないでくださいね。肉骨茶のスープは、それ自体が一品料理になっていると思ってくれてもいい
聞けば、他に肉骨茶のお店が少ないのは(専門店はあるけどシンガポール寄り)ローカルの人がこの薬膳を好む好まないが半々だから、それ一本でビジネスをするのは難しいから、とのこと。
確かにこちらのお店も、その他にローカルの方に受けそうなチョイスをお持ちだもんな。でも…
開業10年選手の信頼
それでもこちら、ホーチミンにお店を開いて10年間、ずっと肉骨茶を出し続けてくれてるんだとか。
店主がマレーシアの方で、喋りかけてくれる英語のアクセントが、嗚呼懐かしい!⬅︎初めての英語生活がマレーシアだった人
この日は他にお客さんがいないこともあって、ご夫婦でつきっきりであれこれお世話を焼いてくれたのですが、とっても良い方だったし、お気遣いも細やかで。
前のお店が閉じた後探してたんだよー!と言ったら Our old customer ! みたいな歓迎をしてくれて喜んでくれたのも嬉しかったな。
そういえば同じように10区のこのお店まで追いかけてこられた日本のお客様もすでにおられるようで、店主、とても歓迎してくれてました。
コロナで厳しい時期ではあるけど、10年来の常連さんたちがいてくれるからやっていけてる、とのこと。それだけ、信頼があるとういことですなぁ。
先に述べましたが、店内も決して派手やかなわけじゃないです。味も、とても地道に美味しいのですが、アグレッシブさはないでしょう。食べ放題とかでもないので、平均すると一人550〜600kくらいでしょうか。
飲む量や頼む具材にもよりますが、安くはない。でも、私は価値があると感じるので追いかけて10区まで行った次第。さらにやっぱり昔と変わらず、誠実に実直に、そんな感じのお店です。
火鍋がメインではありますが、肉骨茶も、試してみたい方は楽しんでみてくださいね。ホーチミンの他ではなかなか楽しめない稀有なお店だと思いますので!
更新情報その他はFBで!
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お店情報
Lau Hong Kong Bone & Pot
386 Nguyen Tri Phong, Q10
Time : 11:00 – 23:00
Spent: 650,000 / person
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