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ベトナムの「富士山ケーキ」は日本のブラックモンブランみたいなもの? ~ Banh Phu Si

食品

アジアンスイーツ、皆さんはどんな印象をお持ちですか?私は…うん、うんwww

ですがそれは知らなかったからだけかもしれない。ベトナムにきて、随分ローカルスイーツを好きになったのですが、これは知らなかったわー。

富士山、という名のお菓子

今回ご紹介するこちらのお菓子、Banh Phu Si、というそうです。へー、としか思ってなかったのですが、調べてみたら…

Phu Si =富士、のことのようなのです。
それに、Banh=生地、ケーキ、という言葉がつくのでこれは直訳すると、富士山ケーキ!

まあこれは普通のラウンドケーキの形ですが、レシピなんかを漁ってみると、小さなおわん型で作ってたりする。なるほど、そこにこのグリーンのコーティングとココナツファイン。なるほど、富士山。

これを教えてくれたローカルのお友達は、もうす10年前、自分が子供の頃からよく食べてた、というので、かなり昔から富士山の名称が親しまれていたんですね。なんか嬉しいなー!とか思ったのですが…

うん、日本にも「モンブラン」ってお菓子があるな。お菓子の名称としてしか知らなかった我が子供時代。あまりそこまでの深い意味や親しみはないのかもしれない(笑)

しかしこれも知らなかったからか、目に入らなかったなー。遭遇した記憶がないか、これだと気づかず、なんか緑のケーキがあるなーくらいに思ってスルーしてたのかなー。

衝撃のカット感触

さて、大きさは…18cmくらいかな。
なかなかな大きさなんですよ。それにそのままかぶりつくわけにも行きませんから、カットせねばなりません。

カット…
これ、周りの緑の部分、クリームではない。マジパン的なものかな?とも思ったのですが…?

ふおおおおっ!!!
最初包丁を当てた時に、あまりの柔らかさにビビる様子がお分かりいただけますでしょうか(笑)

そして中の生地もフッカフッカ。やっわらかーい!!!

無頓着に切ったものだから表面荒れ荒れですが(笑)、とにかくコーティングしてる緑の部分もスポンジもやら回。さらには間にもコーティングしてる緑のものと同じものが挟まってる。

ふにっふに。さてお味は…?

まさかの美味しさ

そして食べてみたんですが…
この緑部分、トロットロというか、ふにっふにというか…

粘りはそんなに強くないので「諦めの良い餅」または「根性のない求肥」みたいな(なんかもうちょっと言い方ありませんかね)。

そしてとてもほのかなココナツミルクの甘み。そこに緑の要素のパンダンリーフの南国チックな香り。ココナツファインはフレッシュなものを使っているので、あまりジャゴジャゴと口に触ることもなく(あの口触りが苦手な人っていますよね)

そもそもスポンジにも油脂分はかなり少なめで、あっさりとした口触りに軽さ、甘み控えめ。推察ですが、卵黄や粉で作ったベースに硬くあわ立てたメレンゲを加えて蒸し焼きにしてる感じかな?

粉の量はそれなりかと思いますが、ストラクチャとしてはシフォンケーキのそれに近い感じかと想像。そんな軽い生地に、口の中に入れるとまるでクリームがごとき優しい食感。でも油脂分が低いからあっさりと。

えー!!!なにこれなにこれ!!こんなケーキ食べたことなかった!!!ってか、スポンジケーキに餅的なムチムチテクスチャーを合わせるとか、発想になくない?!

使ってる材料からもめっちゃアジアンなんですが、そこはスポンジにて、自分達にもなじみが深い洋菓子のような風合いもあり、これをお分けしたお友達曰く、

「和菓子屋さんの作る洋菓子にありそうな風合い」

だと。そうだそうだ、そんな感じ、わかるわかる!!と思ったけれども、ここはベトナム。和で洋でもなかったわーいヽ(・∀・)ノ

レシピを調べてみたら

Banh Phu Si。これでレシピを調べてみたら、スポンジ部分はまあ、いろんなレシピがあるようです。当たり前ですが。

いろんな、というのはその配合の違いだけにとどまらず、これはオーブンで焼かれたものですが、中には蒸して作るレシピもありました。要は…

生地の部分はあまり制限がない&問題はなく、コーティングする緑の部分が肝なのだなと。


【撮影】おすそ分けしたお友達

その部分はざっくりいうと、ココナツミルクで刻んだパンダンリーフを煮出して濾し、その液体に小麦粉やタピオカスターチを混ぜ、煮詰めてとろみをつけたもの、というのが基本ストラクチャ。

なるほど、米粉を使ってるわけじゃないから冷えても硬くなりすぎず(冷蔵保管しても多少しっかりするくらいで室温においておくと、かなりトロトロ状態に戻る)クリームのような餅のような食感に。

そして今回食べたものに関しては、甘みがとてもとても上品で、生クリームを使ったものより自分には親和性が高く、なんだろう。そのレシピを見たことすらなかったのに、なんか落ち着く。しっくりくる。

これは、美味しい。そしてアレンジを加えると、このテクスチャーで面白いケーキがいっぱい作れそうだ。そうそう、スポンジ生地の部分も実に繊細で素晴らしかったことも付け加えておきます。

なんなのベトナムのこの焼き菓子の品の良さ。
しかも、教えてくれた人が子供の頃に食べていた、ということで、少なくとも四半世紀昔からはあるものみたいなんだよね。なんてハイカラな。

やーっ、知らないものがまだまだあるもんですな。
そしてそれらがとても美味しい!ベトナムのレシピ、底しれない。。。(・∀・;

冷凍・冷蔵試して見みました

一度に食べるには多すぎたので、一部を冷凍か冷蔵、できないものかと実験しました。ただし失敗したら勿体無いと思うほどには美味しかったので、ちょみーっとずつを試し、それをパクリと食べて検証したので写真はないですwww

レシピを調べる前は、(これ餅…??)と思ってたので冷蔵したら固くなって美味しくなくなるのでは?と思ってたけど、この粘土の元はスターチの力。なのであれだ。雪見だいふくの餅部分的な。

とはいえ、冷蔵すると、流石にちょっとは固くなります。でも冷えたまま食べてもそれなりに美味しいほどには柔らかい。そして室温に戻すと柔らかさ復活!

冷凍はもちろんカチンコチンになるわけですが、こちらも常温に戻したらモチモチの柔らかさ復活。

そしてスポンジもキメが細かく水分含有が薄く均一になってるタイプのスポンジなので、冷凍→解凍時のダメージも少ない。これ、1つがちょっと大きいなーと思われても、小分けしてラップして冷凍で保管できますよ。

実はこれ、まだスポット販売みたいで次回の販売がわからないんです。また確認できたら連絡しますね。ってか、お店のレポもまだ書いてない。。。あまりに感激しすぎて勢いで書いてます、これwww

お店の紹介記事もあるので是非

お店の紹介記事も書いているので、是非是非(^・^)


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ttps://cheritheglutton.com/cherimap-manual/

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お店情報

Cho Que 
24 Pham Viet Chanh
Time: 09:30 – 16:00

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