ベトナム料理と言えば、フォー。でもこれ、北の名物。南部にも美味しいお店はあるけど、人によっては「南じゃフォーは食べないなー」という方がいるくらい市場が違う。
と言いつつ、今日紹介するのも北の料理。オバマ元大統領も食べたということで有名になった、ブンチャーです!
ブンチャー体験 2013年6月
ともすれば、フォーこそがベトナム料理の代表格で、麺料理と言ったらそれしかないんじゃないかくらいなイメージを持たれてる方もらっしゃるかもしれませんが、実はとてもたくさんの種類の麺があって、お味もそれぞれ。
個人的に特に南で目にするのが、ブン、という麺。
茹でた太めのビーフンみたいな感じで、原料はお米。フォーと同じ。でも形状がとても違う。
で、この麺を使った、ブン・チャーという料理、茹でた麺をスープには入れず、皿に盛って出し、ニョクマムベースのタレを絡めて頂きます。
炭火で香ばしく焼いたお肉を添えて。ここ、ポイント♪
もちろん、フォーのようにたっぷりの生野菜、香草も添えて。
茹でた麺はしばらく茹で置きされてますが、コシを求めるものではないので問題なし。ただし、くっついてるから、ほぐして取る、というよりは、スプーンなどで切り分けて取るって感じですかね(笑)
こちらのお店には、NEM と呼ばれる、大きな揚げ春巻きのような名物料理があって、熱々を運んで来たら、お店の方がはさみでジャキジャキ!と切り分けてくれるのですが、余りの早業で写真を撮る暇がなく、切る前の姿も、切ってる所も撮れませんでした(^^;
中身は豚肉ベースで、イカやエビのすり身、ミンチがイッパイ♪すっごい味わい深かったです。タレがなくてもイケる美味しさ。
あ、そうそう、タレと言えば、このブン・チャーという料理は北の地方から伝わった料理らしいのですが、どうも北の方のタレはアッサリ目というか、南の人には物足りないらしく、この店ではデフォルトで北の味のタレを出してますが、希望者には南仕様のタレを出してるそうな(笑)
あいちゃん(相方さんの会社の女の子)と一緒に行ったのですが、彼女は初手から迷わず、南のタレをリクエストしてた(笑) 食べ比べてみると、確かに南の方が味が濃くて、ちぇりも好み(*´艸`*)
ちなみにこちらのお店のメニューはブンチャーだけらしいですよ(笑) 席に着いたら、人数分のブンチャーが出ます。NEM だけ、個数を注文した方が良いようですね。
また、ベトナム語しか通じないみたいなので、細かい注文をするのはなかなか大変かもしれませんが、
nước mắm miền Nam, といえば、南の方のタレを出してくれるみたいです(別料金かどうかは不明)メモって見せるのも手かも?
ベトナムに来たら、フォーもいいけど、ぜひ、ブンチャーもどうぞ♪
(2013年6月)
ブンチャー再体験 グレードアップしてた!!←NEW!2019年8月
さて、なんとこのお店の記事を書いたのは、2013年のことでした!!ろろっ、6年前!?
月日さん、ちょっとすぎるのが早すぎやしませんかね。。。
しかしこの店は変わらずそこにあります。
Nguyen Thi Minh Khai, 18Aという、日本人滞在者も多いヘムの向かい側。私がホーチミンに来た頃はすでにあって、ずーっとそこにある。
激戦絶え間ないホーチミンの飲食環境下にあっては、これ、すごいことだと思います。
久しぶりに入ったら、CNNからなんか褒められとるし。まぁCNNのこの手のアジア飯ピックアップって「言うほどかぁ?」ってのが多いので(タイのマッサマンカレー、台湾のマンゴーかき氷など)これを指標に味を予測するのは危険だけど、まぁ認知度を上げてもらったことには違いなかろう。
メニュー最初に出てくるのは、このお店名物のカニの揚げ春巻き。これ、単品です。大きいとはいえ春巻き一個でこの価格。高く感じるかもしれませんが、なんせカニですから。
そして次のページにブンチャーのメニュー。
お店の人は当然のように最初のページのカニ揚げ春巻きとこのブンチャーを勧めてきます。が、客も客で当然のように頼むのでここの定番となってるんでしょうね。
もうその後はドリンクメニュー。本当に専門店。
あ、一応とーふデザートとかはありました。
専門店だけあって、デリバリーも人気があるようで、店内には宅配人さん専用スペースがあって(もしかしたら普通の街客もここを勧められるのかもしれないので専用ではないかもですが)常にずらりと並んでました。
ドリンクも、これまた2013年にきた時には記憶になかった、ノープラ対応。ノーブラじゃないよ、ノープラね。それはいいけど。。。
竹ストロー、と見せかけた紙ストロー(-“-;)
どっちかにしょうぜ。。。紙の口当たりは苦手なんだが、覚悟して口に当てる分には心の準備ができているが、竹だと思ってふと咥えた時の落胆ったらないからさ(–)
さて、ブンチャー。
他の麺料理と同じく、大量の野菜や葉っぱ(葉っぱ言うなや)と肝心のブン(米麺)、そしてタレ。
ホーチミンの多くのブンチャーではタレが濃いめなせいもあってか、小さなお椀に入ってる程度の量しかないのがご不満なちぇりさんですが(ハノイで食べた時、丼みたいなのにタレが入ってた)ここは結構大きいぞ!
