一時帰国に!ちょっとええもん土産!はこの赤帯をタッチ!

ベトナムの横断事情と人生事情 

ベトナムといえば、バイクの大群!!
$☆1日1笑!☆Cherish Your Life!!  時々ベトナム便り
これがどこの道にも溢れてて、タクシーに乗ってても車体スレスレまで
ぐわああああぁぁっと押し寄せてくるから、ヒヤヒヤものっ(^^;
まぁ、さすがにこの混雑ですから、そんなに飛ばしてるわけじゃないけど、
さすがに車体数センチのところまで寄ってこられると、ぶつかりはしないかと
気が気じゃない…あんな混み方の中、バイクが一台倒れたら、ドミノ式に
周囲のバイク数十台が倒れてしまうんじゃなかろうかと、要らぬ心配を
してしまいます(苦笑)
で、これ、横断歩道のある交差点でも同じなんですねー。
しかも車道・進行方向の信号が赤に変わっても、常時右折可能。
なので、最初の一歩を踏み出す際は、まず左側を良く見てタイミングを計る必要があり、
横断距離の半分を過ぎると、今度は右方向から来て右折しようとするバイクがバンバン。
ま、信号があるのは町中の話で、多くの交差点や、道路の向こう側に行くのに
シグナルなしのことも多い。となるともう、押し寄せるバイクの波を掻き分け掻き分け…
というのは大げさですが(笑)、でも実際、離れたとこからみたら、バイクの海を
泳いで渡るに等しい光景…。
数年前、初めてベトナムに来たときは、とてもこれ、渡れる気がしませんでしたねぇ(^^;
幸い、その時には、ベトナムに住んで数年という日本人のご家族がいらっしゃって、
奥様があちこち案内してくださったので、道を渡る際は手を引いてくださり、
なんとか徐々に慣れたのでした…。
ま、今ではそれにもずいぶん慣れましたが、油断は禁物。
こちらは日本の様に歩行者優先じゃありませんから、バンバン突っ込んできます。
バイクだけじゃなく、車も横断歩道に突っ込んできますw
ただ幸いなのは、先ほども書いたように、バイクも車も、さすがに交差点や
歩行者を目視した状態で、スピードは出してこないということ。
日本だったら、絶対歩行者が渡ろうなんて思わない状況の中に歩行者がいる、
というのが前提ですから、相手もこちらの様子を見ながら、今のスピードで
行くと、自分は歩行者の前を通ったほうがいいな、後ろに回り込んだ方がいいな、
ということを考えながら進路を変えてくる。
当然こちらも、相手の様子を見ながら進んでいくわけですが、一番いけないのが
車の前に飛び出た猫のように、急にすくんで立ち止まってしまったり、それまでの
スピードを変えて、小橋に利になったりすること。相手はそれまでの動きで
こちらの進路を予測しつつ進んでくるので、急な変化がある方が危ない。
それさえ守れば、そもそも、歩行者がいるというのが前提ですから、向こうも
徐行してくるし、誰も人を轢きたいと思ってるわけじゃないので、何だかんだで
美味い事駆け引きが成立します(^^)b
に、しても…
まずは、最初の一歩、ですな。
なんか漫画のタイトルのようですが(笑)、慣れてきた最近でも、体調やら、
その時の気分のコンディションにより、ちょっとボーっとしていることが
あるのですが、なーんとなく日本に居る感覚で、車が切れたら踏み出そう。。。
とか、悠長なことを考えていると、いつまでだーっても渡れない(^^;
もちろん、信号があるところではある程度波に強弱が出るのですが、
それでも常時右折可能なので、バンバンバイクは流れてくる。
悠長に、それが切れるのを待っていると、信号が変わって更に大量の
バイクがなだれ込んできて、もう一回信号を待つはめに…(苦笑)
ある程度のタイミングを見計らうことは、もちろん大事。
だけど、完全に安全なタイミングを待っていては、機を逃す。
のんびり行くのも悪くはないけど、物事には時間に限りがあることもあり、
迷ってる時間が、あとになってみてはもったいなかった、ということもあるでしょう。
だからとにかく…
最初の一歩、を踏み出してみる。
その後目の前スレスレにバイクが通っていくかもしれませんし、
不意に反対の方向からも、突っ込まれてくるかも知れません。
そのどれもを同時に交わそうとしたり、先の先までルートを読んで、
その通りに行こうとするのは難しい事ですが…
一番近くにいるバイクを目視し、前によけるか後ろによけるか。
次のバイクは、自分の後ろを通ってくれそうだ。
反対側から来るバイクは、どうしよう…と、思っていたら、