てっか。。。
お肉がグレードアップしてる!
いや、正確にはお肉のプレゼンがアップしてる!!!
どうか、冒頭にある6年前の記事を見て欲しい。お皿に肉が広げられているだけである。それがウォーマーに乗っかってやってきた!!
これ、各テーブルに配置するって、手間もかかればコストもかさんだだろうに。。。さすがである。
ところで汁気のないブンを食べる時、ひと塊になってて食べにくい!!ってことありませんか?箸で持ち上げるとこんな感じ。
こう言う時、一人の場合は面に水分を少量まわしかけてほぐす、と言う手もありますが、数人いるときは、だいたいついてくるか卓上にあるスープーンをタレなどで少し濡らし、切る( ・`ω・´)b
これでかなり食べやすくなります!
例えば上の写真のものを8等分くらいにしとくと、みんなで突く時にも食べやすいですよね。いやうん、麺は分断されて短くなってしまう弊害はあるけれども。。。食べ方によるからっ。
麺を手元の小椀に移し、そこに好きな野菜や葉っぱ、そしてお肉を乗せてタレをかけて混ぜ混ぜしながらいただきます。
自分的にブンチャーの魅力は、このタレと肉の脂、炭火焼の肉の香ばしさまでを合わせて調味料とするところにあると思ってるので、どんな少量でもこの食べ方。
薄切り肉では、こうやって野菜と麺を巻くようにして食べたら麺が短くても大丈夫。
まぁつくねみたいな方はついついガブリ、とこれだけ行っちゃうけどねー。
ところで店の味が変わったのか私の味覚が変わってしまったのか、全体的に味が薄らボンヤ…あ、いえいえ、なんか上品になってしまってた気がするのは気のせいでしょうか。(なんだその取ってつけたような言い回し)
前回も確かに、濃いめの出しを頼んだって書いてあったなぁ。ちぇりさん、すっかり失念してて、このお店のデフォルトな味のものを頼んだのですが、かなり「穏やか」。
そしてお肉も。。。炭火の風味があまりしない(´・ω・`)
無難といえば無難な味だけど、ちょっと物足りなかったかな。。。これだったら、
こちらで食べる、「いろんな料理の中にある一品」としてのブンチャーの方が美味しかったかもしれない。ガツンと南部の味わいで(北のブンチャーさん、ごめんなさい)。
あと、
とか。上記は鶏出汁のフォーが美味しかったお店ですが(その後フォーは無くなったとの情報がありますが、調査に行けてません。。。)実はブンチャーも美味しかった。ブンチャーの方は提供されている様子。
すっかり南部舌になってるのか、今回のお店の味はちょっと控えめ。でもそこでパンチを求めてチリをお使いになる方は気をつけて!
フォーでも同じですが、こいつ。この手のチリの輪切り。東南アジアでは大きなチリはあまり辛くない、なんて言い回しがありますけど、こいつ、尋常じゃないくらいに辛いからな!!
今回も、1秒、1秒だ。さっとお椀の中をくぐらせただけですごい控えめにしたつもりだったんだけど、カッラーイ!!!ヽ(;▽;)ノ
これは。。この輪切りの1/3くらいを目にも見えない早業で0.3秒くらいつけるのが的確かも。(もうそれなら使うなや。。。)
あ、そう言えばこのお店に来たら外せない、カニの揚げはるっ巻き!
これは相変わらず持って来てから目の前でハサミでジャキジャキ。そしたら中から…?
ほっふぁ…(*´ω`)
と、カニの風味を含む蒸気がふかふかさん。周りの皮は薄くてパリパリ、ザクザク。そこにカニをベースとするホッファホッファな具材がたっぷり。
うん、ここで「あーチリソース、欲しい!」「醤油欲しい!!」とか思っちゃうのはダメなんでしょうねw こちらもかなり薄らボンヤ…、あいやいや、上品な味わいっ( ・`ω・´)b
褒めとるんか貶しとるんかわからんかもしれませんが、ベースはとっても美味しいんですよ。私の好みが下世話なだけで。いわゆる、傾向として語られる「北の味」。ドギツイ甘さや味の濃さでなく、素材や出汁の味を生かす的な。
あれや。味の濃い地方の人が京都の薄味料理食べて「物足らん。。。」と思ってしまうやつ。(感じてしまうのだからしゃーない、悪いことではないけど、慣れと訓練がないから美味しく感じるのが難しいってだけの現象)
でもここまで作り込んでるカニ揚げ春巻きも少ないんでね、一食の価値はありだと思うし、特にまだホーチミンに慣れない方には、逆に食べやすい一品かもしれません。
何より、ちょっとだけローカルの雰囲気がある、でも街中からそんなに遠くない場所ですし、良きマッサージのお店もいくつか近くにあるので、マッサージからのご飯、とかの流れも作れてしまうので便利。よろしかったら、ぜひ(^・^)
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お店情報
Quan Nem Vuong
15E Nguyen Thi Minh Khai Q1
Time : 10:00 – 22:00
Spent : 140,000 vnd /person
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