ありがたいことに、先方がよけてくれることもある。
一つ一つ、目の前のクエストをクリアしていくと、あれま、
いつの間にか向こう岸に渡れてる♪
それもこれ、最初の一歩があってこそ。
何かを始めるときに、計画性って大事だけどね、完璧に、すべてを予測
することなんて、不可能な事。やって初めてわかることもある。
むしろ、偶有性に任せるしかない事態の方が多い事だってあるわけで、
その場合には、予測された問題をクリアする能力よりも、いかに臨機応変に
事態に対応できるか、という能力の方が物を言う。
計画外のことが起きたから対応できない、では、話にならない。
たかが10mの道を横断することと、人生の進路の距離は、あまりに違う。
だけど、ベトナムの人たちは、
・最初の一歩を踏み出して
・個々のバイク(問題)への対応を積み重ね
・道を渡りきる
という、メンタルな事に通じる体現行動を、幼いころから日々、やって
きているわけで、なるほど、交渉上手と言われる国民性が育ってきた
経緯が見えた気がしました。
日本では、日本国内の交通ルールを守らなければなりませんから、
青になるまで、最初の一歩は踏み出してはいけません。
そして青になったら、余程無茶をしない限りは歩行者に最大の権利があって、
ある程度の安全が保障されるわけです。それはとても素晴らしいシステムだと
思いますが…
一番守られているからという立場に甘えて、そういえば、前方しか見ずに
渡ってることが多かったなぁ、と、今更ながらに思うわけです。いくら権利が
あるといっても、必ずしも誰もがそれを尊重してくれるという保証があるわけ
でもないのにね。
どっちが良いと、比較できるものではないと思います。
安全を重視するなら、絶対的に日本の交通システムの方がいいわけですが、
安全をシステムや制度に依存せず、自分の注意力や問題予知能力を養う、
ということに於いては、ベトナムのバイクの荒波を渡ることの方が有益にも
見えるわけで、どちらにも一長一短。
だけど、日本のように諸々のインフラが整備されて、快適かつ安全な国って
いうのは、世界の中でも珍しい部類なわけで、日本のスタンダードだけしか
知らないってのは、何も知らずに世界に出たとき、大変だなー、と思った次第。
道を渡る程度のことから大変だろうし、そんな環境で育ってきている人たちと、
丁々発止やっていこうというのだったら、なおさらのこと。
ま、一生涯自分は日本国内で過ごすんだ、と決めてる人には必要のないこと
かもしれませんけれど、これからは、自分の意志に関わらず、否が応でも
外との関わり合いが必要になってくるケースも多分にあるわけで、機会のある時、
外のいろんなスタンダードを経験しておくのも、いいんじゃないかなー、と
思う次第です。
実際ね、慣れてきた今でも、数十メートルあるような大きな通りを上手に
渡りきったときの達成感といったら、人生のちょっとした場面を乗り切ったくらいの
達成感がありますよ(笑)
道を渡るくらいで何を大げさな、と笑うことなかれ。
日々の行動と、心の動きは相似の関係。
この達成感、ちぇりは決して侮れないと思ってます(^^)

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フードアナリストちぇりのホーチミンの美味いもん

コメント

  1. ちぇりさん、こんばんは。
    ホーチミンで、バイク体験しました。
    最初は度肝を抜かれました。
    「目をみたらあかんっ!」
    ということでバイクを乗っている人と
    目を合わさず、立ち止まらず
    スゥーっと、ササっとクールに渡り大成功!
    達成感ありました。
    外国で日本メーカーのバイクに跳ねられては
    笑われますからね。
    では、さようなら。

  2. ちぇり より:

    こんにちわ!
    おお、経験されたのですね!
    いやー、最初は圧倒されますよねー(^^;
    目を合わさず、というのは教わりませんでしたw
    どっちかというと、ちぇりは相手とアイコンタクト
    取りながら、行くよ?こっちの方、行くからね?
    の念を送りつつ渡ってます(笑)
    確かに日本メーカーのバイクにはねられては
    洒落にならない。。。今後も重々気を付けます(^^;

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